ひとり模擬戦【エルフリーデVSオスヴァルト】

こどくなひとり模擬戦ログ。 グリューネワルト家のえげつない兄妹喧嘩
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エルフリーデ @Elfriede7777

【エルフリーデ 攻撃4ターン目】 「だから、持って行かない。オスヴァルト兄上に総て渡して、いく」 ゆっくりと、淑やかに粉々になっているテーブルに腰掛けて、ヒールを脱いでいく。右足。左足。 「我はグリューネワルトの民だ。そして、セリザワの民になる」

2016-01-11 01:55:44
エルフリーデ @Elfriede7777

「捨てない。グリューネワルトも抱えて、背負って、全部貰っていく。 この姓は捨てない。 エルフリーデ・グリューネワルトでも、エルフリーデ・セリザワでもない。 エルフリーデ・グリューネワルト・セリザワ、だ。 民も捨てない。 欲しいもの、全部もっていく。 だから、聖印は要らない」

2016-01-11 01:56:27
エルフリーデ @Elfriede7777

裸足になって、首の骨を鳴らしつつ、流れる額の血も、鼻血もそのままに。 だらりと手を下げて兄を見つめる。 「もっと、欲張っていいとマサキは言った。 だから欲張りたい。 グリューネワルトには、あげられるもの、すべて。贄として捧げられるもの総てあげたい」

2016-01-11 01:57:17
エルフリーデ @Elfriede7777

「だから、全部、オスヴァルト兄上に渡したい」 声を置いて来た様な錯覚。 オスヴァルトには消えたように見えたかもしれない。 初速で最高速。 この一瞬、総てを込めて。 ねぇ、大好きだよ、お兄様。 「受け取れ」 読めても、避けられるかはまた別の話よね?

2016-01-11 01:59:07
エルフリーデ @Elfriede7777

振りかぶって、兄の左頬を強打。そのまま振りぬいた。 【右正拳 22 [5D6] 6,5,3,2,6 (18:49:32)】

2016-01-11 01:59:22
エルフリーデ @Elfriede7777

ああくる、確実に読めた。 エルフリーデも読まれているのを承知で仕掛けてきた。 何度フェイントを入れろと言っても言う事をきかない、この妹は。 いい、拳。心技体揃った、充実したいい拳。 力強い、生きる意志に満ちた。 ただ冷たいだけではない、そんな拳を打てるようになったか。

2016-01-11 02:07:56
エルフリーデ @Elfriede7777

「生ぬるいが覚悟はわかった」 ペッと血を吐き出す。 「じゃあ、私から、従属聖印受け取れ」 【HP38→16】

2016-01-11 02:08:07
エルフリーデ @Elfriede7777

【オスヴァルト 攻撃4ターン目】 「嫌だ」 即答か。いささか呆れる。 「我は誰にも従属しない。膝を折らないと我自身に誓約した」 滅多に物事にこだわらない癖に、一度こだわるととことん頑固だ。 「子供みたいに駄々をこねるな」

2016-01-11 02:14:07
エルフリーデ @Elfriede7777

「ただ駄々をこねているのではない。 オスヴァルト兄上の聖印はグリューネワルトのために。 マサキの聖印はセリザワのために ただ1人の頂点、孤高であって孤独ではないその場所に居るものだけが持つべきだ。 それに。 我に哀れに請い願い、頭を垂れて聖印を下賜されよというのか」

2016-01-11 02:16:42
エルフリーデ @Elfriede7777

実を見れば無いよりあったほうが絶対にいい。 力を自ら減らしてどうする。 「見栄を張るな。名より実をとれ」 ゴン。 頭頂部に拳を落とした。 【兄の拳骨 15 [5D6] 1,2,6,1,5 (18:50:05)】

2016-01-11 02:17:16
エルフリーデ @Elfriede7777

殺気も何もなく、脳天を通り抜ける衝撃。 目から星が出る。 なんていうか、痛い。 「見栄を張らずして何が君主か」 目をちかちかさせながら何とか言い返した。 【HP48→33】

2016-01-11 02:22:30
エルフリーデ @Elfriede7777

【エルフリーデ 攻撃5ターン目】 「ただの伴侶ではない、共に往くと言うた。 ならば頭を垂れて従属するのが伴侶か。 否。 たとえ見栄でも、愚かでも。 我は従属と名の付くもの総て拒む」 少し瞼をぴくぴくさせながらオスヴァルトの真正面に立って仁王立ちする。

2016-01-11 02:35:01
エルフリーデ @Elfriede7777

「聖印が無くても共に進む。 無くては進めぬようなら」 オスヴァルトの胸倉を掴んで、飛び上がって抱きついた。 足をしっかり腰に絡めて、コアラみたいに。 子供の頃にだっこをせがんだみたいに。 大人の今は少し恥ずかしい。 でも、身長差がありすぎて、しょうがないんだ。

2016-01-11 02:37:53
エルフリーデ @Elfriede7777

不敵な眼差しで睨みつけて宣誓する。 「己の手で聖印を掴む」 己の力で、己の意思で。 両足を踏ん張り、立ち上がり未来を目指して。 影のように寄り添い、心の半身となるのは自分ではない。 その役目はもう1人の大切な彼女。 彼の一番は自分ではない。 わかってる。 でも。

2016-01-11 02:39:02
エルフリーデ @Elfriede7777

「共に在る事は、きっと出来る」 「まだ、ペトラにも、リーチカにも伝えられてない」 「兄上が、兄上すら駄目なら、我は何処にもいけない」 「マサキの所、行きたい。だから」 「だから、受け取ってくれ、オスヴァルト兄上」

2016-01-11 02:39:34
エルフリーデ @Elfriede7777

胸倉を引き寄せて額を叩きつける。 立ったままだと、届かないから。 【16 [5D6] 6,1,5,2,2 (18:51:38)】

2016-01-11 02:39:50
エルフリーデ @Elfriede7777

『おおばああとあにうえ』 エルフリーデは最初オスヴァルトと発音出来なくて、舌ったらずの幼い声でそう呼んでいた。 『おーあにうえ』 『オスヴァルト』 『おしゅばーと』 『オスヴァルト』 『……う?』 『もう1回』 『……も、やぁ』 何度も自分の名前を正確に呼ばせようと練習させた。

2016-01-11 13:22:32
エルフリーデ @Elfriede7777

小さくて、大きく育っても小さくて。 なのに敵が多過ぎて、暗殺者が多過ぎて、自分を護るだけで精一杯だった。 護るだけではこの妹は生き延びられない。この子が強くならないと。相手は幼い娘なんて事情なぞ汲んではくれない。 人としてより、武人として育てよう。 そう、勝手に思った。

2016-01-11 13:28:38
エルフリーデ @Elfriede7777

兄や弟たちと違ってどれだけの鍛錬を課しても最終的にはついてきた。 身体能力に恵まれている。そしてそれを支える精神力にも。 歯を食いしばって膝を折らないのに、独りにはなろうとしない。 やっとこれから、これからこの妹は己の望むままに生きていく事ができるというのに。

2016-01-11 14:59:17
エルフリーデ @Elfriede7777

何故、力を手放すのか。 聖印はただの力だ。でもただの力だからこそ使える事がある。 その地位にいるからこそ、出来る事がある。 「混沌、払えない、ぞ」 「ああ」 「闘いにも制限が生まれるぞ」 「ああ」 「君主だからこそできたことがある。今度こそお前自身が問われるぞ」 「ああ」

2016-01-11 15:00:11
エルフリーデ @Elfriede7777

「ああ」 こくこくとひとつひとつ頷く妹を抱きしめる。 「できない事が大きい事ばかりだ」 嫁ぐなんて完全にアウェイだというのに。 「父上や母上は領地の役に立ってないか?」 「だが」 「オスヴァルト兄上。民へ施す以上の憐みと慈しみを我に向けてはならぬ」 あやすような声色で。

2016-01-11 15:02:11
エルフリーデ @Elfriede7777

「心配無用だ。独りじゃない」 「そう、か」 聞き分けの悪い末っ子。 いつも自分が、兄達ばかりが譲っている。 誰よりも欲張りで、誇り高い――我が主。 「私の、負けだ」 そのままうつ伏せに倒れこんだ。 【HP16→0】

2016-01-11 15:03:12
エルフリーデ @Elfriede7777

【オスヴァルト 攻撃5ターン目】 オスヴァルトは倒れようとしている。 まあ、それはいい。 喧嘩したのだから、激闘の後に気絶するのもいいだろう。 ただ、ひとつ問題があった。 エルフリーデを抱っこしたままだった。 普段のエルフリーデの腕力なら問題ない。しかし。

2016-01-11 16:20:26
エルフリーデ @Elfriede7777

あいにくコアラよろしくしがみ付いている。そして完全に固定されている。 意識がないらしく離す気配がない。 離して。 兄が顔面から地面に激突するのは一向に構わないがこのままだと自分が後頭部を無防備に直撃する。

2016-01-11 16:22:01
エルフリーデ @Elfriede7777

というか、直撃した。 【不可抗力 25 [5D6] 4,3,6,6,6 (18:52:48)】 【HP33→8】

2016-01-11 16:22:21