結婚後~クライマックス

たたみ（告知専用） @WISE_GC

@vipiansalmiakki 最大の危難、というロクサーヌの言葉に偽りはなく その戦いは東の空が白み始めるまで続いた 　 確かに、もうちょっと待ってとは言ったけどさ！！　→

たたみ（告知専用） @WISE_GC

@vipiansalmiakki 意外と頑固というか、融通が利かない所なんかは父親似かな などと空想に遊んでみたりもするが、その間もロクサーヌの叫びとも呻きともつかない声が陣幕の外まで響く 世の母親はこのような難事を越えて母となったのかと 顔も朧気な実母への尊敬の念も新にする→

たたみ（告知専用） @WISE_GC

@vipiansalmiakki 暁とともに産声を上げた我が愛し子であったが 実のところやっと終わったという思いのほうが強かったというのは きっと墓まで持っていくであろうささやかな秘密の一つだ

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC ただ結果を待つだけの時間ほど怖い物はない。____幾度も思った事をまたウォルターは経験していた。もう何時間たったのだろうか？夜が更けてからだいぶ立ったところで、それまで妻の手を握っていたのだがとうとう陣幕の外に追い出されてしまった。→

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC 曰く。『お前さんのほうが今にも死にそうな顔してどうするんだいっ!赤子は不安に敏感なんだよっ!!』らしい。そう言われてしまえば仕方が無かった。止んだかと思えば続く呻きにしてはいけない空想をしてしまう____ここで妻が死ぬのでは____?と→

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC 一時だが、妻だけでも無事にと祈ってしまった事は一生墓場に持っていくと後で思ったとか。そして、とうとう朝が来る。日がウォルターの青白い顔を射し思わず眩しさに手をやるのと産声があがるのと同時だった。

たたみ（告知専用） @WISE_GC

@vipiansalmiakki その小さい体にどれだけのエネルギーを溜め込んでいたというのか 先まで自分があげていたものとは比べ物にならない大きな大きな産声が、陣幕の中外に響き渡る メリンダもようやく肩の荷が下りたとばかりに息を吐き、ライラとエリーは抱き合って喜んだ→

たたみ（告知専用） @WISE_GC

@vipiansalmiakki 胸に蟠る少々の罪悪感を押しのけて（この件に関しては本当に墓場まで持って行こう！） 小さな身体を抱き上げては、ふつふつと喜びが湧き上がってくる 「やっと、やっと逢えた」 ヒューバート。 愛しいヒューバート 「ようこそ、世界へ」　→

たたみ（告知専用） @WISE_GC

@vipiansalmiakki 「ここは、とってもいい所だよ。これから色んな話をしよう。」 飛び込んでくる良人に、誇らしげに笑って見せて 「時間は、たっぷりあるんだから」

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC ニコリと笑いかけた妻に彼女が誇らしげに愛おしそうに抱きしめる白い布からギュッと閉じた手と目を覗かせ、思いっきりという言葉がふさわしい勢いで泣く我が子を見る。確かに湧き上がる筈の感動も喜びもあまりにも大きすぎて実感が沸かず飛び込んだものの立ち尽くす→

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC 『元気な赤子だよ。全く、ロクサーヌも初産なのに頑張ったよ。ほら』と背中を押され、おずおずと近寄りヒューバートをのぞきこむ。正直に言えば可愛いとはお世辞にも言えない容姿だろう。でも自分にはたまらない愛おしさがこみ上げてくる。→

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC 大きくなれば、もっと濃い茶色になるであろう、ふわふわした髪の毛に包まれた顔を真っ赤にして泣く子に微笑んで「ヒューバート、パパだよ。よろしくね」と話しかける。一瞬目を開いた緑色の目。→

サゥミ/シュルツとか @vipiansalmiakki

@WISE_GC ああ、たまらなく《幸せ》だ。 ギュッとロクサーヌを抱きしめ、ヒューとロクサーヌと額にキスをする。 「とっても幸せだ」