【水銀燈がベタだけど面白い映画を紹介するようです】 #13

ベタな映画を紹介する水銀燈 @betagintou

【水銀燈がベタだけど面白い映画を紹介するようです】 #13

ベタな映画を紹介する水銀燈 @betagintou

ロッキー・ザ・ファイナル（2006・米） pic.twitter.com/VvwSqmwgE6

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久々のあらすじ紹介、「イタリアの種馬」ロッキー・バルボアが世界チャンプになってから長い年月が過ぎた。会場で一心不乱にその名を叫んだエイドリアンはもうこの世にいない。

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亡き妻、エイドリアンの名をつけた小さなイタリアンレストランを経営するロッキーは客に当時の思い出話を語りながら、すっかり過去の人と化していた。

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過去に取り残されるロッキーを尻目に、現在はメイソン・ディクソンがヘビー級の王者として君臨するが、彼の速攻で試合を終わらせるファイトスタイルは興行的には評価の低いものだった。

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そんなある日、そのディクソンとロッキーのバーチャル試合が放送され、結果現役時代のロッキーが勝利を収める内容にメイソンは不満を抱き、ならば実際にそのロッキーと試合をしたら……還暦を過ぎたロッキーと現役バリバリの世界王者との、手に汗握る死闘が始まろうとしている……と言う物語よぉ……。

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この映画はまず、「ロッキーだけの物語ではない」のが素晴らしいわよねぇ。

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偉大すぎる父にコンプレックスを抱くロッキーの息子、一作目から働いていた精肉工場をとうとう解雇されてしまったエイドリアンの義兄にしてロッキーの親友ポーリー、一作目に登場した不良少女で現在はシングルマザーのマリーとその息子、そして対戦相手のディクソン……。

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その全ての登場人物にドラマがあって、それが最終的にクライマックスに集約される……何だかんだ言ってスタローンは脚本家としても優秀なのよねぇ。

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そしてロッキーの現状が決して万全ではない、トレーナーにボロボロに言われた現状をいかに克服するか、そうこれこそがロッキー！逆境を跳ね除けて這い上がるその泥臭さが良いわぁ。

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それからこの作品、暗に「ボクシングの興行化」を批判した作品かもしれないわねぇ。王者ディクソンの応援にあのマイク・タイソンが本人役として駆けつけているのは、そういう意味があるかも知れないわぁ。

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あとやっぱり過去作へのオマージュ、フィラデルフィア美術館を駆け上がる、肉塊をサンドバッグにする、そして生卵を一気飲みする……でもそれを敢えてメインにはせずにアクセント程度に留めて全体的に映画を良い物にしてるのねぇ。

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もちろん、過去作を見ていれば楽しめるけれど（5以外）、そうでなくても過去作を見ていなくても十分楽しめる作品よぉ……。