成長戦略から養生戦略へ

日本という老人に日銀は大量に輸血(金融緩和)し、血色を良くしようと必死。しかしそれよりは、老人に見合う血気にとどめ、身体を動かし、年相応のチャレンジをする「養生」戦略の方が適切な処方ではないだろうか。
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shinshinohara @ShinShinohara

金融は本来、脾臓にあたる存在だ。筋骨が運動のために大量の血液を必要とするとき、貯留していた血液を吐き出す。市中にお金を増やす「金融緩和」のようなもの。運動が終わり、血液が不要になれば脾臓は血液を回収する。金融引き締めのようなもの。しかし今の日本では「脾臓」がおかしくなった。

2016-01-30 11:13:51
shinshinohara @ShinShinohara

本来は日銀が脾臓にあたるが、現在は金融資本家に取って替わり「無限に膨らむ血袋」と化している。日銀は体外から大量の血液を輸血するのだが「血袋」が無限に膨らみ血液を奪い、身体たる国民に血が届かない。この構造を無視して金融緩和をしても、喜ぶのは「血袋」にたかる寄生虫ばかりだ。

2016-01-30 11:25:58
shinshinohara @ShinShinohara

今も日銀は、市中に流れるお金の量が増えれば設備投資が増え、景気がよくなるという「仮説」を信じて金融緩和に臨んでいる。しかし緩和で流れたお金が末端の国民に届く前に回収してしまう「血袋」の存在を放置していては、効果は薄い。

2016-01-30 11:32:33
shinshinohara @ShinShinohara

そもそも、脾臓が血液を吐き出すのは、筋肉が血液を必要とする運動時。しかし筋肉にあたる民間企業は動かない。何を売ればよいのか分からないのだ。設備投資する分野が見つからない。この構造が、さらに「血袋」にばかりお金が回収される症状を促している。

2016-01-30 11:35:39
shinshinohara @ShinShinohara

金融を操作すれば景気を良くできるのだ、という今の金融緩和は、寝たきり患者に大量の輸血をするようなもの。患者の血色(株価)はよくなるように見えるが、手足は動かないのでそんなに血液を利用できない。そして「血袋」が無限に輸血の血液を回収する。その血を金融資本家という寄生虫が吸う構図。

2016-01-30 11:39:22
shinshinohara @ShinShinohara

金融関係者が「もっと金融緩和を」というのは当然。「血袋」にたかっているんだから、輸血してもらって「血袋」が膨らむのはありがたい。医者(政府)は患者の血色(株価)がよくなったと喜ぶ。しかし身体を、手足を構成する国民に血(お金)は届かず、壊死しようとしている。

2016-01-30 11:42:10
shinshinohara @ShinShinohara

日本を「高齢者」に見立てた方がよい。輸血(金融緩和)して見た目の改善を図ろうとするより、手足を動かし、運動をすることで体全体に血液が巡るようにした方がよい。高齢者は若い頃と違って血気は少ない。ほどよい運動で「養生」することが大切だ。

2016-01-30 11:45:01
shinshinohara @ShinShinohara

成長戦略は、若く筋力がどんどんついていく時には適している。大きくなる体に合わせて血液も必要になる。しかし日本は年老いた。成長するのは無理がある。老人が健康に生きるにはどうしたらよいか。成長ではなく「養生」だ。「養生」を参考に今後の経済戦略を立てた方が無理がないのではないか。

2016-01-30 11:47:37
shinshinohara @ShinShinohara

養生を基本とし、無理にない範囲で年齢に応じたチャレンジもする。100才で水泳や陸上で活躍する高齢者がいる。若者に比すべくもないゆっくりとしたスピードだが、その齢でそれだけ動けるのにビックリする。養生を基本とし、年に相応のチャレンジをすることは決して悪くない。

2016-01-30 11:49:50
shinshinohara @ShinShinohara

「成長戦略」ならぬ「養生戦略」。少子高齢化は日本だけでなく、中国など多くの国で起きてくる現象。養生し、身体の健康を極限まで維持しながら、持てる体力に適したチャレンジを続ける。そうした「養生戦略」を、我々は真剣に検討すべきではないか。

2016-01-30 11:51:57