村子の水揚げ物語

キャンジャニ学園×関ジャニ∞ @canjani8kanjani

101 『…大金使って借金してどっか行かれたら嫌だから…いらない』 「お前…」 『…』 「せやけど俺、これでいて意外と高給取りやで？」 『…それでもいらない』 「…」 『…』 フッて笑って、わかったって封筒を鞄に入れたのを見てホッとした。 「じゃ…代わりに」 『え？』

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102 「これ、な」 そう言って出してきたのは小さな箱。 その中に入ってたのは小さな紫色の石のついた、可愛い指輪。 そっと手を取って、指にはめる。 「確かに処女貰いましたって領収書」 『ッ…！』 「あと…俺のもんっていう印」 その手を持ち上げて、チュッてキス。

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103 あぁ…もう…ダメだ。 どうしたってこの人に勝てない。 幼少からのアイデンティティ覆されて、奪われて、捧げて、それからこんな…。 「どこにも行かへん」 『…、ぅ…』 「約束する」 零れる涙を優しく拭って。

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104 「前見てたみたいな家、買わなあかんしな」 『…っ、…』 「子供も3人は欲しいし」 『ッ…、バカ…』 頬に手を添えて、今日一番の優しいキス。 「誕生日おめでとう」 『…、ありがと…』 「愛してるで、村子」 うん、私も。 大好き。 愛してるよ、すばる。

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