安田章大 １１

りえこ @eighter_rieko83

101 どちらからともなくキスをした。 そのままおでこをくっつける。 「熱…下がったみたいやな？」 『よく眠ったし…不安が消えたから…ふふ。』 「…苦しかったよな？ご、」 『謝ったら怒るって言った。』 「…ん…。」 頬を撫でてもう一度チュッとした。

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102 『どこに住むの？』 「あ、それな？考えたんやけど、〇〇はここで仕事するんに慣れとるやろ？編集部も近いみたいやし。俺がこっち来よか思うねんけど、どぉ？」 『いいの…？』 「新しく探すのもえーけど、それやったらまた時間かかるやん？とりあえずはここで…俺早よ一緒住みたいし！」

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103 『ふふっ…いっぱい考えてたんだ？』 「当たり前やんかぁ…。」 『ありがと…。』 唇がまた重なる。 何度も何度も…。 色々あった後やからかなぁ？ なんか、付き合い始めみたいにキスだけで、ものすごく幸せを感じる。 いや、いつも幸せなんやけどさぁ…あかん…したい…。

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104 でもあれやん…今朝あんなんしたくせに…あかん、絶対あかん…。 少しだけ腰引いて我慢…。 せやのに…彼女の手の感触にびっくりして、目を開く。 「…どこ…触ってんねん…。」 顔赤くして…でも目そらさずに、手も動きを止めない。

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105 服の上から擦られとるだけやのに…どんどん力を増す俺の…。 しかも……キスがエロなってきた……！ あかんてぇ…今朝のを敢えて別にしたら、久しぶりなんやから……。 それは……彼女も、か……。 唇が離れた思ったら、その手も離れてって、情けないことに残念に感じる。

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106 『暑くなったから…脱ぐね…。///』 「えっっっ？！」 布団の中でモソモソと身体を動かす彼女。 なっ、なにしてるん…！ って、止めさせるチャンスでもあるのに、俺の身体は動かん…。 ベッドの下に軽い物が落ちる音。 その音に、めっちゃドキドキする…。

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107 そして……めっちゃ期待してしまう…。 頭まで布団に潜って、たぶん…全部脱いだんかな…ゆっくりと顔を出した彼女。 首に腕巻き付けてキスしてくる。 その彼女を抱きしめて確認…何も着けてない背中…。 あかん…こんなん…我慢できるわけないやんか…。

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108 やらしい顔の彼女を見てたくて、目を開けとったら、彼女も時々目を開けて、誘うようなキスは終わらない。 あー…また触って欲しいな…て思たら、それを読んだかのように、また俺のを触る。 『…章大は…暑くないの…？』 「えっ…う、うん…ちょっと……暑い……かな…？」

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109 『じゃ…脱がせてあげるね…？』 「……う、ん……。」 脱がしやすいように手を上げよかなて思ったら、彼女が…また布団の中に消えた…！ そして次の瞬間、ベルトに手がかかって、下着と一緒に脱がされる。 ぬ、脱がすって…そっち？！

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110 あっという間の出来事に、ただただ驚くばかり。 彼女の身体分、膨らんだ布団。 俺の足の間におるのは分かる…けど、そのままフリーズして…な、なんすんねやろ？！ ドキドキって、緊張と期待が高まる。 と……両方の内太腿に彼女の手の感触。 だんだんと…下から上へ…。

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111 もうちょっとってとこで一瞬だけ止まって、それからそこにゆっくりと触れた。 もどかしいくらいサワサワと触って…もっと……て思ったら、裏にツーッて指じゃない何かが這う感覚。 思わずビクッてなる。 はぁ…この布団の下でどんな顔して舐めてんのやろ…？

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112 めっちゃ見たいわ…せやけど、前“絶対布団捲らないで”とか言うてたよなー…でも見たいなー…。 もし見たら止めるんかなぁ…。 「…ぁっ……！」 パクッて……あかん…どうしても見たい！ 思い切って布団を捲った。 うわ……想像してたよりエロい…！

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113 目が合って、ちょっと恥ずかしそうに俯いたけど、俺の離そうとはせん…。 布団被ってへんと、音も…やば…っ。 舌も手も使って…時々確認するように俺を見る。 あーもーあかん…めっちゃ気持ちえぇ…。 でも俺１人で気持ちよくて、どうするん。 今朝のお詫びせんと。

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114 ほんまに愛してるってこと、ちゃんと伝えんと。 上半身起こして、彼女の頭撫でた。 「めっちゃ気持ちえぇわ…。な、おかげで暑いねん…上も脱がして？」 言うたら手の甲で口元拭きながら、俺のから離れた。 俺の太股んとこに跨って膝立ちの状態で、上を全部脱がしてくれた。

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115 すかさず彼女の腰を捕まえる。 上目遣いで目を合わせて、そのままゆっくりと胸に近付いて、ペロッと先を舐めた。 『……っ……！』 俺がなんするか分かっとったくせに、彼女の身体は正直に反応した。 それがまたかわいくて、エロくて…たまらん…。

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116 優しく胸を舐めながら、指でそっと内太腿を撫でた。 そして十分に勿体ぶってから、いちばん敏感なところに這わした。 『……っ……！』 溜め息みたいに、微かに声が漏れた。 そこはもう既に潤んでて、指はスルスルと滑った。 俺の頭を掻き抱きながら、上がってく彼女の呼吸。

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117 足が小さく震えて辛そうやから、指を離してゆっくりベッドに横にした。 覆いかぶさって、たくさんキスをする。 それからゆっくり足を広げたら、恥ずかしそうに手で隠そうとする。 その手を退かしながら、彼女が隠したかったそこに舌を這わした。 ペロッてしたり、ちょっと吸ってみたり。

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118 『…はっ…んっ……ぁっ……、』 抑えてへんと、彼女の腰が動いてまう。 少し執拗いくらいに攻めて、ガクガクしだしたんを確認して、もう一度唇にキスをした。 「もぉ入れてもえぇ？」 『んっ…。』 苦しげに頷く。 深くキスをしながら、ゆっくりと入った。

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119 もう中までトロトロ…。 でも狭くて、離さないように纏わりついてくる。 抱きしめて、ゆっくりと動いた。 押して…引いて…キスはずっとしたまま。 『んっ…しょおたっ…、』 「ん…？」 『…はぁっ……ん…きもちぃー……。』 彼女の方からこんなこと…初めてや…。

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120 ちょっとびっくりしたけど、笑顔で言った。 「ほんま…？嬉しいわ。俺もめっちゃ気持ちいーで？」 そしたら彼女も嬉しそうに笑った。 やのに、涙がスーッて…。 「…なんで泣くん…？！」 『…わかんない…なんか…幸せで…。すごく愛されてる…気がして…うれしい…。』

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121 「…あたりまえやんか…！やって、めっちゃ愛しとるもん……！」 泣くぐらい不安やったんやろか…？ 朝あんなんしたから…。 もぅ愛しくてしょうがない…。 抱きしめながら、キスをしながら、長くゆっくりと繋がった……。

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122 ―――――― 俺の腕の中で疲れて眠る彼女。 今度は俺が寝顔を見つめる番。 まだ赤く腫れが残る目元。 けど、こんなに幸せそうな寝顔は久しぶりに見る気がする。 朝の件、絶対怖かったはずやのに、自分から求めてくるやなんて…しかもあーんな積極的に。

りえこ @eighter_rieko83

123 あんなに恥ずかしがり屋さんなのに…。 “愛されてる気がしてうれしい”て…一応伝わった、と思ってえぇんやろか？ あかんなぁ…好きな女不安にさせてまうとか…男失格や…。 これからはちゃんと守っていこ…。 幸せそうな寝顔に小さくキスをした。 「ずっと一緒やで……。」