クローバーに想いを込めて

ゾンネさんのパッジさんへの突然のプロポーズなあたり。
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ゾンネ @sonne_run

大禍災で森や向日葵畑が荒れてもゾンネさん「あーあ、やられちゃいましたねぇ」とため息ひとつ、その後にぱぁっと笑って「さあて、またやり直しましょうか?2度目だからきっと上手にできますよおおおおお」と懲りてません。伊達に混沌災害で一族郎等亡くしてません。タフい。

2015-11-23 11:37:13
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 「そうだな、何度でも。2度目はきっと今回より上手く出来る。その次はもっともっとだ」 ゾンネ嬢の前向きな言葉に目を丸くしてから、すぐに表情を崩します。 「ゾンネと一緒ならば、何でも何度でも上手くいく気がするよ」 だから。頭に手を置いて笑います。→

2015-11-23 21:25:11
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 「これからも種を蒔こう。木を植えよう。二人で、な」 鉄板と目が合って、少し肩を竦めて。 「あぁ、鉄板も一緒にな。胡桃とどんぐりと栗と、どれがいいんだ?」

2015-11-23 21:27:32
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 「キュー!(胡桃!胡桃!)」 「ええ、蒔きましょう楽しいですよおおお」 えっへへへ、と鉄板を撫でながら嬉しそうに笑う。 「あのね、パッジさん、私気づいた事があるんです。私、お肉大好きなんですよお」 今更の事を改めて伝える。 →

2015-11-23 23:05:43
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 「お肉見ると心が踊ってときめくんです、メロンさんがゾンネちゃんはお肉が恋人だねって言ってたんですが、今こそ意味がわかります。 私お肉以上にときめくモノがありません!!! 私の恋人はお肉です!!!」 ですーですーと周囲に響き渡る大声で今更な宣言。 →

2015-11-23 23:06:37
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 「でね、でね。恋人はお肉がいいんですけど」 顔を近づけてにぱぁっと笑って 「家族はパッジさんがいいです。 一緒に木を植えて、向日葵畑を作って、狩りをして。 1日1日を積み重ねいくの、パッジさんがいいなぁって。 約束して、お肉食べて、生きていきたいです」 →

2015-11-23 23:07:30
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 手を差し出して 「お父さんになってくれませんか?」 反対の指で自分を指して 「私、お母さんになりたいです」 家族が欲しいんですよおと向日葵のように笑った。

2015-11-23 23:08:38
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 「おと、お父さん?! お母さん?! ちょ、ちょっと待て。落ち着け、な?」 思わぬ方向に話が流れて。口元を手で覆う。多分、いや確実に顔が赤くなっているだろう。 「ゾンネ、とりあえず座ろう。な?」 落ち着かなければいけないのは俺の方だ。→

2015-11-24 08:20:16
パッジ @pagetMOB

@sonne_run タオルを地面に置いてここに座れと指差す。その隣に座った。何と言えば良いか。ニットキャップを取った。少し冷たくなった風に熱が逃げていく。 「俺には嫁さんと子供がいたんだ」 村が魔物に襲われ、その犠牲になった。いや助けようと思えば助かったのかもしれない。→

2015-11-24 08:21:28
パッジ @pagetMOB

@sonne_run だが助けようともせずに俺は逃げた。 「だから俺は俺を許さない。永遠に」 それなのに。続ける。 「ゾンネとの約束で俺は生かされた。俺はゾンネの願いは全て叶えてやりたい」 指先に一つの植物が手に触れる。その茎を長めに残しながら切り取る。茎を丸め、輪っかにする。→

2015-11-24 08:22:56
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 「ゾンネは俺と違ってまだ若い。今の気持ちは勘違いかもしれない。まだ答えは出さなくてもいいんじゃねぇかな」 クローバーで作った指輪を彼女に差し出した。 「でも今日は一緒にいよう。明日はまた考えて、今日の続きを見たいと思ったらまた一緒にいよう」

2015-11-24 08:24:04
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB クローバーの指輪をきょとんと眺める。 言葉の内容と指輪が上手くつながらない。 なんか悩んでいるのはわかったが、ゾンネの知りたい所はそこではなくて。 結局の所嫌われてるのか好かれているのか分からなかった。鈍いのである。 「ゆびわ…ゆびわ…ああ!」→

2015-11-24 10:33:07
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB ぽんと拳を掌につける。 何かわかった様な気がした。 願いをかなえてくれるんですよね、と言って自分もクローバーで指輪を作る。あ、失敗した。 三度目にやっとこさ形になった。 「うちの領地は、皆二つ名持ってます。お父さんは【啄木鳥】、お母さんは【ツグミ】でした」→

2015-11-24 10:33:56
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 「私は【太陽】です。だから正式な名乗りではこう言います」 それは森の民の婚姻の誓いの祝詞。 「【啄木鳥と鶫の子にして太陽】ゾンネ」 パッジが作った指輪を受け取り、自分で薬指にはめて、にぱあっと笑う。 「私は森と共に、風と共に、土と共に、木陰と共に」→

2015-11-24 10:34:49
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 唄うように。 「あなたとともに命を廻らし、還ります」 誓うように。 パッジの手を取り、ゾンネが作った指輪を薬指にはめさせる。 「嫌じゃないんですよね。それで充分です。一緒に居ましょう。生命が廻り、土に還って、風が吹いて、光となります。きっと楽しいですよおお」

2015-11-24 10:35:26
パッジ @pagetMOB

@sonne_run なされるがままに、その指に指輪をつけられた。少し指を動かしたら解けてしまいそうな不器用な、でもそれが愛しい。 俺が過去から動けない間に、この少女は未来へ進んでいる。動けない俺を少し先の未来へと引っ張って連れて行く。強引だ。本当に強引だ。 「ゾンネ」→

2015-11-24 13:30:45
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 離れようとする手を掴んで引き寄せ、胸に抱き締めた。少し強引に。彼女も強引なのだから、許して貰えるだろう。 「あのな。そういうことはもうやるな」 ゾンネに顔を見られないように、両腕でしっかりと包み込み、胸に押さえ込む。 「もう、他の誰かにやるな」→

2015-11-24 13:31:50
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 勘違いだ。答えを出すな。そう言っておきながら自分以外にそれをやるなと言う。矛盾している。 「……俺はゾンネに全てを与えられねぇぞ」 心の二欠片はもういない彼女たちの元に。 「……俺はゾンネよりも先に逝くぞ」 年上の自分が彼女を残していくだろう。→

2015-11-24 13:32:50
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 「それでも俺は、ゾンネの願いを叶える為に傍にいる。俺は森のモンじゃねぇからな」 何に誓おうか。あぁ、そうだな。微笑んで耳元で囁く。 「ゾンネと共に生きる」 彼女自身に誓おう。

2015-11-24 13:33:54
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB ふええええええ。 ゾンネはぐるぐるしていた。 大切な事、何かまた悩んでいる事とか、嬉しいことを言ってくれているのは聞き取れたし、意味は正確に分かっている。 しかし、抱き締められたのが完全に予想外で動揺していた。 落ち着いて聞ける状況ではなかった。 →

2015-11-24 18:20:22
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 今顔を見られなくてよかった。 顔が赤いのはどうでもいい。目を合し辛い気が凄くする。問題はこれだ。 このままだと息が苦しい心臓が苦しいが離れると顔を見ることになる。 顔を見るのも見られるのもなんかこう、だめな気がする。 うん駄目だ。きっと、たぶん、おそらく。→

2015-11-24 18:21:26
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB あああええとこれどうすれば。 一緒に生きると言ってくれたのは嬉しい。 家族が出来るのは嬉しい。 気持ちは言わなきゃ伝わらない。 それを怠る事はしたくない。 なので現状の全力。 すなわち額をこすりつけるように頷き 「約束ですよおお」 と小指を立てた。

2015-11-24 18:24:02
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 「あぁ、約束だ」 差し出された小指に小指を絡める。揃いのクローバーの指輪がお互いの気持ちを表している、そう信じたい。 ここは誓いのくちづけを、そう思うがもう少し先だなと思い直す。押しが強いのか、それとも弱いのか。→

2015-11-24 20:15:29
パッジ @pagetMOB

@sonne_run 今の状況にいっぱいいっぱいの様子が愛らしくて仕方ない、そう言ったらどう思うだろうか。 「可愛いなぁ」 そう言って微笑む。頭を撫でて、その髪をグシャグシャにする。 「俺はきっとゾンネに振り回されるよ」 そしてそれが嬉しいと伝えたい。もう少しだけ先の未来で。

2015-11-24 20:16:22
ゾンネ @sonne_run

@pagetMOB 「…うううう」 頭に掌の感触。 いつもの感触を感じて少しだけ落ち着く。 ぐぬぬぬと呻きながら少しだけ離れてくしゃくしゃにされた前髪の隙間から睨む。 その顔は真っ赤で涙目、口はへの字になっている。 「振り回されてるのは私の方だと思うんですけどお」がるるる。 →

2015-11-25 03:05:11