きっかけは、ヤツメウナギの免疫の研究をしているYOYOIさんのつぶやきだったのか・・・。
有名なのはFASって分子で、根元に「デス・ドメイン」って恐ろし気な名前の構造を持っていて、キラー細胞とかのFASリガンドってカギを差し込まれると、細胞死のプログラムが自動的に活性化してしまう。
2016-01-20 08:18:51「キラーT細胞(T細胞)」と「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」はどちらも殺し屋なのですが、どんな違いがあるんでしょうか。
NKは主にパーフォリンって分子で細胞膜に穴をあけて、グランザイムって酵素を注ぎ込んで殺す。相手の基地内に爆弾でも仕掛けるみたいね...。
2016-01-20 08:21:42キラーT細胞も、NK細胞も「殺し屋」というのは知ってたけど、どういう方法で「殺す」のか知らなかったなあ。
2016-01-20 08:24:15でもどっちも見境なく殺してるわけではなくて、ルールがある。がん化しつつある細胞は、自分の異常を知らせる分子を表面に出すことがあって、それを感知するとNK細胞は活性化する。それがうまく働いているうちはがん細胞は増える前に消されるわけだな
2016-01-20 08:25:06キラーT細胞も、ウイルスに感染してウイルス製造工場になり下がった同胞を処分するのが仕事だが、その場合も表面の分子に変化が出る。それを検知すると攻撃を始める。
2016-01-20 08:26:29キラーTやNK細胞が、鉈や斧を持っているわけないけど、爆弾や引き金を持ってるんだわね。
2016-01-20 08:33:22それぞれの細胞が「殺す」ための目印がある。
細胞傷害性T細胞は、MHC I+異物抗原を出している細胞「だけ」を完全に狙い撃ちにするので「見さかい」ありまくり。 NK細胞は、これに比べたら「そこまで」選択的なわけではないけど、MHC Iが出てない癌細胞や感染細胞を狙い撃つ。 twitter.com/Butayama3/stat…
2016-01-20 08:27:21@YYOI @Butayama3 (一応補足しとくと、パーフォリン+グランザイムは、NKの専売特許ではなく、キラーT細胞からも出る。キラーT細胞の方がその意味では器用な気がする)
2016-01-20 08:37:49@Butayama3 相手を殺すとき「自殺させる」には意味がある。同じ「細胞死」でも、一般的なネクローシス(壊死)の場合は壊れた細胞の中身が外に出て、周囲に炎症が起きたり、特にウイルス感染細胞だと、下手に殺して中身が飛び散ると危険。アポトーシスはそうならずに(続
2016-01-20 08:42:03@Butayama3 承前)細胞膜は保たれたまま、染色体DNAがぷちぷち切られて、細胞核が断片化し、分裂とかタンパク合成できない状態になった後、細胞自身も中身が出ないまま小さな、小胞みたいなのに分かれて、最終的にはそれがマクロファージとかに食べられて消化される感じ。
2016-01-20 08:46:11MHCってなんだっけ・・・。