理解できないものに取り組むとき、分からないなら分からないなりに、理解出来ないものまでの距離が分かれば、なんとか立ち向かえます。というお話
- lucifer_af
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理解できないものに取り組むとき、分からないなら分からないなりに、理解出来ないものまでの距離が分かれば、なんとか立ち向かえます。というお話。
2011-01-31 01:54:58夜間でもコウモリが飛べる理由は、自ら赤外線を放って、はね返ってきたそれの距離感で目の前の対象物を把握するからです。宇宙から注がれてくる光がどれだけ赤い方に変移しているかを見れば、その星が地球からどれくらいの速度で離れているかが分かります。
2011-01-31 01:55:14物体そのものを触れたり間近で見たりできずとも、それ自体を理解する方法はあります。自分達が取り組んでいる、無形の娯楽商品にも似たようなところがあります。
2011-01-31 01:55:31『面白いもの』『楽しいもの』『今流行の絵柄』……そういったものは一概に、決め込まれた正解はなく、ただぼんやりとトレンドめいた流れがあるのみです。それをつかむのはかなり困難で、努力や計算だけではなく運やタイミングにも左右される、とても繊細なものだと思っています。
2011-01-31 01:55:46自分が「良い!」と思ったものが、今もしくは次世代のトレンドになるならいいのですが、当然世の中そんなに甘くなく、みんなが苦労して、次の面白いと言われるトレンドを模索しているわけです。
2011-01-31 01:58:14その際、模索すると言っても、今のトレンドがそもそも分からない、ないしは理解出来ないという人もいます。もちろんそんなマーケティングはしなくとも結果が残せる方もいらっしゃるので、あくまで一編集者としての、「出来る限り成功の確率を高めたい」という職務のもとでの考えなのですが、
2011-01-31 01:58:27うまく市場のニーズも汲み取って作品に盛り込みたい、しかしそのさじ加減が分からない、というときは、 自分が「そのトレンドからどれくらい距離が離れているか」を考えてみると良いかもしれません。
2011-01-31 01:58:34ちょっと不謹慎なたとえですが、岸に備え付けた大砲で敵の船を狙ったとして、最初は標的に届かずに、手前の海に落ちるとします。そうしたら次は、当てる(フォーカスする)ことを意識しないで、思い切ってもっと遠くに大砲を撃ちます。
2011-01-31 01:58:52すると、敵の船を飛び越えて、奥に弾が落ちました。次はいよいよ、届かない感覚と、飛びすぎた感覚、両方を把握出来るので、その間を取るように照準をフォーカスしていく……という方法です。
2011-01-31 01:59:00自分が今のトレンドに合ってない、しかしキャッチーにしたい、と考えているときは、パートナーと相談の上、えいやとそのトレンドからすこしズレた、思い切ったアプローチをしてみます。その結果をちゃんと精査すれば、「自分がどれくらいそのトレンドから離れているか」が後日把握できます。
2011-01-31 02:01:39そうすれば、次はその離れた距離分、意図的に自分がストライクだと思っている場所から離れたところに弾を撃ちます。すると、今度はよりトレンドに合わせることができるようになります。
2011-01-31 02:01:47……なんというか理詰めでいこうとして、結局感覚の問題な気がしてきたのですが(笑)、「今流行のものなんて分からん!」と嘆くだけだとなんにもならないので、どれくらい分からないか、その距離を測ってみたら、なにかが見えてくるかもしれません、というお話でした。
2011-01-31 02:02:00すみませんっ(汗)、超音波が正しいです、いつもこういうとき訂正されるonz ありがとうございます……! RT @juliette_oscar 野暮な話ですが、コウモリは超音波を発してその反射によって物体を認識しています。
2011-01-31 03:20:06