ツギハギの黒狐II

GC四期、ロンリコ・バカルディのまとめそのIIです。 前http://togetter.com/li/948272?page=4
0
前へ 1 2 ・・ 8 次へ

11日目

ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

【パ/戦闘/調査点5】キミは戦いの中、両軍の混乱を煽ろうと暗躍する謎の闇魔法師と遭遇。HP-4、SP+3。支援を得られれば調査点+1。支援した者はHP-3、調査点+4。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #戦火の荒波 #ツギハギの黒狐

2016-03-24 00:32:50
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP (支援します) 自然現象か、それとも闇魔法師の混沌操作か。海上に深い霧がたちこめる中、それを利用して大きな影が船から船へ飛び回っていた。 しなやかな巨体、長い牙に2本のうねる尻尾。 「視界が悪いと狙われなくてありがたいですわ。目が頼れないのが難点だけれど」

2016-03-24 23:30:12
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「オヤ、いつもなら、獣の嗅覚がーとか言い出すだろうに。尤も、俺はそんな気は無いが」  飛び回る巨体の傍に、控える従者。 珍しく、今日は普通に従者をする日だ。 ……不本意ながら

2016-03-24 23:32:38
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「目が頼れないから、嗅覚に頼っているに決まっているでしょう?貴方も真面目に探しなさい、その鼻を使って」 突然の霧、そしてその中から突然現れる魔物に混乱する戦場の船たち。 ノアの狙いはいつもの兵士。混沌核に耐えてライカンスロープになれる、強く頑丈な人間達だ。

2016-03-24 23:37:18
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「……チッ」 食えない女だ。いや、女というより化物か。そう思う事にする。 別に探していないわけではないが、気乗りする訳が無い。こちらはこちらで、フネからフネに飛び移るその直後、火炎瓶を転がして、霧の中にぼうっと大きな灯りを灯していく。半ばヤケだ

2016-03-24 23:38:41
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「残念ながら、コレ着てる時の俺は人間程度にしか鼻がきかんのさ。化物と違ってな」 やれやれ、肩を竦めながら、カトラスで船長の首を跳ね除ける。口ではそう云うが、その直後の跳躍は獣のソレだった。

2016-03-24 23:39:55
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「どうしてそんな不便な着ぐるみなんて着ているのか、貴方の美的感覚は全く理解できませんわ」 黒猫は不満げな声で鳴いた。 「この戦場にはパンドラの魔法師を退けたという歴戦の兵士がいるという情報がありますわ。以前に特徴を伝えたでしょう、彼を見つけ出さなければ」

2016-03-24 23:45:18
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「アンタだっていきなり猫からニンゲンに変えられたらイヤだろが。アンタは俺をぶっ壊した。だから治せるだけ直してるだけさ」 飛び回りながら、腰のラムを乱暴に煽る。 「歴戦の兵士ねェ。ま、血の匂いでも嗅いでるといい。パンドラらしい仕事だ」

2016-03-24 23:46:47
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「勿論嫌よ?でも、獣は美しく、人間は劣る。獣が人間になるのは悲劇でも、人間が獣になるのは素晴らしいことですわ。ぶっ壊したなんてとんでもない、美しく作り直しただけですのよ」 自慢げに言ってのける。魔物の価値観は簡単には曲がらなかった。

2016-03-24 23:52:55
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「さて、血の匂い、恨みの匂い、死の匂い。さあ、一番強いのは――」 飛び回るお喋りな猫が、ふと言葉を止める。 視線の先、一隻の船。視界が悪い中で、こちらに向かって剣を構える背の高い男。 「見つけた」 猫の口が、にいっと吊り上がった。

2016-03-24 23:57:02
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama ふぅ。ため息を吐く。 だが、 次の瞬間。 「おっとォ、悪いな。仕事でな」 くるり、と着地した先の船で踊るように立ち回り、調理場の曲芸の様な手付きでカトラスを兵士の首元に叩きつける。構えられた剣は片方の腕で動きを止められ、完全に拘束された状態。

2016-03-24 23:58:41
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama ものの2秒。瞬き一回の隙だった。 物怖じながら、背中に迫る男の姿を睨む様に振り返ろうとするその剣士。 だが、そう"彼"を睨もうとするから、 「俺を見るより、前見た方がいいんだがね」 "化物"の存在を忘れちまう。

2016-03-25 00:00:22
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP ダンッ。 叩きつけるような大きな音と同時に、剣士は仰向けに倒れ伏した。上から巨大な前足に押さえつけられたのだ。 掴まれていた剣を持つ手への衝撃で、剣士は剣を手放してしまった。 「見事な身のこなしでしたわ、リコ。流石私の最高傑作ね」

2016-03-25 00:05:47
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama チッ。 化物の感嘆の声に、バツの悪い表情で舌打ちを打つ。 「俺ァアンタの作品じゃネェ。一人のニンゲンだ」 そう言いたいは最後の抵抗。だが、今はただ、唇を噛む事しか出来ないでいる。

2016-03-25 00:07:33
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「ただの一人の人間が私に合わせて動くことは不可能ですのよ。ちゃんとついてきてくれるのだから、貴方は私の素晴らしい作品ですわ」 光る琥珀の眼が細められた。それは優しく微笑んでいるのか、それとも彼の抵抗を嘲笑っているのか。

2016-03-25 00:11:45
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「チッ……」 コイツのそういう好意が、一番いけ好かない。 なんだか、全てがコイツの上で転がされている様な。 あの日を境に、どこにもいかないよう、鎖で繋がれているような。 「ったく、さっさと済ませちまえ。俺ァ酒が切れた」

2016-03-25 00:13:10
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「ええ。獲物は新鮮なうちが一番ですもの」 そう言うと、妖異の黒猫は獲物を取り囲むように、ぐるりと身体を曲げた。 2本の尻尾が、その先から伸びるおぞましい触手が、抵抗する剣士に絡みつき――。 霧が晴れた時には、そこに残っていたのは剣だけであった。

2016-03-25 00:18:20
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 失敗、か。 そのおぞましい光景を見て、少しだけ目を潜める。俺があの光景の中、"作り変えられた"のだと想像するとへどが出る。だが、もう慣れたものだ。 「失敗か。ザマァ見ろ」 そうせせら笑おうとするだけの気力は、残ってくる様になったのだから

2016-03-25 00:20:02
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「こうも失敗続きでよく続ける気になるな。俺が最高傑作なんだったら俺で満足しときゃいいものを」 ふいに、そんな言葉が出た。 なぜかは分からない。 だが、その言葉を言った後、化け猫に可愛がられ続ける自分をふと想像して 「……やっぱやめだ」 とぼそり

2016-03-25 00:21:10
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP そう上手くは行かないものねぇ、と、血に染まった口を前足で拭いているところで。 「あら、あら」 思わぬ言葉に、猫は面白そうに尻尾をぱたぱたと揺らした。 「可愛いことを。私が貴方以外の作品に目を向けるのはご不満かしら?」

2016-03-25 00:26:03
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「ッ! だァれが!」 そう指摘されると、火がついた様に焦った表情を見せる。 「いいか、俺はアンタが嫌いだ。ニンゲン様がペットとして飼われるなんざまっぴらゴメンだね」 全てを呪う。その言葉に偽りはない。焦りはするが、そこにはしっかりと憎悪の念を込めている

2016-03-25 00:29:22
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「だが俺ァアンタの"望み"とやらが一片足りとも成功しねェ事を祈ってる、いや、呪ってるだけだ。 そう言い、その甲板の上に火炎瓶を転がす。立処に木製の船は燃え上がり、周囲の火の手が、ロンリコとノアの周囲を飾る。 「なんせ俺ァアンタが嫌いだからな」

2016-03-25 00:30:56
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama ぼうっ。 刹那ノアとロンリコの間に、焼け落ちたマストが倒れ込む。 その化け猫が足を退けていなければ、下敷きになっていただろうその場所。 炎越しにノアとロンリコは対峙する。炎越しのロンリコは、どこかその瞬間だけ、悪戯っぽく笑んでいたかもしれない

2016-03-25 00:41:34
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP にやにやと笑いながら聞いていたノアだったが、船が燃え上がると表情を変える。 「ちょっと」 慌てて周囲に目をやると、飛び回っていた時にロンリコが投げていた火炎瓶の影響か、ほとんどの船が燃え上がり、大破して沈みかけた状態であった。

2016-03-25 00:35:55
前へ 1 2 ・・ 8 次へ