WW2戦車の砲-駆逐艦級の砲を積んだ戦車-

駆逐艦主砲級の砲を積んだ戦車は、WW2において僅かながら、主にソ連に存在します。何故それが主流にならないのか、主にソ連で採用された理由は何か、それをかいつまんで述べます。細かい話はしません。また、私の知識で書いているので、間違っている可能性もあります。
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おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

という事で、唐突に戦車の話をしてみたいと思います twitter.com/night_kitaR18/…

2016-03-17 16:33:03
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 結論から言うと、駆逐艦砲クラスの砲を搭載した戦車もWW2には登場しています。例えば艦これの駆逐艦主砲は10cm~12.7cmですが、ソ連は122mm砲を搭載したIS-2や、152mm砲を搭載したKV-2を作り、投入しています

2016-03-17 16:33:16
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ですが、これらは一般的とは言えません。IS-2にしてもKV-2にしても、重戦車であり、主力ではありません。そもそもこういう大口径砲の戦車搭載例は、WW2ではほぼ、ソ連にしかありません。少数ならドイツとかにもありますが

2016-03-17 16:33:27
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima どちらにせよ、大口径砲搭載戦車は主に独ソ戦で運用されましたので、今回は独ソを中心に話していきます。さて、この当時の戦車には軽戦車・中戦車・重戦車という区分があり、その役割に沿って、載せる砲の種類や、施す装甲の厚さが変わってきます。

2016-03-17 16:33:38
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 例えば軽戦車は、一般的に偵察を担当します。自動車の機動力を生かして軽快に動き回り、装甲と砲で自衛します。何より軽快さが重要ですから、大きい砲や厚い装甲は施せないのです。20mm機銃が主砲、なんて事もあります。

2016-03-17 16:33:49
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima また、この時期の自動車技術はまだ未熟で、特に変速機のギア関係はまだまだでした。WW2期の戦車は、『変速機を壊しながら走っている』とまで言われています。戦車は、ある程度自走したら一定数の車輌のギアが壊れる、それが普通の時代なのですね。

2016-03-17 16:34:00
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima そんな時代ですから、あんまり重いものを載せると故障率が上がってしまいます。中戦車というのは主力となる戦車の事で、敵戦車や敵対戦車砲との戦闘も任務ですが、長い距離を自力で移動し、敵陣後方へ進撃するというのも重要な任務となります。

2016-03-17 16:34:15
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima そのため、「ほどほどの火力、ほどほどの装甲、ほどほどの機動力」という性能が求められます。そんな中戦車に重いものを載せて、故障率を上げる訳にはいきません。結果、あまりにも大きな砲を中戦車に載せる事は、各国とも、あまりしませんでした。

2016-03-17 16:34:25
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 例えば、ドイツは独ソ戦開幕以後の主力として長砲身75mmを積んだIV号戦車を運用します。大戦後半には新型中戦車パンターを投入しますが、これも75mm砲を搭載しています。ソ連も主力中戦車T-34の搭載砲として、76mmを長らく使用します(後に85mm

2016-03-17 16:34:51
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ちなみに、アメリカも、初期の主力M3リー、中盤からの主力M4シャーマン共に、75mm級の砲を使用しています。イギリスも、中盤までは57mm砲が主力でしたが、終盤に投入したクロムウェル戦車には75mm砲を積んでいます。

2016-03-17 16:35:01
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ですから、この時期の戦車の大半は、駆逐艦の艦砲にすら劣る小型砲しか積んでいなかった、という事になります。

2016-03-17 16:35:12
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 一方、重戦車は、分厚い装甲を施し大口径砲を装備した戦車です。この戦車の役割は、主に二つあります。一つは、火力支援です。敵が要塞陣地を構築しており、この陣地を破壊しなければならない場合、その大口径砲の火力で破壊する、そういう役割です。

2016-03-17 16:35:23
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima WW2では、堅固な防御陣地は迂回するのが基本です。とは言え、迂回できない場合はありますし、ソ連の場合は敵の全ての前線部隊を撃滅するのが基本戦法です。ですから、数は少なくてもいいので、大口径砲を積んだ戦車が必要になってきます。

2016-03-17 16:35:33
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 152mm砲を搭載したソ連のKV-2は、実にこの役割のために開発された戦車です。また、ドイツIV号戦車も、開発当初はこのような役割を期待されていました。何せこの時期、主力中戦車として開発されていたIII号戦車は搭載砲が37mmですからね

2016-03-17 16:35:55
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima もう一つ、重戦車に期待される役割が『火消し』です。敵の強力な戦車部隊が、味方の前線部隊を撃破、突破を開始したとします。そういう時、援軍として急行し、強力な砲と分厚い装甲で敵の突破を阻止、追い返す…そういった役割も、重戦車に期待されるものでした。

2016-03-17 16:36:07
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima さて、この二つの役割から分かるとおり、重戦車はあまり数を必要とされません。『堅い防御陣地は迂回』が基本のWW2において、火力支援戦車が常に必要とされる訳はないですし、火消しが常に必要な戦争ってそれ、完全に負け戦争ですからね。

2016-03-17 16:37:20
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima また、長い距離を自走する必要もありません。火力支援が必要となったら近くまで鉄道で輸送してから現場に向かえば良いのですし、火消しにしても、普段は味方の後方で暇してて、いざという時だけ援軍に急行すればよいのですからね。

2016-03-17 16:37:31
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ですので、自動車の機械的信頼性が低かったこの当時でも、重戦車には重い装備を施す事が可能でした。それが重く大きな砲であり、重く分厚い装甲であったという訳です。ただそれでも、駆逐艦砲ほどの大口径主砲を積む事は稀でした。

2016-03-17 16:37:51
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 例えば、1942年に登場し伝説的な活躍を重ねたティーガーI、この子の主砲は88mmです。より強力なティーガーIIが1943年から登場しましたが、こちらも主砲は88mmです(長砲身化はされていますが)。 pic.twitter.com/epVLHzixqv

2016-03-17 16:39:45
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おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 連合軍最良の対戦車兵器と言われた17ポンド砲も長砲身76.2mm砲ですし、終戦間際にアメリカが投入した重戦車パーシングの主砲も90mmでしかありません。結局、この時期の対戦車砲としては、80mm後半~90mm砲で性能は十分だったのです。

2016-03-17 16:39:56
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ソ連だけが、122mm砲搭載のIS-2重戦車を開発しています。また、同じ122mm砲搭載のISU-122自走砲も開発しています。何故ソ連がこんな大口径砲を搭載したかといえば、大口径砲には装甲を『割る』効果があったからです。

2016-03-17 16:40:07
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima 特に独ソ戦後半は、ドイツがティーガーやパンターといった重装甲戦車を繰り出しました。これらの重装甲を『貫通』する事はできなくとも、大口径砲を直撃させた場合、装甲を『割る』場合があったのです。この効果を期待して、ソ連は大口径砲を重戦車に搭載しています。

2016-03-17 16:40:16
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ただ、152mm砲に関しては、戦車に載せるには過大だったようです。これを搭載した重戦車KV-2は、重戦車である事を割り引いても機械的信頼性・機動性は低く、また、砲塔が重過ぎて、斜面だとなかなか回らなかったり、最悪、「こけて」しまったそうです

2016-03-17 16:40:44
おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima こちらがクビンカ博物館のKV-2の写真です。見るからにバランス悪いですね。『巨人』とあだ名されたのもよく分かります。 pic.twitter.com/dReQhtKkBx

2016-03-17 16:41:37
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おちんぽ奴隷霧島 @slavekirishima

@slavekirishima ともあれ、152mm砲を搭載した重戦車は以後開発されませんでした。変わりに、152mm砲を搭載した自走砲、ISU-152が登場することになります。 pic.twitter.com/BB6PUhzWWj

2016-03-17 16:42:05
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