修羅の門&修羅の刻に関する話。

ガルパン感想のついでに。
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猫柳墓場 @NM_amida

よくバトル漫画とかロボット物で有るじゃないですか。自分の最強のライバルは自分のシャドウだった、とか。ワンオフのはずの主人公機に襲い掛かる黒い同型機、とか。主人公が強いから、その同スタイルの敵が最強の敵になる、という。不破が最初に出てきた時もそんな感じでしたよ。

2016-01-28 23:54:04
猫柳墓場 @NM_amida

でね、修羅の門・刻は『最強』の概念を極め続ける作品でしたから。最強を求め取り込み続けて来た圓明流が、その最後に取り込む『最強』は自分自身に他ならなかった、と言う。この漫画なんやかやで30年続いてますからね。陸奥と不破のハイブリッドは、その30年の概念の結集みたいなもんですよ。

2016-01-28 23:59:08
猫柳墓場 @NM_amida

なんちゅうか、昭和編の結末と言うのは30年の重み、という物が詰まってるわけなんですよ。と言うことに、昨日気付いた。何故か昨日気付いた。

2016-01-29 00:02:20
猫柳墓場 @NM_amida

ここからはネタバレになりますが。昭和編の話と言うのが、また良くてですね。各編は最初に言ったように、陸奥と闘うライバルとなるキャラが居る訳ですが。宮本武蔵だったり、柳生十兵衛だったり、土方歳三だったり。こいつらは全員、闘う為に生まれてきた修羅の相を持っているんですが。

2016-01-29 00:06:31
猫柳墓場 @NM_amida

で、昭和編に出てくるライバルキャラ、ケンシン・マエダもそいつらと同じ修羅なんですけど。それと対峙することになるのが昭和編の陸奥、つまり九十九の母と、九十九の父となる不破なわけなんですが。この二人がね、歴代陸奥たちと違って、出来損ないなんですよね。

2016-01-29 00:09:08
猫柳墓場 @NM_amida

後に母となる陸奥は心臓に欠陥があり体が弱く、父となる不破は優しすぎて心に修羅を宿していない。二人とも、圓明流の継承者として重大な欠陥を抱えているわけなんです。だから、修羅の刻でありながら、陸奥の話でありながら、「ケンシン・マエダに勝てない」と言う。

2016-01-29 00:12:08
猫柳墓場 @NM_amida

千年不敗の継承者の話なのに、ライバルに勝てずに終わる。でも、そうやって互いに欠陥を抱え絶望した者たちだったから、それを補い合うように二人は手を取る。足りなかったから、『陸奥』と『不破』が今一度ひとつになり、歴代最強となる「末代」九十九を産むことになるという。よく出来てるなあ!

2016-01-29 00:18:08
猫柳墓場 @NM_amida

ちゃんと修羅の門で、九十九はケンシン・マエダ倒してますからね。親の代の為せなかったことをちゃんと果たしてるんですよ。正直、修羅の門の第弐門、あんまり面白いと思って読んでなかったんですけど。こうやって筋を通して見るとめっちゃ熱いな!と言うのが、昨日の気付きでした。

2016-01-29 00:21:57
猫柳墓場 @NM_amida

ああ、良かった。なんとかそれなりの形でまとまった。途中「これ最後まで収拾付かんかもしれん」と思ったけど、なんとかなった。

2016-01-29 00:26:20
猫柳墓場 @NM_amida

前から思ってたけど、俺、連ツイの長文が京極堂スタイルなんだよな。辿り付きたい結論があって、そこに行くまでに説明を省く訳にはいかない要素が多い。で、それを一通り説明してるとなんだか物凄い遠回りをしてる気分になるけど、最後までたどり着くと何かそれっぽい形になる、という。面倒くさ!

2016-01-29 00:28:48

以上。ここから、ガルパン感想に続く。