風呂入っててなんとなく思ったことなんだけど。 「1人で考え続ける人間は、概念や言葉の使い方について、他者とのコンセンサスを取ることを避ける傾向にあるのかもしれない」 というお話。
2016-01-23 02:46:371人で考えるのって、まあ私もよくやるんだが、コンセンサス取らなくてもいいんだよね。言葉の定義や概念の定義を説明する必要がない。言わなくてもわかってるから。通じちゃうから。だから平気で造語をつくるし、あたらしい概念を既存の言葉の中に詰め込んでしまったりもする。
2016-01-23 02:47:49.....かといって、じゃあいざ言葉にしてみようとしても、うまく言えない。でも「自分にはなんとなくわかってしまう」ので、「自分に対して説明する必要がない」。だから、いざ言葉にしよう、という場面すら訪れない。
2016-01-23 02:48:48そうやっていろいろ考えたり、悩んだりして、時々行き詰まって、表面だけをぽろっと誰かに見せたりする。 もしくは、それが行動理念になっていて、行動という形で誰かの前に現れる。
2016-01-23 02:50:14そうなったときに、「なぜそれをするに至ったか」「なぜそう思うに至ったか」を、説明できない。 いや、できなくもないのだが、しても通じない。 それは、言葉の使い方や、言葉の意味の捉え方が食い違ってたりするせいで、本人が伝えたい意味で言葉が伝わってなかったりするせいだ。
2016-01-23 02:52:10ただまあ、そういうのは、みんな多かれ少なかれ持ってるもんだとは思うけどね。 1人で考えている時間が長ければ長いほど、その傾向が強まるのかな、と。
2016-01-23 02:53:30聞き手からしたら、暗号文を吐かれてるように聞こえるだろう。 自分の知っている単語だが、どうにも使われ方がおかしい。指し示すものが食い違う。それでは意味も伝わらない。
2016-01-23 02:54:43他者との会話は、この確認作業の繰り返しが内包されている。相手とどれだけ認識がずれていて、どこまでが通じて、どこまでが通じないのか。それを知り、ときにそれを是正していく作業だ。
2016-01-23 02:56:34他者との会話が少なく、1人で、いや、「自分の言葉の意味がほぼ100%通じる世界の中だけで」物事を捉え考え続ける癖がある人には、これを嫌ったり避けようとしたり、疎んだりする傾向があるようにおもう。
2016-01-23 02:58:15もちろん、それはそういう性質をもつ人が永遠に抱えるものではないし、それに、そうでない人も、1人で考え続けていれば、一過性にでもそういう状態に陥る。 だから、「性質」というよりは「状態」のほうがいいのかもしれない。
2016-01-23 02:59:31そこで使っていた言葉の定義をいざ説明せよ、という場面になったときに、それを嫌うのは、そういう過程をなぞる頻度が少なくて、慣れないから、なのかな、とか思ったり。
2016-01-23 03:01:37「他者と話さない」ってのは、「定義のすり合わせの頻度が少ない」って意味になると思うんだ。 より意味が通じる言葉遣いを知り選べるかどうかは、すり合わせの頻度の高さに依存しているのではないだろうか、と思う。
2016-01-23 03:03:37もちろん、すり合わせたときに、どちらが正しくて、どちらが間違いってこともないんだろうが。 せいぜいあるとしたら、「どちらがより多くの人に共有されている認識か」ってことくらいか。
2016-01-23 03:04:52「より多くの人に共有されている認識」だって、正しいわけじゃないし。誤用なんていくらでもある。ある言葉の由来を紐解いたときに、全くつながりの無いものがその時代では広く同じ意味で多くの人に共有され使用されていた、なんてこともあるし。
2016-01-23 03:11:23自分が自分の世界の中で考えるためのツールとして、コンセンサスの取れてない/取りにくい言葉を使うのはアリだと思う。言葉は思考を助ける道具としても優秀だから。 ただ、伝える道具、何かを他の誰かに投げかけるときの道具として使うときは、使い方を変えないといけないと思う。
2016-01-23 03:14:05例えばその人が1人の世界で考え、悩み、苦しんでいたとき。 その苦しみが、その人の「誤解」に基づいていたり、「常識として観測している範囲」の差や、「あたりまえ」だと思っていること、「同じもの」と認識しているものに基づいてることがある。 twitter.com/picca009/statu…
2016-01-23 03:18:09その人が「常識的に考えてそんなのありえない!」と思うとき、それは、そうじゃない常識がある世界の住人とのすり合わせの機会がなかった、ということの表れだと思うんだ
2016-01-23 03:19:11認識の中に誤解があったり、違うものなのに同一視していたり。そういう前提のままで、一人きりの世界で思考し続けていたら、そりゃ、あるはずのこたえも無いように見えるだろう。 そして、そこに誤解があると気づいたり、おなじだと思ってたものに差があると知るためには、すり合わせの作業が要る。
2016-01-23 03:22:42でも、ときに人は、そのすり合わせの作業を放棄する。悩んで、1人で考え続けるうちに、そこに定義の差やズレ、齟齬があるかもしれないことを忘れていく。 そうして、そこにあるはずの解決策の糸口を見失い、「答えが無い」と絶望する。
2016-01-23 03:24:43そうして答えが無い絶望を味わった苦しみから誰かにすがりついても、言葉が通じない。自分の世界の中だけでしか通じない言葉は、音だけが相手に伝わり、中身は読み取ってもらえない。 そこで相手に言葉の意味を求められても、説明できない。ときにそれを攻撃と感じる。そして避けようとする。
2016-01-23 03:25:59