【本気 ①】 「おい!高橋ー!」 呼ばれた大きな声についついビクッとしてしまう 「これ、間違っとる」 と差し出された書類 「1時間で直してこい」 さっき外回りの資料の直しを2時間って言った所ですよね… 鬼部長は今日も健在で 残業決定だと時計を見て思う
2015-09-14 00:26:48【本気 ②】 あの時の甘い部長は何処へやら… 「愛してるで」「ゴメン。優しい出来ひん」なんて言われて 目を覚ますと部長の腕の中で… 本当に幸せな時間で けれどあれからまた1か月… 毎日電話をくれたりする優しい部長だけど 「時間作るから、お願いやで別れるとか言うなや?」
2015-09-14 00:26:49【本気 ③】 そんな部長を知っているのは私だけだなんて考えると顔がにやけてしまう 『ヤバッ』 制限時間の1時間の10分を使ってしまった 部長の貼ってくれた付箋を基に直しを入れて行く 『すごくたくさん…』 細かい所のミスまでよく気づくなー…
2015-09-14 00:26:51【本気 ④】 そう思って進めていくと 『ん?ハッ!』 思わず部長を見るとバッチリ目が合って ふふっと笑われた 『ぶっ、部長…』 こんな事されたら顔が真っ赤になる “今日、俺と残業な” と付箋に書かれた文字 その付箋を大事にはがしてそっと手帳に納める
2015-09-14 00:26:53【本気 ⑤】 そして 就業時間を過ぎて そそくさと一番に帰った渋谷さん 丸山さんと大倉さんは2人で もう一人先輩も“お先にごめんね” って帰っていく 部長はずっとミーティング室で電話してて パソコンの前で来週の仕事までしてる私 今日も無理かな…
2015-09-14 00:26:56【本気 ⑥】 何て思ってため息をついた 「まだ終わらんのか?」 いつの間にか後ろに立っていた部長 『お、終わってますっ』 「お前動揺し過ぎやろ」 ククっと笑って横から頬にキスされた 顔が真っ赤になって下を向くと 後ろから抱きしめる様にしてパソコンの電源を切る部長
2015-09-14 00:26:58【本気 ⑦】 「こっち向いて?」 そう言って椅子ごと向かされる 「顔真っ赤」 頬に手を添えられて上を向かされる 『こ、ここ会社ですっ…』 誰かに見られたらと思ってヒヤヒヤする 「もう俺らしかおらんみたいやで」 周りの部署の明かりはとっくに消えていた
2015-09-14 00:27:00【本気 ⑧】 私を椅子から立たせると そのまま私の椅子に座る部長 「ここ座って?」 足と脚の間に立たされて 右脚に横向きに座らされる 細くて筋肉のある部長の足 『恥かしいですっ…』 「メモみて楽しみにしてたやろ?こうなる事期待して」 下から意地悪な顔を向ける部長
2015-09-14 00:27:02【本気 ⑨】 『期待なんかっ』 頬に添えられた手が優しく撫でる 「なぁ、お前からキスして?」 そう言った部長に驚く 『無理です…』 って言うけど待ってる部長 フーッと一つ息を吐いて ゆっくり部長の唇に近づく 唇が触れた瞬間に後頭部を抑えられて部署のリードに変わる
2015-09-14 00:27:03【本気 ①⓪】 クチュクチュと舌が絡む音がして恥かしい 離れなきゃ でももっと… 部長の肩口をぎゅっと握ってしまう 下唇を引っ張りながら 名残惜しそうにようやく離れた唇 少し乱れた呼吸を整える 「飯行こうと思ったけど…」 私を立たせて “余裕ないわ”
2015-09-14 00:27:05【本気 ①①】 そう言って 「俺ん家連れてってええか?」 そう言った部長 頷く私の頭をなでて 行こうかと部長の車に向かう 私の家に寄って荷物を取りに行かされる 「出来れば2日分な」 と言った部長 途中スーパーに寄って買い物をして初めて部長の部屋に入った
2015-09-14 00:27:07【本気 ①② sideM】 わざと残業させて 2人っきりになって 膝の上に座らせた 彼女からのキスをせがんだけど 唇が触れた瞬間に彼女の後頭部を抑えてた 肩口ぎゅっと握って 恥かしいがるけど積極的になってくる彼女 あーヤバい やめなって思うけど止められへん
2015-09-14 02:29:19【本気 ①③ sideM】 このままここで押し倒したくなるのを抑えて離れる ちょっとオシャレなレストラン行って それから俺ん家連れてきて… って思ってたけど キッチンで俺の大きいエプロン付けて 料理する彼女 『 部長ーお玉どこですかー?』
2015-09-14 02:29:21【本気 ①④ sideM】 そんなのがめっちゃエロく見えてしゃーない 「あー、左の引き出しにないかー?」 って適当に本読んでるフリして時間を潰す 途中ビール取りに行くついでに後ろから抱きついてみたけど 『ダメですっ…ご飯食べてからー』 って言われてそれが可愛いくて
2015-09-14 02:29:24【本気 ①⑤ sideM】 焦らされた分覚えとけよ なんて考えながら大人しく引き下がる しばらくしてダイニングテーブルに並んで行くおかず 何作ってるかなんてわからんかったけど ザ和食が並んでて 『今度もっとちゃんとしたもの作りますね』
2015-09-14 02:29:26【本気 ①⑥ sideM】 って言うけど俺には充分やし 尚且つ美味い 初めて見た意外な一面に喜んでる俺 食べ終わって 2人並んで片付けをする 左の太ももに彼女の腰がずっと触れてて もうここで… 何てあかん妄想してしまう 俺こんな奴やったか?
2015-09-14 02:29:27【本気 ①⑦ sideM】 ベッタリしたいとか ましてや7つも下のガキに… 落ち着け ここは俺のホームや 片付け終わって もうちょい飲もうと缶ビールをもつ 彼女は飲まないと言って つまみを並べて お風呂を沸かしてる間ソファで寛ぐ ちょっと離れて座る彼女との距離を詰める
2015-09-14 02:29:30【本気 ①⑧ sideM】 「なぁ、もう一回キスしてや」 と言ってみる 『え?!』 「あかんか?」 せがんでみると戸惑いながらも顔を近づけてくる彼女 一瞬で離れた唇に足らんくて 「もっと」 腕の中に収めてみる 『部長なんだか変ですよっ』 と動揺する彼女
2015-09-14 02:29:32【本気 ①⑨ sideM】 「お前のことになると余裕無いみたいやわ」 ふふふと笑った彼女 『そんな部長を私だけが知ってるんですねー』 って嬉しそうに言う 「ってかまた部長ってなっとるぞ」 『ごめんなさい。信五…さん…信五さん…』 って練習を始める彼女
2015-09-14 02:29:34【本気 ②⓪ sideM】 こっちを向かせて 「目見て言って?」 って言うと 『信五さん』 って笑顔の彼女 もうあかん そのままキスしながらソファに押し倒した 『んっ…信五さんっ…ダメですっ…お、お風呂が…』 「もう無理。待てん」 『煽れ…ちゃうっ…』
2015-09-14 02:29:35【本気 ②① sideM】 必死に逃げる彼女 「しゃーないなー。ほな先入ってこい」 彼女を引き起こして送り出す 俺がお風呂に入って出てくると ソファで気持ちよく眠ってる彼女 「おい、マジか…」 時間的にも遅い時間やけど そっと彼女を持ち上げて運ぶ
2015-09-14 02:29:37【本気 ②② sideM】 ベッドに下ろしたけど全然起きない彼女 横に潜り込んで抱きしめてみる 「起きたら覚えとけよ」 軽く額を突いて 彼女の唇にちょっと長い触れるだけのキスをして 俺も眠りについた…
2015-09-14 02:29:39【本気 ②③】 ふと目が醒めると目の前に部長の顔があった あれ? 部長がお風呂に入ってる間にちょっと眠くなってきて… そのまま私寝ちゃったの?! 初めての部長の部屋でってお風呂で色々考えちゃったからかな… どうしよう… 部長怒ってるよね…
2015-09-15 01:29:18【本気 ②④】 それにしても綺麗な顔だなー くっきり二重で ずっと今日くっついてて お昼間の鬼が嘘みたい なんだか部長に幸せばかり貰って 私ちゃんと返せてるかなー そんな事を考えてたら 「んーっ」 と部長が動いた でも動こうとした先に私がいて部長が薄っすら目を開ける
2015-09-15 01:29:21【本気 ②⑤】 ヤバいと思って私も目を閉じて寝たふりをするけど 「ん?お前起きたか?」 と時すでに遅しで 『お、おはよっ…』 話切る前に始まったキス 寝起きなのに すごくアクティブに動く部長 あっという間に組み敷かれてて キスしながら部屋着の裾から手が入ってくる
2015-09-15 01:29:27