【実況】◆黄昏のブッシャリオン◆第二章・第十七話「小さな救い」
-
tasobussharima1
- 915
- 3
- 0
- 0
-
- いいね！0
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
『ザッ……ザッ、えるか、聞こえるか、ガンジー！』 「あ、あぁ……生きてる」 『何があった』 「二発目だ。どうなってる」 『……こっちでも、ドローンから画像を拾ってる。こいつは』 通信機越しに、息を呑む音が聞こえる。 『道だ。道ができてる』 「道？」 クーカイが見た画像。そこには。
2016-01-23 21:04:03
漣α/Synthia
@sazanami_alpha
ブッシャリオンだ！あの攻撃は道を創ってたのか。……あれ、徳エネルギー兵器は結局物理的な破壊力あるんだっけ……？今回のは通常兵器なのかな #徳パンク
2016-01-23 21:06:46
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
爆心地であるクレーター。そして……そこからに伸びる、不自然な木々の跡。一直線の『道』が、暗視センサーによってくっきりと映し出されていた。 『……進行方向の障害物を薙ぎ払ったのか』 「石を退けるのにビーム使うこたねぇだろ……」 ガンジーはぼやく。
2016-01-23 21:08:02
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
『だが、ラッキーかもしれん』 「どこがだ!?」 『デカブツの進む方向がはっきりした』 「……確かに、道作っといて、わざわざ他のとこ歩く奴はいねぇな」 『それに、この『道』は、南東に伸びている』 クーカイは通信機の向こうで、画像の道を指でなぞる。 『奴は、橋のルートを通るぞ』
2016-01-23 21:12:09
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
燃える大地を闊歩する、未来仏の姿を模した兵器。これは末法の光景か。或いは、遥か未来の再現なのか。 ある者が見れば、跪かずにはいられないだろう。またある者が目にすれば、恐怖を抱かずにはいられないであろう。 だが、得度兵器は仏像ではない。まして、仏そのものではない。ただの機械だ。
2016-01-23 21:16:06
漣α/Synthia
@sazanami_alpha
しかしこのタイプ・ミロク、この調子だとあの寺まで移動してくるのもすごく時間かかったんだろうな……それとも得度兵器の輸送機みたいなのもあるんだろうか #徳パンク
2016-01-23 21:16:16
三笠屋
@3aiFzMrl4c
そうだよな。こいつはブッダでもなけりゃ高僧でもない、人類を幸福にする手段として解脱を選んだだけの機械なんだよな。だけどそれとブッダの教えにどれくらいの差があるんだろうか。 #徳パンク
2016-01-23 21:20:00
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
得度兵器はただ、蓄えた徳によって人類を至上の人生の結末……解脱へ導くための機械なのだから。ゆえに、その『進路』にも『行動』にも合理的理由が存在する。 ……タイプ・ミロクMk-IIの対人センサーが捉えたのは、一人の少女。谷底へ向かう彼女に、『それ』は次なる狙いを定めていた。
2016-01-23 21:20:06