男が玄関に入る。女が立っている。女の名はフェイタル。恐るべきニンジャだ。プラチナブロンドの長い髪を後ろでくくり、白いセーターとジーンズというラフな姿をしているが、それでもその美しさは自他ともに認めるところだろう。その胸は豊満であった。 01 #usgnj
2016-01-26 00:00:04「タダイマ」「オカエリ。二日ぶりか?仕事は済んだんだろうな?」「残念ながらまだだ。装備の補充に寄っただけでな。ゆっくりはしていられん」軍人めいた装備で身を固めた男の名はブラックヘイズ。こちらも恐るべきニンジャではあるが、今は疲労の色が濃い。 02 #usgnj
2016-01-26 00:01:42「全くだらしがない」「ああ、そうだな」フェイタルの挑発に返す言葉も少なく、ブラックヘイズは奥の部屋に消えた。いつもであればもう少し会話に気を遣う男であるはずだが。「……」フェイタルは黙って閉められた扉を見つめている。 03 #usgnj
2016-01-26 00:06:52ブラックヘイズが部屋から出てくると、扉の前でフェイタルが待っていた。不機嫌そうな顔で、腕組みをして、脚を肩幅に開いて。そしてフェイタルはブラックヘイズの腕を引く。抵抗する体力も惜しいブラックヘイズは引かれるままだ。 04 #usgnj
2016-01-26 00:10:01「おい、仕事がまだ」「茶を飲む時間くらいかまわんだろう?」「あのな」「私の、淹れた、茶を、飲む、時間が?」ブラックヘイズは考える。計算する。彼はプロフェッショナルなのだ。仕事を疎かにはしない。「…頂こう」 05 #usgnj
2016-01-26 00:13:41「フン、最初からそう言えばいいのだ。座って待っていろ」台所へ向かうフェイタルを見送り、ブラックヘイズは炬燵へ脚を差し込む。確かに彼は疲れている。少しでも休むのは正解だったと言えるだろう。 06 #usgnj
2016-01-26 00:17:40#usgnj 関係の最適化は譲れる部分と譲れない部分との相互バランスの確立(要は慣れ)や女性の生理周期に対する理解、スキンシップによる愛情ホルモンすなわちオキシトシンの適度な分泌により達成される
2016-01-26 00:19:55メンポを外し、葉巻に火をつけようとしたその時である!「イヤーッ!」「グワーッ!?」背後からのアンブッシュがブラックヘイズを襲う!一体誰が!?疲労と油断により反応が遅れたブラックヘイズは 07 #usgnj
2016-01-26 00:21:00