Science Museum 「Cosmonauts: Birth of the Space Age」展の感想

ロンドンのScience Museumで見学してきた,Cosmonauts: Birth of the Space Age展の感想です. LK月着陸船の感想を中心にまとめます.
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けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

窓の下には機体番号が書かれている.「КС 11Ф94」 もう少し下には,凹面構造を補強するためと思われる,横方向の骨組みが通ってる. 面白いことに骨組みにはタップが切ってあって,他の装置をその部分に取り付ける事が出来るようだ.

2016-01-31 23:14:09
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

キャビン凹面の下にはコニカルアンテナが付けられている. ラボーチキン設計局によるコニカルアンテナとは作り方が違うようだ.

2016-01-31 23:14:23
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

次にキャビンの後ろ側. 球体のキャビンの裏側には,薄い円柱形のアビオニクス部がある.この部分は常に予圧されている. その円柱の周りに,やはりシャンプーハットのような円板. 思ったより面積があったので,ここも放熱面なのかなと思ったけど,熱を導くための配管は見えなかった.

2016-01-31 23:14:37
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

キャビンの左側. ここには船外に出るためのハッチがある. このハッチも淡い水色に表面処理されてる.どうやら内開きのようだ. 最初は円形だったらしいが,宇宙服を着た状態では通ることが困難だったらしく,少し縦に伸びた形になった.

2016-01-31 23:14:51
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

ハッチの上の方には,TVカメラを取り付けられる部分があるはずなんだけど… 恐らくハッチに向き合ったとき,2時の方向に付いていた突起がそれだと思う.

2016-01-31 23:15:11
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

キャビンの右側. 球形のタンクや複雑な配管の装置が付いている. 後方近くには,着陸脚のユニットと電気的に(熱的にも?)接続するためのアンビリカルマストが接続されている.

2016-01-31 23:15:32
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

離陸時,着陸脚は月面に残して来ることから,この部分は分離されて,アンビリカルマストは仰け反るようにキャビンから離れる. アンビリカルマストの根元部分,マストに繋がる配管はコイル状になっていて,マストが仰け反る動きを妨げないようになっている.

2016-01-31 23:15:43
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

次はキャビンの下,降下・上昇に使われる要の推進モジュール,ブロックE. 周囲にタンクや色々な機器が付いていて,見ていて飽きない.

2016-01-31 23:16:07
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

この辺の装置類は,以前LEGO化した際はオマケくらいにしか思っていなかったけど,こうしてみると結構味がある. 次に作るときはこの辺もしっかり作り込もう.大体どこにどんな形のものが付いてるのか,頭に入った. 後ろ側も見たかったなぁ…

2016-01-31 23:16:17
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

ブロックE上面は凸面になっていて,凹面になったキャビンの下部にめり込んでいる. ところが,この部分は接しない構造になっている. 丈夫な骨格の部分だけで力を支える構造になっている.(後述)

2016-01-31 23:16:32
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

ブロックE上面は凸面になっていて,凹面になったキャビンの下部にめり込んでいる. ところが,この部分は接しない構造になっている. 丈夫な骨格の部分だけで力を支える構造になっている.(後述)

2016-01-31 23:16:32
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

ブロックEの外板は少し肉抜きされているところがあって,その奥にタンクの構造などがちらっと見える部分がある. 魅力的.

2016-01-31 23:16:46
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

ブロックE下部を覆うように,着陸脚のユニットが付いている. アポロLMは下降段を残して上昇段だけが帰ってくるが,LKは着陸脚部分だけを残して帰ってくる仕組み.

2016-01-31 23:17:05
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚ユニットの上部,ブロックEとの接合部には,左右に位置合わせ用のピンが見えた. 組み立てる際の作業性を考えてのことだと思われる.

2016-01-31 23:17:18
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚ユニットの正面上部中央,興味深いことに,十字にケガキされて,その中心にポンチを打ってある部分がある. これ,ひょっとしてLKのへそ(重心)ではないだろうか.

2016-01-31 23:17:35
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

LKは推力軸が重心から僅か30mmずれても安定した飛行の保証が出来なかったと聞いてるので,組み立て後に入念な重心測定を行ったはず. このへそは,何かそのために使う印ではないだろうか.

2016-01-31 23:17:47
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

このへその奥の部分,着陸脚ユニットのすきまから,奥にあるブロックE下部の表面が僅かに見える. 面白いことに,ブロックEの下部は,布状の断熱材を貼った上から,六角の繊細な金網で抑え込む構造になっているようだ.

2016-01-31 23:18:11
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

LMと違って,上昇と下降両方に耐えないといけないから,丈夫に断熱材を付ける必要があったのかな?

2016-01-31 23:18:22
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚ユニットの左側には梯子が付いている. 梯子はものすごい華奢な構造に見える.1/6Gなら平気なのかもしれない. しかしこれは地上訓練用モデルと聞いてるけど,1G下でこれに乗って大丈夫だったのか^^; 恐らくバネ仕掛けで開くものと思われる.

2016-01-31 23:18:37
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚ユニット右側には,湯たんぽのような面白い形をしたケースが付いている. 確か,着陸だけに使う電子機器類をそこに入れていたはず. 湯たんぽ表面には金属のチューブが這っていて,おそらく熱制御用のものだと思う.

2016-01-31 23:18:50
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚は4本. 着陸脚構造の上端に一か所ずつ,上向きに固体モーターが付いている.やはりこの部分がチャームポイント. 着陸時の衝撃でひっくり返らないよう,接地直後に上向きに「正噴射」して月面に押し付ける仕組み.

2016-01-31 23:19:11
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

開発当初は着陸脚の構造を工夫して転倒を防ごうといろいろ研究したらしい. しかし,これが一番シンプルな方法という事なんだろう.コロンブスの卵.

2016-01-31 23:19:26
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚ユニットの右前.左前にはTV中継用のパラボラアンテナが付けられている. 今回の展示品では,右前のものは外されていた. パラボラアンテナの受信部を見てみると,その部分から金属製の管が伸びていた. どうも受信部へ繋がる配線を覆うものらしい.ノイズ対策?

2016-01-31 23:19:41
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚は,降下前は手前に引き寄せるように畳まれている. 畳んだ際の固定部品(恐らく爆離ボルトが付くんだろう)も見つけた. 足の裏側は面白いことに,滑り止めと思われる凹凸が付いていて,中央に突起があった.

2016-01-31 23:19:53
けいけい @バイコヌールで燃尽きた @Kei_Kei_Twi

着陸脚のダンパーの中身について. コスモノート展の資料集にある写真を見ると,ダンパーの中身が写り込んだ写真がある. これを見ると,どうやらアポロと同じアルミハニカムが入っている仕組みのようだ. 着陸の衝撃でシリンダー内のアルミハニカムがつぶされ,衝撃を吸収する仕組み.

2016-01-31 23:20:09