世界に一つだけのT細胞~MHCとTCR~

うーん、難しい。 でもここ、ちゃんとわかるようになりたい。
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ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

そうそう。 すぐわかんなくなってしまう。 MHCは「自己」だったはず。 twitter.com/shima_usa96/st…

2016-01-20 12:12:41
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@Butayama3 厳密に言うと、少し違う。MHCクラス1は模式図などではY字型をした細胞の表面にある分子だけれど、このY字に「自分の」タンパク質の断片を載っけているの。そうすると「これは自分よ」というサインになるので攻撃されない。>間違いあればご指摘を、免疫の方

2016-01-21 01:15:03
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@Butayama3 でも、ウイルスに感染されていたり、がん細胞になっていたりすると、Y字にウイルスのタンパク質の断片や、いわゆる「がん抗原」を載せるの。そうすると「もう自分じゃないのよ〜」となって、細胞傷害性T細胞の攻撃対象となる。>間違いあればご指摘を、免疫の方

2016-01-21 01:17:40
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@Butayama3 免疫って本当に良くできていて、まだ未成熟なT細胞は自分のタンパク質断片を載せているMHCと結合できると(=将来、自分を攻撃対象とするT細胞)、そのT細胞自身が未成熟なうちに自殺をしてしまうの。結果、成熟したT細胞は自分を攻撃しないものばかりが生き残る。

2016-01-21 01:23:58
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 補足。MHCクラスIでの「非自己」は3パターン 「他人ですよ」他人のMHCクラスI(臓器不適合)←CTL 「普段の私じゃない」自分のMHCクラスI+ウイルス(orがん)蛋白断片←CTL 「名無しさん」MHCクラスIなし/低下←NK

2016-01-21 07:03:33

「わたし以外わたしじゃない」。
T細胞はどうやって自己ではないものを認識しているんでしょう。

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

要するに、細胞のなかのものを細胞の外側に提示する役割をするのかしら。#MHC

2016-01-21 08:31:42
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 そういうこと。そして、 それぞれの細胞が、日常作っては壊してる「いつものタンパク質」の断片を提示するのがMHCクラスI←キラーT細胞 マクロファージとかの食細胞が食べて壊した「異物」の断片を提示するのがMHCクラスII←ヘルパーT細胞

2016-01-21 08:42:47
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 あと、厳密に言うと「自分よ、というサイン」があるわけじゃないのね。一個一個のキラーT細胞を考えると「こいつは『自分』だから攻撃しない」となってるのではなく、「こいつはオレが持ってる手配書のヤツだから攻撃する」というロジックで(承前

2016-01-21 08:48:06
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 承前)だからこそ、T細胞は「エリートとしての教育課程」で、「お前が持ってる手配書は『自己』だから、冤罪事件起こさないように、お前ごと排除な」として選別される。

2016-01-21 08:50:22

TCR(T細胞レセプター)は「モンタージュ」。

Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 んで…… 「その一個一個のT細胞が持ってる手配書は、モンタージュ写真方式でランダムに生成される」 パーツごとに何パターンもある中から、ランダムに一つずつ選んで、それをうまく繋げて作った天文学的な数の「手配書の写真」。これがTCR

2016-01-21 09:23:44
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 この「モンタージュ」は一つ一つのT細胞の中で作られて、一つの「手配書」が出来上がったら途中で取り違えがおきないよう、使わなかったパーツの情報は全部破棄される。だから、完成された「手配書」しか持たない=T細胞として分化した証に。

2016-01-21 09:29:45

ええええ。なんか緻密すぎて融通が利かなそうな気がしてします。

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe @shima_usa96 なんだかちっとも漠然としていない、緻密すぎるシステムな気がする…!

2016-01-21 12:18:12
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@Butayama3 @y_tambe そうかな? T細胞がすごいのは(B細胞も)、いろんな抗原に対処できるように(=いろんな「手配書」ができるように=多様なT細胞レセプターができるように)、遺伝子レベルで「組み合わせ爆発」を採用し、いらないパーツは全部捨てたという点。

2016-01-21 17:12:00
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@Butayama3 @y_tambe 生物って工業製品とは違って、最初から精緻に作ってはいないと感じます。とりあえず作ってみて、不良品ができたりすると、直したり取り除いたりして、最終的な品質保証をしているイメージ。DNA修復など、まさに作って、後から直す例。

2016-01-21 17:16:34
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@Butayama3 @y_tambe T細胞も同じで、とりあえず組み合わせ爆発を使って、多種多様なT細胞レセプターを作る。このやり方だと自分を攻撃するのも当然できてしまうけれど、そういうのは後から排除する。作ってから、いらんものは排除の例。

2016-01-21 17:19:01
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 うむうむ。面白いのは、一個一個の細胞でやってることに注目したときと、システム全体でみたときとで、印象がずいぶん違ってくる、というところ。

2016-01-21 18:15:45