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#1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く で書いたものまとめ

基本その場でひねり出したネタばかりです。現時点で書く予定のあるものはないので、もし二次利用したいものがありましたら、どうぞご自由に。(お知らせいただけましたら勇んで拝見に参ります!)
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@you_at_pedal

フルネームと言われても、と今井は肩を竦めた。教えてもらいたいのはこちらのほうだ。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 15:26:44
@you_at_pedal

声を限りに叫んだ。山岳がちらりとこちらを振り返った。メタリックに光るアイウェアの奥の瞳はたぶん、笑っていたと思う。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 15:47:23
@you_at_pedal

フク。囁く声の響きは毒をまぶしたように甘く、気化した汗でひやりと冷えていた福富の肌の表面を、じりじりと炙り焦がしていく。本当にたちの悪い男だと #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 15:50:19
@you_at_pedal

側転からバク転、さらに後方宙返り。アイドルもかくやという連続技を華麗に決め、荒北は――少なくとも荒北の姿をした青年は――きらきらと輝く汗を拭って爽やかに笑った。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:07:11
@you_at_pedal

ッターン! エンターキーを高らかに鳴らしてコマンドを送り、直後、東堂はばったりと前のめりに倒れた。「死んだか」「死んだネ」 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:10:08
@you_at_pedal

「安心しろ。そんな無様を晒そうものなら、俺が責任を持っておまえを縊り殺してやる」 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:16:48
@you_at_pedal

無八幡大菩薩。なんだっけソレ。あーあれだ平家物語。那須与一カッケェよな。などと荒北が現実逃避していられたのも、東堂の鉄扇が緑色の体液とともに己の頬をかすめて吹っ飛んでいくまでだった。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:21:45
@you_at_pedal

おっとりと笑った青年の顔をテレビ画面の真ん中に見つけた私が悲鳴を上げながらスマホのカメラを起動したのは、それから一ヶ月後のことだった。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:36:19
@you_at_pedal

4回転フリップ――からの――3回転ループ! 完璧だ! 小さなガッツポーズを見せた真波山岳に、万雷の拍手と歓声が降り注ぐ。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:42:30
@you_at_pedal

だった。一生忘れないって誓ったよ。――でも、もう、思い出せないんだ。だから」 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:48:03
@you_at_pedal

鍵盤の上を指先が踊る。しなやかに長い指、大きな手。絶望的に不器用なくせして、どうしてピアノを弾くときだけはああも美しく舞うのだろうと黒田は #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:51:30
@you_at_pedal

土下座して詫びて、それが謝罪になるのならいくらでもする。そんな簡単な相手ではないからこそ、今泉俊輔は恋に落ちたのだ。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:56:00
@you_at_pedal

天才ばんざーい! 手嶋が吠えた。ばんざーい! 黒田も叫んだ。そして二人で声を揃えて、 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:58:01
@you_at_pedal

たちまちビールとはなんだろう。荒北は金城と顔を見合わせた。金城はおもむろに、空のグラスに白いスカーフを被せた。スリー、ツー、ワン。なるほどたちまちのうちに、 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 16:59:29
@you_at_pedal

耳をつんざく轟音とともに石造りの城が崩れ落ちる。馬蹄を響かせ疾駆する誰も、振り返りはしなかった。ましてや玉座の間に東堂が居たはずだなどとは誰も #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:07:34
@you_at_pedal

そばを離れず、おまえの期待にこたえ、おまえとともに素晴らしい国を築くと。この東堂尽八、誓いを違えたりはせんよ。さあ、言ってみろ。おまえの王は誰だ?」 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:14:26
@you_at_pedal

ええまあオレは確かに運び屋ですけども。こんなアンタを運びたかったわけじゃないんすよ。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:17:14
@you_at_pedal

選びたくはなかったよ、そう呟いて目を伏せた東堂さんの長い睫毛のつくった影を、ひとつぶだけ頬をこぼれ落ちた涙のきらめきを、オレは生涯忘れることはないだろう。 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:24:01
@you_at_pedal

「名探偵、皆を集めてさてと言い――というやつだな。さあ、真実を知る覚悟はいいか?」 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:28:43
@you_at_pedal

「あの坂を、のぼれば、海がァ……見えねーよ! あれ芦ノ湖だからァ!」 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:30:59
@you_at_pedal

口癖とは便利なものだ。経験者だからね、そのひとことで、たくさんのものを受け流してきた。けれども今日は、 #1ふぁぼごとに存在しない小説の106ページ3行目を書く

2016-02-19 17:35:21