【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようと言うコーナー。第80話「英雄論」です。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」01】 第80話。許昌に滞在中の劉備一行。関羽と張飛は暇を持て余している様子です。冒頭の張飛と関羽のなんとも言えないぼやき顔は、めったに見られない貴重なショット。主君の考えてることもわからず、何をしていいかもわからいと言った風情。

2016-01-21 16:21:31
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」02】 劉備といえば、畑仕事に精を出しています。そんな劉備を見かねて、関羽と張飛は忠告に行きます。体を鍛えるためなら、弓馬の鍛錬でもしたほうがいいと。劉備は考えるところがあって農作業をしていますが、今は二人にそれを語る気はないようです。

2016-01-21 16:24:12
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」03】 また日は過ぎて、関羽と張飛。劉備の姿が見えないと、家臣に行き先を尋ねると、曹操のところへ行ったと言います。もしかしたら、曹操に董承と交わした血判状がバレたのかと一気に緊張が走ります。張飛はあわてて駆け出し、関羽も追いかけます。

2016-01-21 16:26:04
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」04】 曹操に呼ばれた劉備は、その理由を測りかねていましたが、ともかく一人で向かいます。もしかしたら血判状のことがバレたのかと冷や汗を流す劉備。曹操が待つ庭園では、ゴロゴロゴロと雷が鳴っています。それが曹操の不気味さを演出。

2016-01-21 16:27:40
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」05】 曹操は久しぶりに一献酌み交わしたいと言います。ほっとする玄徳。すぐに酒宴の支度がなされます。一雨来そうな雰囲気ですが、曹操はこれも風流と意に介しません。女官のまるで竜のような雲だという言葉を機に曹操は英雄論を語りはじめます。

2016-01-21 16:30:38
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」06】 曹操曰く、竜というのは天に昇る機が熟すまでは深淵にひっそりと身を潜めていますが、ひとたび機が熟すと見ると一気に天に駆け上がると言います。人間の英雄にその姿を見ると曹操は言います。これが前提。

2016-01-21 16:34:08
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」08】 曹操は、玄徳もその潜む竜であろうなと言います。その言葉に驚いた顔をした玄徳。とんでもない、自分にはそのような力はないとあわてて否定します。曹操は、ひとまず置いといて、当代、英雄とみなして良い人物は誰かと訪ねます。

2016-01-21 16:35:54
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」09】 まず最初に名前が出たのは、淮南の袁術。曹操は、塚の中の白骨だと切り捨てます。次に出した袁紹については、決断力がなく、小さな利益のために危険をおかす、と英雄とはみなしません。

2016-01-21 16:38:19
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」10】 玄徳としては、話を切り上げて、さっさと帰りたい気持ちですが、曹操は逃しません。他にもいるだろうという曹操の言葉に、荊州の劉表をあげる玄徳。曹操は、酒好きで呂布と似ているとバッサリ。

2016-01-21 16:40:12
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」11】 小覇王・孫策の名が出てきた時に、曹操は一考します。しかし力は持っているとはいえ、もともとは父の盛名という力を借りているのでまだ小さいと。益州の劉璋は、門を守る犬と歯牙にも掛けません。こうしてみると、まともなのはいないと大笑いする曹操。

2016-01-21 16:42:10
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」12】 曹操は、英雄とは大志を抱き、どんな時にでも備えられる計を持ち、行ってはひるまず、時代に遅れず、天地の理(ことわり)を知り、万民の指揮に臨む者でなければならん、と言います。現代にも通じる指導者論ですね。

2016-01-21 16:44:21
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」13】 そんな理想的な人物が、今の世にいるのか、という玄徳の問いに、曹操は「いる」と答えます。そして、「君と余だ!」と玄徳を指差すのです。 三国志屈指の名セリフとも言えるこのシーン。これを聞いた玄徳は驚愕します。

2016-01-21 16:46:32
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」14】 曹操がこれほどまでに玄徳を恐れているということがわかった今、この恐れをもたれたままでは自分の立場がいずれ危険なものとなることは明白です。 その時、激しい雷鳴が鳴ります。稲光に大げさに驚く玄徳は、机の中に潜り込みます。

2016-01-21 16:48:15
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」15】 どうした?と聞く曹操に対し、自分は雷が大嫌いで、と頭を抱えて震える玄徳。女官達はそんな玄徳を見てクスクス笑っています。曹操は、玄徳を買いかぶりすぎていたか、と考えました。この程度なら恐るるに足らんと、稲光のなか高笑いを続けます。

2016-01-21 16:50:22
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」16】 さて、雨の中走ってくる関羽と張飛。曹操の屋敷内なので、当然兵士達に止められますが、張飛は強行突破を図ります。そこに現れた玄徳は、何事かと静めます。曹操は、関羽と張飛だな、招きもしないのに何しに来た?と訪ねます。

2016-01-21 16:53:03
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」17】 後に曹操は、関羽に対して自分の配下にしようとあの手この手で歓待することになりますが、この時は、あくまで玄徳の一部下としての扱いです。関羽が、剣の舞でも余興に、と言うと、そのような宴でな静かに酒を酌み交わし世を語る宴だと答えます。

2016-01-21 16:57:58
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」18】 ここは玄徳が、二人共粗忽者だから、と引き取ると、曹操も今日は機嫌がいいから許すと言って三人を帰します。機嫌が悪かったらどうなってるでしょうね。 雨の中帰る三人を見送る曹操。玄徳は、曹操の警戒心をひとまず解くことに成功します。

2016-01-21 17:01:37
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」19】 曹操を排除せよという献帝の意向に賛同している玄徳。しかし、絶大な力を持つ曹操に疑われては自分の身が危うい。暗殺しようと思ったら絶好の機会だったんでしょうけど、その後の事を考えると、刺し違えてまで曹操暗殺という手段は取れませんでした。

2016-01-21 17:04:49
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【横山光輝「三国志」講座80「英雄論」20】 曹操の語る英雄像は、曹操の生き方そのものと言えます。そして、玄徳の生き方もまさしく英雄だと曹操は考えます。英雄は並び立たず。いずれ二人は激突することは避けられません。 曹操と玄徳の微妙な駆け引きはこの後も続きます。今回はここまで。

2016-01-21 17:07:46