ハローキティと「越境」論

ユーフォニアム論の続きです
4
前へ 1 ・・ 3 4
It happens sometimes @ElementaryGard

このまんがのなかで主人公はどんどんキャラクターとして自律していきます。ダースベイダーがSWの物語とは無関係に自律化して、ついにはストームトルーパーを率いてゴミ拾いのボランティアに乗り出したように。(妙な喩えで失礼)headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151223-…

2015-12-23 18:32:08
It happens sometimes @ElementaryGard

さあようやくキティの話題に入れます。キティは小銭入れの図案として世に現れました。1974年。翌年だったかな? pic.twitter.com/Q6oF9mRNjt

2015-12-23 18:34:13
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

絵画やイラストは「著作物」ですが小物にあしらう図案は「意匠」といいます。コンテンツとデザインの違いです。この違いは19世紀後半のホームズの時代までさかのぼります。国際条約で線が引かれたのです。

2015-12-23 18:36:10
It happens sometimes @ElementaryGard

ヨーロッパ人が自分たちの知財利権を整備するために勝手に線を引いたのです。アフリカに勝手に国境線を引いて「ここからはイギリス、ここからはフランス、ここからはベルギーの領土な」と定めていったのと同じ時代精神によります。 pic.twitter.com/dpWIkiA62O

2015-12-23 18:40:30
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

西洋人が自分たちの勝手で引いた線を跳び越えていく。「デザイン」を出自としながら「コンテンツ」と読み替えられることで「キャラクター」に進化したのがキティでした。

2015-12-23 18:42:38
It happens sometimes @ElementaryGard

ミッキーマウスが「コンテンツ」出自のキャラクターだったのに対し、キティは「デザイン」出自のキャラクターだった。前者はコンテンツから商品展開してキャラクターとなったが後者は商品展開からキャラクターになった。

2015-12-23 18:44:40
It happens sometimes @ElementaryGard

まさに越境のシンボル。アジア系でゲイであるマイノリティなひとびとが、自分たちの存在をアピールするためにキティを掲げ、あっという間にパレードの主役になってみせたのも「越境」。キティの越境パワーがこんなところで全開した。 pic.twitter.com/gYzJs4Vi43

2015-12-23 18:46:58
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

ミッキーとのもうひとつの違いは口がないことです。自己主張する部位がもとからないので、「キャラクター」でありつつも「デザイン」に留まり続ける。つまりどんな解釈も許容してしまうのです。

2015-12-23 18:48:37
It happens sometimes @ElementaryGard

以上の論はこれまで何度かしてきた内容なので「またそれ?」と思われる方も多かったでしょう。が、例の二次元美少女キメラ説、それから二次元美少女サッカーボール説を唱えながら、改めてキティを論じてみたくなって論じてみました。

2015-12-23 18:52:57
It happens sometimes @ElementaryGard

ベルヌ条約(著作権)とパリ条約(特許)によって人為的に「コンテンツ」と「デザイン」に分断されたところに、越境者として「キャラクター」が生まれた…そんな歴史観をずっと温めています。

2015-12-23 20:56:56
前へ 1 ・・ 3 4