【ニンジャの二次創作】ストレイ・ストレンジ・スモトリ #2
- simanezumi88_n
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(当アカウントはこれからぼんやりニンジャの二次創作投下マシーンとなります。これはやさすい漬けのマグロが水槽の中で見た夢であり、本編・公式とは一切関係がございません)
2016-01-11 22:46:13(TLが私のツイートで埋まる可能性は実際高いです。煩わしく感じられたならリムーブ、ミュート等をお願いいたします)(専用の実況タグ #yasasui_nj が用意されております。生暖かい目で突っ込み感想何か実況用にどうぞお使い下さい)
2016-01-11 22:46:41(今回のお話は、にんぱく改善にて物理出版させて頂きました書き下ろしになります。拙作テキストカラテデビュー作である【ストレイ・ストレイト・スモトリ】の続編だ。予備知識が無くとも楽しめるかと存じますが、見比べると面白いかも)
2016-01-11 22:47:00( 【ストレイ・ストレイト・スモトリ】あるシックスゲイツの話 #1 togetter.com/li/514619 #2 togetter.com/li/531936 #3 togetter.com/li/541661 #4 togetter.com/li/556971 )
2016-01-11 22:47:47( 【ストレイ・ストレンジ・スモトリ】 #1 togetter.com/li/920102 前回更新分。あらすじ。オスモウバーで因縁のある大男二人が一触即発だ! )
2016-01-11 22:48:27ヤラカシタ・エンタテイメント社【ビギニング・オブ・ザ・ラスト・シックスゲイツ】より【ストレイ・ストレンジ・スモトリ】 #2
2016-01-11 22:49:00重金属酸性雨にけぶるストリートに、野球スタンド照明めいて輝く家紋タクシーのヘッドライトが、オスモウバー『カンヌキ』を照らす。店を取り囲むようにしてずらりと居並ぶのは、やけに姿勢のいい黒服のヤクザたち。ストリートを行く人々に、近寄る愚か者は誰もいない。 1
2016-01-11 22:50:10『カンヌキ』の入り口から、のそりと姿を現した二人の大男。彼らはヤクザ円陣の真ん中で対峙する。「先に良い知らせってのを聞こうじゃないか、マルダイズ!」「……覚えていてくれて嬉しいぜ、スガキ!」睨み合う二人の目線から、恐るべきサツバツアトモスフィアが放射状に広がっていく。 2
2016-01-11 22:53:42「「「アバッ……!」」」取り囲むヤクザの幾人かが膝をつき、血を吐き、失禁する!重金属酸性雨の毒のせいか?まさか……元スモトリ同士のサツバツアトモスフィアで?彼らは一体何者か?……雨足がますます強まり、最早数メートル先の視界もままならぬ。 3
2016-01-11 22:57:10「良い知らせってのは、だ。……オイ、出してやりな!」マルダイズと呼ばれた大男は、家紋タクシーのドア脇に控えるヤクザへ、スキットルを掲げて合図する。ヤクザはドアを開け、中から、マルダイズの相手をしていた、乱れた着物姿のしおれたオイランを引きずりだした。 4
2016-01-11 23:00:31糸の切れたジョルリめいてまろび出たオイランは、キモノを透かし肌に張り付かせる雨にも気づかぬふうで、きょとんとした顔をヤクザ円陣に、家紋タクシーに、そして二人の大男に向けた……スガキが叫ぶ!「タマキ=サン!……マルダイズ!貴様何をした!?」 5
2016-01-11 23:04:22「かつて将来を誓いあった二人が再会する。……どうだ、良い知らせじゃねぇか」マルダイズは無表情にスキットルをあおった。「あとは悪い知らせの方だが……」マルダイズはニヤリと笑った。 6
2016-01-11 23:07:18「コイツは、今、俺の女だ」やにわにスガキがタマキへ駆け寄「イヤーッ!」「グワーッ!」マルダイズの張り手!スガキは吹き飛ばされ、『カンヌキ』入り口のポリバケツに激突! 7
2016-01-11 23:11:25マルダイズは背を向け、悠然とタマキへ歩み寄る。立ち上がった彼女の体を、青白い肌に張り付いた着物の上から撫で回した。彼女の胸は標準的であった。スガキが破損ポリバケツから起き上がる。「マルダイズ、教えてくれ。何が……起きた?」 8
2016-01-11 23:14:12マルダイズはスガキを振り返り、艶かしく反応を始めたタマキの体を撫で回しながら、淡々と答える。「俺も……タマキに惚れてたんだがな。……まさかコイツが、あのオオキの八百長野郎とネンゴロになってたなんてな」声は雨に消され、スガキの他に聞くものはいない。 9
2016-01-11 23:19:27「なぁ、スガキよ」マルダイズがスガキを見た。「お前さんスモトリは廃業したんだよな。コイツを探すためか?わざわざ?」スガキからは、家紋タクシーヘッドライトが逆光になり、マルダイズの表情はよく見えない。 10
2016-01-11 23:23:42「俺は偶然、違法オイラン詰所で……そん時にはもうこの通りよ。おそらくオオキの野郎に売り飛ばされ、薬漬けで自我も無くしたんだろうよ。都合のいい女の一丁あがりってわけだぜ、ケッ」 11
2016-01-11 23:27:04突如!「ウオオオオオオオーーーーッッッ!」闇夜にスガキの慟哭が吹き荒ぶ。道行く人々が恐ろしげに声のした方を見やり、次の瞬間足早に去っていく。「お前、お前がーッ!」だが、ヤクザ円陣とマルダイズは動じない。 12
2016-01-11 23:31:49「ところでよ。先刻お前さんが荒らしたストリート、コイツを探してたようだが、あそこは俺の……我々のシノギだ。だから、俺の手で、お前さんをケジメしなくちゃ締まらねぇ」 13
2016-01-11 23:34:51「ウオオオオオオオーーーーッッッ!」スガキの慟哭が一際大きくなる。タマキをその場へ放り出し、肩をゴキリと鳴らしたマルダイズは、ヤクザ円陣を制しつつ、スガキの前へ進み出る。「……静かにしろや。楽にしてやるからよ」マルダイズが生ゴミを踏みつけ更に前に出た瞬間! 14
2016-01-11 23:39:52「イヤーッ!」スガキのタックル!幅広い肩がマルダイズの胸へ直撃!だが、マルダイズはブッダ石像めいて微動だにしない!淡々とスガキへ話しかける。「オスモウか……いいぜ」「イカサマ無し!」スガキが吠える。「ガチンコだ!この円陣の外に出たり、円陣の中で倒れたら負けだ!」 15
2016-01-11 23:43:10ぱっと飛び離れた二人は、その場で静かに腰を落とし、両手をアスファルトに添える。雨の中、かつてのように見つめ合う二人は前傾姿勢……そして! 16
2016-01-11 23:47:07『ハッキョーホー!』オスモウ放送から流れた掛け声と共に、Thud!スガキがロケットめいてマルダイズの正面へぶちかましを敢行!しかしマルダイズ微動だにせず! 17
2016-01-11 23:51:13「クソッ…なんでだ!イヤーッ!」スガキは顔を歪ませ、マルダイズへ頭突きを敢行!「イヤーッ!」スガキの頭突き!「イヤーッ!」スガキの頭突き!「イヤーッ!」頭突き!「イヤーッ!」頭突き!「イヤーッ!」頭突き!「イヤーッ!」頭突き!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!……」 18
2016-01-11 23:56:26