不知火に落ち度はない 45(モグリ)

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ゲーム 艦これ 海ぼうず 不知火に落ち度はない 落ちぬい 二次創作 モグリ
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はじめに

※ この話は艦これ二次創作的な何かのネタ帳じみたものです。
独自設定がちらほら混じってるので、適当にご笑覧ください。

寒かったので今回はモグリ回想回。4年前のナポリで起きた事件をばひとつ。

感想はハッシュタグ #落ちぬい か コメントまでいただけますと喜びます。

不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
さて、思いつき落ちぬい更新。 今回はモグリおじさんのイタリアン編だよ。 #落ちぬい
本編
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
ども長瀬っす。 本日は仕事ついでに、イタリアはナポリに来ております。 いーよねナポリ。 美食の都かつ、活気ある市場一杯、人口たっぷりのイタリアの大阪みたいなトコだし。 ピザは旨いし、美女も一杯、一度はおいでませナポリ。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
幸い休みは一日半ある。 早速美女引っかけて、地元レストランで魚介としゃれ込みますかしら。 でもって夜はしっぽりで昼間でゆっくり。 休暇の過ごし方としちゃ上々だよね。 やっぱ人生は楽しまないとさー。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
では早速、近くのカフェでカワイイウェイトレスを物色開始。 と、思ってたんだけども──ふと、目に入ったものに思わず目を止めてしまったわけでして。 靴屋の看板と、その前で靴を磨いてるお弟子さんっぽい姿。 それでふっと思い出したわけですよ。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
4年くらい前の、ちょっとしたイタズラ騒ぎ。 ナポリの夜の楽しい楽しいフィーバーを。 そういうの聞きたい? そんな話より、ナポリ美女の黒髪の方が良くない? おっぱいにホクロある美女の話とかすっごい面白いんだけどさ。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
ああそう。 じゃ、思い出しますか。 ではおつきあいいただこう。 ナポリのやんちゃな思い出話。 今履いてるお気に入りの革靴が、呼び込んできた話をば──ひとつ。 #不知火に落ち度はない

不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
4年くらい前のその日、俺は珍しくネクタイにネイビー色のスーツでナポリを歩いてた。 手には花束、足は革靴。 メッセージカードはポケットに入ってて、行くべき場所をナビしてくれてる。 その日は結婚式。 『個人的な付き合いのある友達』にお呼ばれしたわけです。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
なお、友達はもちろん女性。 相手はイケてるイタリアの大手実業家。 美女はいい相手をモノにするってのは、わりとホントの話でしっかり堅実な相手を選んだご様子。 年もそう離れてないし、恋愛結婚なのはメッセージカードの内容でしっかりわかった。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
まあ、いつ帰るかわからない軍人と身体だけの関係よりはいいよねー。 心から祝福する気ですよ俺は。 安アパートで朝までワイン飲みつつエッチよりずーっといい生活だものさ。 そんなわけで、祝辞を述べる準備ナウ、ってやつなんですが。 そこで1トラブル。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「おっと」 「あ、すみません!」 向かう道でべちゃっとなにか足に落ちてきた。 つま先にべっとり付いてるのは、いつでも最高なデザートのジェラート。 よう、革靴くん。ジェラートうまい? 俺も食べよっかな、ジェラート。 結婚式サボって食べるの最高かも。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
さて、スマートに会話を終わらせたが、このクリームまみれのお靴はどうしますかしら。 そのまんまで向かったら、笑いの種にはなるけど。 近くに靴屋あったかねえ。なけりゃティッシュで拭くのもいいけど──お。 いたいた、居ました。レアなのが。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「ヘイ、少年。靴磨いてくれない?」 「はいよ兄さん。こんだけかかるけどいい?」 広場あたりにはたまに居るって聞いたけどさ。 ごらんください、これがすっかり日本からは消えた靴磨きボーイ。 まさかこんな街路の端っこでやってるとは思いもしませんでした。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
なお、提示された額は相場のおおよそ3倍程度。 明らかに観光客をボッた価格である。 看板に値段がないところを見ると確信犯で、もしかすると許可取ってない子の可能性大いにある。 ホントならここでNoというべきなんだけどね。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「それでいいよ。今日はめでたい門出の日だから」 「え、そうなの? じゃあ、もっとふっかけりゃよかった」 へへへ、と笑いながら、靴磨きの少年はそう返す。 赤毛で年の頃は12ぐらい。 明らかに学校行ってない系ボーイで、手癖もなかなか良さそうだった。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「奮発する分、靴の方はよろしくね。今日俺祝う側だからさ」 「まかせときなって大将。そのにやけ顔がジュリオ・ベッルーティになるよう仕上げてやるさ」 そいつは頼もしい。 早速靴をお任せすることにした。 靴を台に乗せ── #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「うっわ大将。これなんだよ」 「今日暑いだろ? おかげでジェラート食べたくなったみたい」 「ないない。自分で食えよそういうの」 ったく、変な客だなと言いながら、靴磨き少年は靴の汚れを取りだした。 うん。仕事はちゃんとやるんだねー。感心感心。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
手際は明らかに慣れた感じじゃないけどねこの子。 最近靴磨き始めました感あるけどね。 「少年。学校は?」 「あんたサツか?」 お、目つきが変わったね。 「いんえいえ。こんなイケメンなサツいないでしょ」 「そんなにやけた顔のサツは、確かにいないか」 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「俺はここらに住んでないよそもんです。会話のアクセント程度だからつきあってちょーだい」 「道理で日本人っぽい顔してるわけだ。聞いてもガッコ行けって言わない?」 「言いません。俺も学校嫌いでしたしー?」 好きだけどね。 会話会わせるのも大事でしょ。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「じゃあ話すけどさ。良くある話だぜ?」 「いいっていいって──どーぞ」 そして始まったのは、少年の身の上話。 本当に良くあるありふれた話である。 母は娼婦で親父はカモッラの下っ端。 縄張り争いで親父は死んで、お袋は別の男とひっついた。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
そして居場所のない少年は、ころっとおっぽり出されたと。 いやあ、実にナポリの闇ですなあ。 今んとこはあちこち寝床を取って、日銭をいろいろな手で稼いでるわけだ。 ただ、向いてないせいか、飯はあまり食べてないんだろね。 腕がやせてて、身体が小さい。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
こういうタイプが大きくなると、またカモッラに吸収されるんだろうな。 犯罪組織を産む大きな要素は行き場のない人間と、貧困だからね。 こればっかは保証制度が充実しないとなかなか辛いわけですよ。 こうしてこぼれ落ちたのが居る限り、なくならないのです。 #不知火に落ち度はない
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto
「少年、なんか将来の夢ない? 俺はあったけどさ」 「ないよ。その日一日で精一杯だって」 それもそうか。 「あった方がいいぜ。腹一杯ピザ喰うとかでもさ」 「あんたよっぽど人のこと見下してねえ?」 「ないない」 それだって立派な夢だしさ。 #不知火に落ち度はない
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