『死者、インゴルヌカにて』宣伝まとめ

カクヨム掲載の自小説(https://kakuyomu.jp/works/4852201425154988041)の紹介と宣伝まとめです。 ※注意:カクヨムの評価は「星をつける」「レビューを書く」となっておりますが、「レビューは書かなくても星はつけられ」ます! また、「読んだ実態のない星は消す」と運営が告知していますが、投稿されている全エピソードを読破しないとダメということではありません! つけた星は編集出来るよ!
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1回目

雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

ネクロパンク・ロマン小説『死者、インゴルヌカにて』 kakuyomu.jp/works/48522014… #カクヨム 違法製造された動く屍を、遺族の依頼で追跡する弔い人ドラマ! これより紹介&宣伝を数ツイートに分けて行います。

2016-03-07 18:41:47
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【世界観】 舞台は、世界最初にして最大のネクロポリス・インゴルヌカ。死してよみがえったことで迫害を受ける『ゾンビ(偽生者)』たちの聖域であり、動く屍『ワイト(還死動体)』の製造を一大産業として繁栄する酷寒の地。 ここでは、死者と生者の想いが交差する。

2016-03-07 18:44:56
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【〝鎮伏屋〟サイゴ】 本編の主人公(狂言回し)。中学生の頃に死亡そして蘇生した日系ゾンビ、現在30前後。喪主(クライアント)の依頼を受けて違法ワイトを探す。 名前が某サムライ探偵とかぶっているが、作者がヘッズになる以前に出来ていたキャラであり、全くの無関係である。

2016-03-07 18:47:51
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【エヴァネッセンス49】 サイゴが従える戦闘用ワイト。帽子とベールで顔を隠した喪服の女。 増設された腕で三挺の銃を構え、途切れることのないリロードで強力な集中砲火を浴びせる。人工知能で動いているため、人間的言動を取ることはないが、時折、生前の習慣を再現した行動を起こす。

2016-03-07 18:50:53
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【ミリヤ】 サイゴの今回の依頼人(喪主)。16歳の少女であり、アンデッドに関してはまったく無知のインゴルヌカ初心者。彼女を通して、読者はネクロポリスを見ていくだろう。 13年前に消えた父の捜索をサイゴに頼むが、彼女自身にもある秘密が……。

2016-03-07 18:53:19
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【ニフリート】 ミリヤの亡き父。身長2m超の美丈夫であり、ワイト的需要が高い。 その人となり(オリジン)は幕間で触れられる。 kakuyomu.jp/works/48522014…

2016-03-07 18:53:58
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【ベムリ】 ニフリートの幼なじみで義兄弟。喉に傷を受けているため、人工声帯で話す。 彼と同じく13年前に失踪していたが……? こちらの幕間はベムリが主役。ここでもまた、生者と死者の想いが交差している。 kakuyomu.jp/works/48522014…

2016-03-07 18:54:57
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【おすすめエピソード】 拙作『火葬鳥』kakuyomu.jp/works/11773540… を読まれた方には、前述の幕間二本がぴったり! 元々一本のエピソードを二つに分割したもので、ここだけ読んで本編に入っても大丈夫です。作者がインゴルヌカで書きたいエッセンスがぎゅっと詰まってる。

2016-03-07 18:57:04
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

【最後に】 幕間は本編の過去編であり、ここから本筋が始まっていきますが、お時間ない方はそこだけでも! この他にも死体を守る刑事さんや、合法ショタといった面々も登場し、ネクロポリスはとても賑やかです。是非インゴルヌカへアクセスし、ネクロパンク体験しよう!

2016-03-07 18:58:30

2回目

雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

違法製造された動く屍を、遺族の元へ取り戻せ!『死者、インゴルヌカにて』 kakuyomu.jp/works/48522014… #カクヨム これからエピソード内を抜粋する形で宣伝&紹介を連投で行います! 前回宣伝まとめ:togetter.com/li/947093

2016-03-08 20:25:36
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

「おとうさん」  自分は何をしてしまったのだろうか。分からないが、多分ばかなことだ。けれど、こんな、死体が動くなんてこと、インゴルヌカでは、ネクロポリスでは日常的に起きていることではないか。1

2016-03-08 20:26:42
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

ミリヤの心はそれこそ電気で麻痺したかのように、ゆっくりと半身を起こすニフリートを無感動に見つめていた。世界に薄い幕がかかったような感触。ニフリートの首筋、針電極が抜け落ちた箇所は、かすかに黒い煙を立てていた。瞑目するように閉じられた瞼が持ち上がり、翡翠のような深緑の瞳が現れる。2

2016-03-08 20:27:58
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

その眼球はサイゴと、ベムリと、傷ついたエヴァ49を映し出したが、瞳その物は何も見つめていなかった。長すぎる髪は静電気を帯びて、ふわりと神秘的にたなびいている。 ニフリートの体は、両腕が不自由な状態のまま器用に立ち上がり、台の上からひょいと跳び降りた。3

2016-03-08 20:29:12
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

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2016-03-08 20:29:54
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

そう、『死』ぬのだ。 その空虚な一語が、胸の真ん中、「今まで気づかなかったのかい?」と、ニフリートを嘲笑っている。それは生まれた時からずっと付きまとう存在だった。だが彼は本当に知らなかったのだ、人は死ぬ物だとは。1

2016-03-08 20:30:22
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

父と母を汚していた液体は、侵入した男たちがスプレーか何かでぶっかけた塗料に過ぎないように感じていた。 でも、これは、二人の体から出てきたのだ。今のベムリと同じ。自分の額や鼻や口から流れる物と。2

2016-03-08 20:31:19
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

みんな内側から破けていた、大事な何かが砕けて散らばっていた。液体は父や母やベムリで、床に広がり染み込んで、どこかへ消え行こうとしている。痛みや命が、こんなにハッキリと目に見えるものだったなんて。3

2016-03-08 20:32:57
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

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2016-03-08 20:33:40
雨藤フラシ(肉球)鏡迷宮綿花追放 @Ankhlore

「でも良い尻だよな、ワイトの姉ちゃん。ツンと切れ上がったラインがぐっと来る」 「お父さん?」  酷寒の夜に割れた氷のように、ミリヤの声が待合室に響いた。ニフリートは口を滑らせたことに気がついたが、時既に遅し。1

2016-03-08 20:35:23