廃棄物日誌 LOG:13

いい加減まとめてくれと言われたので更新しました。 ギガベースコラボ終了。 SN作戦開始前までをまとめました すふんくんのギガベース鎮守府もまとめられているらしいので要チェック。 志津江ちゃんの初体験はR-18なので別にまとめる
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廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「バーネット、コンゴウが倒れた」 «アンタ余程無茶な戦いしたでしょ» 「違うよ、ニーナの友達が体当たりしてきたんだよ」 «つまりACにタックルされて大破したのね?» 「そういうこと」 ネクストの追突により狭くなったコックピットの中で、彼女は説明する。 #廃棄物日誌

2015-03-23 02:40:13
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「とはいえ、壊れたのは外装部だけ。反重力エンジンとコンゴウ自身にはダメージはないよ」 «だからって動かすんじゃないわよ» 「分かってるよ。それに、コンゴウに任せっきりなのはよくないしね」 歪んだハッチを開こうと、彼女はハッチを殴る。 #廃棄物日誌

2015-03-23 02:42:48
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2,3回ハッチを殴ってから、勢いをつけて蹴りを入れる。 すると、景気よくハッチが吹き飛び、作られたような青空が彼女の視界に写された。 荘厳さを感じさせる金色と純粋さを感じる紅色の瞳が、目の前の敵を写す。 「戦いはまだ終わっていない」 #廃棄物日誌

2015-03-23 02:46:27
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「私は深海棲艦、貴女は艦娘。私と貴女が相対したら、やることは一つ」 金と紅が激しく煌めき、輝く。 「さぁ、お互いの使命の為に戦おうか」 大きく息を吸い、吐いてから、彼女は目の前の艦隊に向かって飛び出した。 #廃棄物日誌

2015-03-23 02:49:17
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第三輸送船団「アンタレス」。 深海棲艦の輸送船団の一つで、現時点で最も規模が大きい船団である。 第一輸送船団「アルタイル」第二船団「アルデバラン」は、前者は旗艦バーネット01の投降により瓦解、後者はバーネット02の死亡により消滅している。 #廃棄物日誌

2015-03-23 12:54:08
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第一船団と第二船団の生き残りを合併した艦隊が第三輸送船団「アンタレス」だ。 旗艦は三番目のバーネットの、バーネット06。 三隻目の輸送ワ級Flagshipであり、現在唯一のFlagshipでもある。 肝っ玉母さんタイプであり、何事にも怖じ気着くこともない。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:02:39
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輸送ワ級という、あらゆる理由から艦娘に狙われる立場が彼女の人格を作り上げたかは定かではない。 彼女が担当しているのは、南方海域での防衛ライン維持のための物資輸送。 中部海域まで突破されてはいるが、類稀な人類の不可解な行動により戦況は変わっていない。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:12:52
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とはいえ主要防衛ラインの一つを突破されているのは事実であり、特に絶対防衛圏であった通称5-3海域の陥落は深海棲艦にとっては大きな痛手である。 幸い、試験兵器実験場である5-5海域は未だ試験運用中の戦艦レ級がいるため被害は少ないが。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:23:12
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「…これで24回目よ」「また襲撃されたッスか」 バーネットとノーザンプトン12がモニターを見ている。 そこに映し出されているのは、南方海域での輸送船団襲撃記録。 ここ最近は、第三輸送船団だけではなく第四第五と輸送船団がある。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:29:20
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その全てが、ある一つの艦隊に襲撃されるようになったのだ。 「全く、嫌がらせにしても困るわ」 艤装から伸びるマニュピレーターを交差し、腕を組むような体勢で彼女が愚痴る。 「偶然にしても多すぎるッスね」気楽そうに言うノーザンプトン。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:32:46
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第72機動艦隊。 海軍最大の戦力とも言われるが、その実態は不明で、行動にも常に何か影がある鎮守府だ。 その艦隊による被害がここ最近頻発していた。 勿論鎮守府は無数に存在する、しかし、彼女たちが襲っているのは輸送船団中枢。 つまりバーネットがいる艦隊なのだ。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:35:40
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中枢と言っても、輸送ワ級60隻とそれを護衛する水上打撃艦隊6つと空母機動艦隊4つで構成された、大船団なのだが。 最近では防空水雷戦隊や防空護衛駆逐隊というものまで編入されており、バーネット本人でさえ、自身の艦隊の全貌が分からないほどの規模である。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:37:47
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「んで、何だってバーネットが狙われるようになったんスかね。アイクやキャロルならまだしも」 「知らないわよ。私が第一巡洋艦隊に所属する第一輸送艦隊旗艦だからじゃない」 「めんどくさい相手ッス。講和だなんだと言っておきながらこれッスから」 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:40:12
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「ただ単にしびれを切らしただけなんじゃないかと思うわ」 「しびれを切らしてるならもうとうの昔に堂々と喧嘩売りに来てますよ」 「それにしても、この地上げ屋みたいな行動、何を考えているのかしら」 機動艦隊は諸葛孔明に逢いに三度も訪れた劉備のような行動をしていた。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:42:17
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言ってしまえば、和平交渉だ。 最も権力のある泊地棲鬼「アイゼンハワー01」、今は亡き南方棲鬼「セオドア01」 同じくもう故人の戦艦棲姫こと水鬼「ワシントン・シンジビウム」に対して 特殊な暗号回線で交渉への参加を促してきていた。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:44:21
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しかし、目的が「人類と正当な戦争を行って勝利し、地球の新たなる支配者となる」の深海棲艦にとって人類と自分たちが手を取り合うなんてことはあまり想像していない。 それどころか、その話題が今になって出てきたことに疑問を抱く者までいる。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:45:54
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深海棲艦と人類の戦争は既に30年も続いている。 その間、深海棲艦がBSGなどの軍用生体人形に対抗するため人型の姿を取るようになったのは、艦娘が実戦投入されるよりも前の話だ。 その時は全く和平や共存協定なんて話はどちらからも出なかった。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:47:42
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

言ってしまえば、虫のよすぎる話だったのだ。 今になって、そんな話題を出してきている。何を考えてるんだ、馬鹿なのか?と。 とはいえ、30年も続く戦争で疲弊し投降する者がいるのも事実だ。 いい例が、空母ヲ級のエセックス01とバーネット01だ。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:51:28
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

彼らはそれにつけこむように、交渉だの共存を訴えてくるのだ。 ほとほとウンザリしている中での、今回の襲撃。 バーネットが苛立つのも仕方ない。 「エンターはどうしたのよ、今回の護衛、あいつが来る予定だったのよ」 「向かおうとしたら襲撃されたそうッス」 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:53:45
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

深海棲艦最強最悪の個体であるエンタープライズもまた、艦隊のターゲットなのか 襲撃される回数が増えた。最近ではマイホームならぬマイメガフロートに襲撃されたり、 エセックスに逢いに向かっている所を襲われるようになった。 その為、最近は第一巡洋艦隊といることが多い。 #廃棄物日誌

2015-03-23 13:58:44
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

うんうんと考えて、ノーザンプトンが口を開いた。 「考えられるのは、ウチらの鹵獲ッスね」 「鹵獲どころか沈めにかかってるわよあいつら」 「ウチと春雨とアトランタも同じくらいに襲われたけど、春雨が死にかけた時トドメを刺さなかったッス」 #廃棄物日誌

2015-03-23 14:02:44
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

春雨こと駆逐棲姫と、軽巡ツ級を引き連れるようになった彼女もまた襲撃を受けている。 というか、第一巡洋艦隊の、中枢艦隊に所属する者すべてが襲撃されているのだ。 人型ですらない駆逐イ級のベンハム02ですら、対潜訓練中に襲撃を受けた。 「艦隊の規模はいつも同じッス」 #廃棄物日誌

2015-03-23 14:05:38
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「吹雪改二、赤城加賀のいずれかが必ず入った六隻編成」 「あんたはどんなのよ、私は戦艦のパレード会場を経験したわ」 「ウチは水雷戦隊ッスよ。いやもう逃げても逃げても追いかけてきて困ったッス」 春雨が吹雪を大破させてどうにか逃げた。と彼女は付け加えた。 #廃棄物日誌

2015-03-23 14:07:35
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