「太陽を殺す嵐の神」の神話はありふれているのでしょうか?【ルーンクエスト】
太陽を殺す神話、陰の気に陽の気が侵食されるんですよ(中国)とか日食を起こす天球上の点を擬(魔)神化する(印度)とか文明発達後の思索結果を除けば、狩猟牧畜民の文化に根がある場合が基本な気がする。太陽を射落とす射日神話と、太陽を追って食う狼の神話。
2016-04-03 23:30:01射日神話は、まあ基本形は太陽が10個くらい出て灼熱地獄になって困ったので弓の達人が9個射落としましたって話なんですけど、中国の史書に伝えられてる形だと旱魃になって作物が育たなくなったって話で農耕文化ベースで書かれている。
2016-04-03 23:41:53でも狩人と結びつけられて語られたり山間民族の神話だったりするので、起源が農耕文化だったとは考えづらい。で、太陽を食う狼についてはますます牧畜文化って感じがしますね。太陽の馬車ソールを狼スコルが食べる北欧神話も、まあ印欧語族がステップ地帯にいた頃からの発想だなって感じですね。
2016-04-03 23:44:51で、そこで我らがスサノオ大先生なんですが、海原を治めることになっていましたし、暴風神としての性質を持っているとして、それは海系の嵐であることでしょう。日本列島でも夏には台風が襲ってきますし、沿岸部航海が勢力伝播ルートであった時代には十分な脅威であったことでしょう。
2016-04-03 23:59:12ここから話が根拠レスな感じに飛ぶのですが(何も手元に史料がないのにテキトー書き散らしていますが)、海洋民の信仰という層があの岩戸神話に潜っていたりはしないかとかいう思いつきの話をメモっておきたいわけです。 #思いつきの話です
2016-04-04 00:01:20古い太陽神であるところの火明命は『海部氏系図』で祖神に挙げられていたりしますし、日本の太陽信仰の古層に海人族の太陽神というのがあったであろうという点がある。
2016-04-04 00:04:49で、あと海原に秩序を与えなかった暴風神としてのスサノオ神という点をこの点に組み合わせて、仕事場を荒らし陸の火明かりを見失わせるところの嵐を恐れる海洋系民族の文化が、あのスサノオ畑荒らし&アマテラス岩戸隠れ神話の一部を構成してたりしたら面白いよねとかそういうやつ(書き散らした後横臥
2016-04-04 00:06:41インドの暴風神のルドラは吉祥の神なんですよね。荒れた雨風があっても、やはり雨が降るということ自体が重要な地域では暴風が幸の源泉になることがある。ナイル川の洪水みたいなもので。でも日本列島やもっと南の島嶼部、中国の江南部とかは雨にはあまり困らない場所ですからね……
2016-04-04 00:13:59