- eighter_rieko83
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1 先日、彼女がインフルエンザにかかってしまい…それからずっと考えてることがある。 けど…なかなか言い出せずにひとりでモヤモヤしとる…。 「なぁーしぶやーん…?」 いいタイミングで楽屋に2人きり。 『ん?』 「彼女と一緒に暮らすって、どんな感じー??」
2016-02-25 22:08:392 しぶやんは、ゆっくりと手元のゲームから目線を上げた。 『……住むん?』 「や……、まだ分からへんのやけど…。」 『ふーん……。〇〇は?乗り気やないんか?』 「それが……まだ話してへんねん。」 『はぁ?!話す前から、おまえは何悩んでんねん?!』
2016-02-25 22:08:483 「やー…やってさぁ、〇〇にとっては、自宅兼職場、なわけやん?一緒に住むてなったら、仕事の時間とか割いてでも、俺の世話したり……しそーやん?〇〇。」 『んー……まぁなぁ…確かに…。』 しぶやんは、完全にゲームを終わらせたみたいで、ゲーム機をテーブルに置いた。
2016-02-25 22:09:014 そして、腕も脚も組んで、うーんて一緒に悩んでくれとる。 『なんで一緒に住みたいん?』 「うん、あんなぁ…この前〇〇がインフルエンザにかかったって言うたやん?」 『おん。』 「ほんで、お見舞いに行く言うてん。でも当たり前かもやけど、伝染るからあかんて拒否られて。」
2016-02-25 22:09:165 『まぁ、そぉやろな。』 「うん。それも、もちろん分かんねん。俺やってそう言うやろうし。そんでも俺はさ、完全防備してでも、ちょっとだけでも、顔だけでも見てさ、差し入れのひとつぐらい渡したかってん。」 『まぁ…それも分かるけどなぁー…。』
2016-02-25 22:09:296 「それがさ?もし一緒に暮らしてたとしたらさ?イヤでもダメでもそこに帰るわけやんか。例え隣の部屋で寝ることになろうともさ、同じ家に誰かおってくれるって、たぶんめっちゃ心強いと思わへんっ?」 『そりゃあな~…病気ん時って、誰かにおってほしいもんなぁ…。』
2016-02-25 22:09:437 「せやろ?でもさ、〇〇って、そうゆうん、我慢する子ぉやんか?その…病気治って行ってみたらさ?辛かったとか言わんのやけど、こぉー…いつも甘えんのに甘えてくる感じとか?なんか、うーん…イジラシイってゆーか?きっといっぱい我慢してたんやろぉなぁーって…そう思ったら堪らんくて…。」
2016-02-25 22:10:018 『うーん……言うてみたらえぇやん?もぉ、そのまんま。ちゃんと2人で話し合ったらえぇやん。』 「うーん……まぁなぁ……。」 『ひとりで悩んどっても、しゃあないやろ。』 「……うん……。」 ま、結局それしかないよなぁ。 とりあえず…今日も彼女んち、行ってみよかな…。
2016-02-25 22:10:179 ―――――― 今日行くってLINEした。 1度家に帰ってフラを連れて車で彼女んちまで。 合鍵で玄関開けると、彼女はすぐに気付いてこっちに来る。 『しょーたっ?!おかえり!』 その声にフラが腕の中で暴れる。 下ろしてあげたら、真っ直ぐ彼女の元へ走ってく。
2016-02-26 19:15:2010 『わぁ!フラちゃんおかえりっ!』 ちぎれるんちゃうかってくらい尻尾振って喜ぶフラ。 こーんなに懐いて…嬉しいんやけど、ちょっと複雑な気持ちにもなる。 俺より先に抱きしめるとかさぁ…。 フラもフラやで…おまえ、俺が飼い主って分かっとるぅ? って……どっちに妬いてんだか。
2016-02-26 19:15:2211 フラを抱き上げて、玄関に小走りで来る彼女。 『章大、おかえりっ!』 フラを抱っこしたまま、俺に抱きついてくる。 うーん……カワイイ…。 なんか知らんけど、勝手に敗北感。 チュッてキスして一緒に部屋へ。 『おなかすいてる?なんか作ろっか!』
2016-02-26 19:15:2712 「うーん……えぇわー。それより、ちょっと飲まへん?あ、その前にお風呂入ろ?」 『入ろって…一緒に?』 「当たり前やん!」 『えぇ~いいよぉ~!ひとりでゆっくり入っておいでよぉ!』 「なんでやぁ~えぇやんかぁ~!な!入ろ!!」 相変わらず一緒にお風呂、には渋い顔。
2016-02-26 19:15:3113 でも、お風呂なら、なんか自然と言えるかもしれへん…。 「なっ!はい、フラはここで待て!で、〇〇はこっちぃ~♪」 手を引っ張って、連行。 「じゃ…♡」 彼女の服に手をかける。 『いいっ!///自分で脱ぎます!///』
2016-02-26 19:15:3414 もぉ付き合って1年半も経つのに…まだそんなに恥ずかしいんかなぁ…? 夜は結構大胆なくせに♡(笑) 身体を洗って、湯舟につかる。 彼女の背中にくっついて、肩に顎を乗せた。 よし……言うなら今や…。 でも、いきなり言うたら、びっくりするよなぁ…どう切り出そ…?
2016-02-26 19:15:3815 『…章大?』 「んーっ?」 『…なんかあった…?』 「えっ?なんで?」 『……ううん…別に…。』 あれ、俺考えることに集中しすぎて、なんやおかしかったかな?? 『ねぇ、疲れてるんじゃない?』 「えっ?そんなことないで?」 彼女はくるりと俺の正面に向き直した。
2016-02-26 19:15:4116 そして、身体が見えないようにぴったりとくっついてきて、チュッて短いキスをした。 『私が言えたもんじゃないけど…インフルエンザもまだ流行ってるし、風邪だって…無理して会いに来たりしなくていいからね?章大が来れない時は、仕事頑張って片付けとくからさ?ね?ふふ。』
2016-02-26 19:15:4417 来れない時は仕事……そやんなぁ…。 『……章大……?』 「あっ、ごめん。うん、そやな、うん。」 あ、俺今の顔、あかんかったかも…。 『ね、もう上がろ?ちょっと顔赤いよ?お湯熱すぎたかな?ごめんね?』 もぉ、〇〇悪ないのに…。
2016-02-26 19:15:4718 風呂出て、ソファーに座ったら、すぐにビールを渡された。 そして、『今日はサービス!』とか言うて、俺の髪を乾かしだした。 そんなに疲れとるように見えたんかな…? でも…さっきの言葉…。 彼女にとっては、何気ない、まぁ普通のこと言うただけなんやろうけど…。
2016-02-26 19:15:4919 逆を言えば、俺がおったら仕事せん…できんって意味やんなぁ? もし…結婚したらどうすんのやろ? 仕事する時間なくなって、辞めてまう? や…そんなん俺もイヤや。 いやでも、いっそ結婚、て言うた方が一緒に暮らすのは当たり前ってゆーか…でも正直今のタイミングではまだ…。
2016-02-26 19:15:5220 もちろん、ずっと一緒おりたいし、結婚も考えとるけど、俺の仕事的に今やないってか…。 『章大?』 「…へっ?あっ、なにっ?!」 『……あ、ううん、髪乾いたよ?』 あかん……完全に心配しとる顔。 『ビールまだ飲む?あ、ちがうのがいい?なんか、おつまみ作るね?』
2016-02-26 19:15:5621 「あっ!いやっ、えぇよ!今日はもう止めとく!」 『……ん、そっか。』 力なく笑う…あれ?断らん方が良かった? 「なっ!もぉ寝よか!ベッドでゆっくりお話、しよ♪」 『うん…。』 向かい合うベッドの中。 頬を撫でてチュッとした。
2016-02-26 19:16:0122 お話、しよとか言うたけど…あかん…言葉が出てこん…。 さっきの言葉がやっぱり気になって…。 彼女がじっと俺を見てて…それもなんかちょっとプレッシャー…。 思わずギュッと抱きしめた。 これって…逃げてるやん…。 なんやねん、俺…ただ一緒に暮らしたいて言うだけやのに…。
2016-02-28 00:19:4623 断られるのんが…そんなに怖いんか…?俺…。 結局、そのまま眠りについた……。 ―――――― 目が覚めたら、腕の中におったはずの彼女の姿はなかった。 時計を見たら、そろそろ起きる予定の時間…。 身体を起こしたら、カチャってゆっくりドアが開いた。
2016-02-28 00:19:4924 『…あ、なーんだ、しょーちゃん起きてたー!』 がっかりな顔して傍に来る。 俺の横に座ると、ニコッと笑って言った。 『起こしたかったのに♡』 もぉーかわえぇなぁ…。 『おはよ♡』 「おはよ♡」 言いながらエプロン姿の彼女を押し倒す。 やって、反則やもん。
2016-02-28 00:19:5325 きのう、してへんし…。 『んーっ…!』 キスしたまま身体を触ったら、彼女が何か訴えようとバタバタした。 『ダメだよ…時間ないでしょ?せっかく作ったから、ごはん食べて?』 「えーっ…ごはんより…コッチがえぇなぁ…♡」 再び彼女の唇を塞いだ。
2016-02-28 00:19:57