『非実在青少年 規制を考える』記者会見 生放送まとめ
宮台真司 「では、実在しない青少年の性描写を規制する理由は何か。ひとつは悪影響。学問的に否定されている。受容環境によって変わるため。ならば受容環境をコントロールすること。一人で受容することをまずどうにかすること。そうした最善の策を採らずに表現規制をするのなら、それは行政の怠慢」
2010-03-15 12:47:18宮台真司 「2つ目は、異性交遊を規制することで「それが許されない」というメッセージを発する議論。それ自体を否定することはできないが、現行の条例ですでにそのメッセージは発せられている。 そこから規制を加えるのであれば、副作用が大きいことを考えねば」
2010-03-15 12:48:47宮台真司「善意も社会的意思表示も大事だが、重要な表現を萎縮させること、当人は当たり前のこと、社会的に指弾されないことを行政が「やってはいけない」と言うことになる。それを検討の時間も与えられないまま条例に書き込まれて良いのか、と思う」
2010-03-15 12:49:45山口弁護士「大人も受容することがいけない、ということまで都は口を挟み始めている。これは青少年条例以前の問題。危険な前例となりかねない」
2010-03-15 12:49:57里中満智子「作家リストが配布されているが、時間が無かったので全員の名前を載せられなかった。私も載っていない。名前は漏れているが、まだまだ多くのマンガ家達がOKを出してくれている。皆力を合わせてやろうということになっている」
2010-03-15 12:51:24フリーライター「民主党が 青少年治安対策本部の本部長は「大人の規制ではない」としているが」。山口弁護士「担当者が変わると、結局は条文に書かれた通りに運用される。とても大人は対象外とは読めない」
2010-03-15 12:54:18昼間氏質問「反対の声に対して、規制する者はいまだに「悪質なエロマンガ」だと考えている。マンガ家の先生方はどう思うか?」
2010-03-15 12:55:27里中「何がエロかは人それぞれ。自分にとってのエロが社会で「エロ」と判断されるべきと考えるのはおかしい。感性まで縛るという、規制のナンセンスな部分」
2010-03-15 12:55:56森川「同人誌は日本のコンテンツ産業の基盤になっている。ピラミッドに例えれば、広さと厚さが頂点を支えている。3万5000サークルが同人誌を売るコミケ。参加者の7割が女性。だいたい発行点数年間12万冊の3割が既存のマンガ・アニメのエロチックなパロディ。設定上も18才未満のものが殆ど」
2010-03-15 12:58:23森川「そう気軽にマンガを描き始めて学べる、それが日本の漫画の“競技人口”の多さを生んでいる」
2010-03-15 12:58:30森川「そこで同人誌即売会の会場が都から借りれないとなると、コミック産業をズタズタにしてしまう」
2010-03-15 13:00:04フリーランス・キヨタニ氏「小説が含まれる? もし小説が含まれるなら源氏物語や「太陽の季節」も対象になりかねないが、小説を含めなかったのはなぜか」。宮台「小説は含まれない」
2010-03-15 13:01:49永井「ハレンチ学園で世に出てきた。社会で叩かれたものだが。今回の規制がかかるとなると、同じものが世に出せなくなる。子ども達も成長に従って、性への関心を持つものだと考えている」
2010-03-15 13:02:51フジテレビ 丸山「自民党・公明党等には?」。山口弁護士「他の等には意見書を出す予定。今回招待されたのは民主党だったということ」
2010-03-15 13:03:12——質問「18才未満と判断されるキャラのセックスがだめかというと、都側が「みだりに」で限定してるという。現行条例では萎縮があるのか? 改正案でも、具体的に、どのように創作に影響があるか」
2010-03-15 13:05:37山口弁護士「弁護士の立場では「みだりに」は「必然性がないのに」ぐらいの意味。都が必然性を判断することになる。それ自体が如何なものか。今回の条例が改正されなくても、ゾーニングはされている」
2010-03-15 13:06:06山口弁護士「今回の問題は、そこまで程度が強くなくても青少年「と思われる」のまで広く網をかけられるようになった。これまでは設定は問題にしていなかった」
2010-03-15 13:06:16ちばてつや「さまざまな花が咲く。この花は臭い、この花は体に悪い、とか言って切ってしまうと、根が繋がっていて自然全体が元気を無くすのと同じこと。日本は今まで規制が無かったからのびのびと、人生・歴史・哲学を語るマンガが発展してきた。だから世界から注目されている」
2010-03-15 13:08:04ちばてつや「この歳で動くのはどうかとも言われたのだが、死ぬ前に一言いっておかないと、日本の漫画は危なくなると思った」
2010-03-15 13:08:27ちばてつや「誰が「いい」「悪い」を決めるのか曖昧だし、それは決してやってほしくない」
2010-03-15 13:08:51竹宮恵子「『風と木の詩』を描いたが、これが10才の少年の性を描いた話。都条例が改正されたら対象になるだろうと自分でも思った。「性格の悪いものである」と言われても、そう自覚してしまう。それは「出すな」と言われてるのと同じ」
2010-03-15 13:10:48竹宮恵子「少女に「性」を描いて与えないとかえって危ないと思って描いたもの」
2010-03-15 13:11:18竹宮恵子「純粋培養を考えても、決して少年少女は「健全」になるわけではない。エネルギーを逃す弁としてマンガの役目だと思う。良いもの・悪いものを分けること自体がおかしい」
2010-03-15 13:12:34