東方翻訳SS「淫魔を誘惑(仮)」
- yuri_no_meikyu
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属性サッキュバスなのに真面目でおぼこくてかいがいしい小悪魔に「いつもの仕事ぶりのご褒美に、私のカラダを好きにして良いわよ」と豊満バディのパチュリーさんが言い放つ英語SSあるんだけど、翻訳の需要ありますか?
2016-03-15 23:20:07パチュリーさんに「Let my body be your reward」て言われてサッキュバスの本能に火が付く小悪魔。
2016-03-15 23:28:58例によって拙い英語で翻訳許可のメッセージを送る。こあパチェ〜 Fanfic: Seducing a Succubus, Touhou Project | FanFiction m.fanfiction.net/s/11069436/1/S… pic.twitter.com/DQHLCR4NJa
2016-03-17 23:39:27意外にも即座にOKの返事が来た。作者名クレジットを入れて、アップしたらリンク先を教えてという条件のみ。ありがたい。
2016-03-18 00:26:46というわけで、またTwitterで翻訳開始。 Fanfic: Seducing a Succubus, Touhou Project | FanFiction m.fanfiction.net/s/11069436/1/S… pic.twitter.com/DnlsYcV3Hv
2016-03-18 00:45:24「ハイハイ、幻想郷中のお追従ものや精神異常者、その他奇人変人がわんさか宴会に集合するんでしょ。もうちょっと良いおつきあいや知的な会話が出来る相手を招待するんなら、私も喜んで義務を果たすけど、お生憎様。一体いつから謙譲がレミィの美徳になったのかしらね」 3
2016-03-18 12:10:46パチュリー・ノーレッジはフンとあざ笑い、親友の視線を避けるように、さらに深く本にのめり込んだ。宴会の準備が進んでいるが、それには一切関係したくない。何の興味も無い大勢の連中に取り囲まれるのはまっぴらごめん。 5
2016-03-18 12:11:46くだらないお喋りや酔っぱらいの戯言、さらには西行寺幽々子の胸やけしそうな大食いエピソードなんか聞かされるくらいなら、魔理沙の図書館襲撃を我慢する方がマシ。 6
2016-03-18 12:15:29レミリア・スカーレットは親友が陥っている憂鬱に気づき、パチュリーの背をポンポンと叩きながらニコッと笑いかけた。 7
2016-03-18 13:30:45「全くもう、パチェったら、ちょっと元気を出す方法を見つけなきゃダメよ!アンタが部屋に籠もって落ち込んでちゃ、パーッと陽気に騒ごうと思っても甲斐がないわよ」 8
2016-03-18 13:39:51「別に引き籠もりになるつもりは無いわ」とパチュリーは言い返した。 「でも、レミィにも一理あるわ。自分の時間を充実させる何か楽しみを私も見つけるべきね」 9
2016-03-18 13:42:44「私の助言が必要かしら?」 レミリアは何の躊躇もせず、パチュリーに返事もさせない。 「時間を充実させるには、お気に入りの者と一緒に過ごすのが一番ね。そんな誰かが宴会にもきっと来るはずよ。言ってくれれば、私の能力でそんな娘を引き合わせる運命を呼び込んであげるわよ」 10
2016-03-18 13:49:14「そんな事をレミィに斡旋してもらいたくないけど、その考えには同意するわ。というわけで私は今夜読む本を未読書の中から探しに行く事にするわね」11
2016-03-18 16:50:11そうして飄々と去っていくパチュリーの後ろ姿を見ながら、レミリアは眉をひそめた。身だしなみも気を遣わず、褒めてくれる取り巻きも無く、お茶とお喋りを楽しむ友人もいない。レミリアが客人を接待している時に、パチュリーは一人孤独に耽っている、というのはどう考えても良くない。 12
2016-03-18 18:18:50その時、吸血鬼の頭脳の歯車が動き始めた。パチュリーが友人たちに会いに来られなくても、他に会える相手はいる。 13
2016-03-18 18:23:37幼い吸血鬼はニヤリと笑って、パチュリーの去り姿を鈍く輝く赤い瞳で見据えながら、嬉しそうに腕を撫した。親友に自分の能力を使って悪意を及ぼす気は毛頭無いが、時にはそれを必要とする者のために、正しい方向へちょっと背を押してやるのもアリだろう。 14
2016-03-18 18:29:03紅魔館に夜のとばりが降り始めた。妖怪、魔女、更には人間の実力者たちが館に群れ集い、たちまちお祭り騒ぎが始まる一方で、館の女主人の命令一下で美鈴や咲夜ら下僕たちが駆けずり回っていた。 16
2016-03-18 18:42:02パチュリー・ノーレッジはさっさと自分の孤独なねぐらに引っ込み、愛用の書見椅子に身を投げ出した。大きく伸びをして気分を楽にすると、読む本を手に取った。大図書館は静寂の中にあったが、実はそれは平穏な静寂ではなかった。 17
2016-03-18 18:50:08いつもと変わらぬ座りっぱなしの生活様式だというのに、その夜に限ってパチュリーは落ち着けなかった。別にレミリアの宴会に出たかったわけじゃないし、そこで出されているご馳走の皿を取りに行きたいわけでもないのに。 18
2016-03-19 00:22:18