ワイマール共和国における民主主義の試行と挫折

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ATちゃん @atkyoudan

やる夫フューラーでは、ヒトラーが首相就任した章でエーリッヒ・アイクのワイマル共和国史から「国民が主権を握り、政治を自分の手で運用しようとした、ドイツ国民の試行が───こうして失敗に終わった」という言葉をひいて、そこがまさに終わりの始まりの瞬間だと思わされる演出をしている。

2011-01-30 16:32:08
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan (>д<)…あれが元で第三帝国の興亡そろえたなぁ

2011-01-30 16:33:36
ATちゃん @atkyoudan

しかし、その前後でも描かれているように、当時の人々の多くはそのような自覚を持っていなかった。ハインツ・ヘーネが「ヒトラー独裁への道」で書いていたが、パーペンら保守派に限らず、SPDや労組の面々さえも「ヒトラーなど小物であり問題ではない、問題はフーゲンベルクだ」と考えていた。

2011-01-30 16:43:33
ATちゃん @atkyoudan

同じく劇中で引用されてるコルプの指摘の通り、NSDAPは数十万人にものぼる準軍事組織を持つ独裁制の政党であり、ヒトラーはその暴力性を隠そうともしなかった。それが議会第一党となり、ついには首相の座と重要ポストを得てさえも、人々はこう思いたかがったのだろう。「まだなんとかなる」

2011-01-30 17:01:03
ATちゃん @atkyoudan

後世から見ればあまりに愚かで自殺的とすら見える判断でも、当時の人間にとっては極めて合理的かつ現実主義的に思えた、ということはままある。それは現代の『現実主義者』に当てはまらない保証はない。

2011-01-30 17:04:48
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan 陸軍も既存政党も、財界も放置した結果。しかしながら、今回のエジプトと同様に若年層を含めた失業者が大量に発生して社会不安が拡大した中でNSDAPが受け皿にならなかったとしたら共産党が受け皿になった予感。 実際に、NSDAPと共に共産党の勢力も拡大してた

2011-01-30 17:08:17
ATちゃん @atkyoudan

@moltoke_Rumia1p 放置というよりは協力(利用)ですかね。ついでに言えばアカデミックの一部界隈も。当時のドイツで極右に限らず極左勢力も躍進していたことはフューラーさんも触れてますね。

2011-01-30 17:12:56
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan (>д<) さらに言えば、司法が極右よりだったのも不味かったです。後は教会勢力も静観してたのが。教訓としては社会の安定と中産階層の地位が確保されていれば、内乱は起きない。もしくは拡大はしないと。 (>д<)…元スレ住人だったのですよ。

2011-01-30 17:19:54
ATちゃん @atkyoudan

@moltoke_Rumia1p 社会の安定、景気や財政も大事ですが、ワイマールの場合、憲法、選挙制度、行政制度の欠陥もかなり重要だという話もありますね。まだまだ勉強不足なので詳述は避けますが・・・。

2011-01-30 17:25:48
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan はい。ただし、大前提として民衆の支持がある政党でなければそれらは悪用し得たか?私は否だと思う。仮にも政党政治だったしね。

2011-01-30 17:33:08
ATちゃん @atkyoudan

@moltoke_Rumia1p その「民衆の支持」が極左や極右に集まるようになった原因である政治不信がなぜ起きたかを考えると、先に挙げた諸制度の影響も出てくるのれす。卵鶏論っぽくなってきましたが。

2011-01-30 18:57:29
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan  ああ、失礼。少し寝落ちしてたが、続き。 民衆の支持が極右や極左に集まった理由が、『経済的な困窮』にあると考えているのでその部分がなければ、違った展開になったと考えます。何故ならば、賠償金の減額のために敢えてブリューニング内閣時に行った経済的無策が(続く

2011-01-30 20:55:15
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan  中産層の財産を奪い、現体制への絶望を招いたからです。NSDAPの支持が伸び悩んだ時期とドイツの経済が一時的に持ち直した時期は一致しますので、戦前ドイツ経済が史実ほどの落ち込みを見せていなければ、民衆が現体制を否認する極右や極左に流れることもなかったかと。

2011-01-30 20:57:45
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@atkyoudan  現在のエジプトやヨルダン、チュニジアにしても、2008年頃の資源価格高騰時に生活必需品の高騰が、貧困層を直撃しており、1つの原因でないかと。若年層の高失業率や貧困化も同じ。失う何かのない層は暴徒になり易いです。従って社会体制の安定には経済的な安定は必須と。

2011-01-30 21:00:56