２０１６年３月２３日放送　ＴＢＳラジオ　荻上チキ･Session-22「視覚障害で配置転換された准教授が短大を提訴～“合理的配慮”とは？」毎日新聞･東海林智さんレポート＆荻上チキさんのコメント　書き起こしと関連ツイート

橋本 至 @kid75

２０１６年３月２３日放送　ＴＢＳラジオ　荻上チキ･Session-22「視覚障害で配置転換された准教授が短大を提訴〜”合理的配慮”とは？」毎日新聞･東海林智レポート＆パーソナリティー･荻上チキさんのコメント　 書き起こしを連投。#ss954

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続）音声はこちら→youtu.be/2OC9uGjWd4k ・関連記事 ＜視覚障害＞「授業ダメなど不当」岡山短期大准教授が提訴 毎日新聞　3月23日(水)11時47分配信 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160323-…

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続）･関連記事 「視覚障害を理由に授業外された」 短大准教授が提訴 朝日新聞デジタル 3月24日(木)8時19分配信 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160324-…

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続）アシスタント･南部広美さん：「視覚障害を理由に配置転換　短大の准教授が取り消しを求めて提訴」岡山短期大学准教授の山口雪子さんが、視覚障害を理由に事務職に変更されたのは無効だとして、運営する学校法人に地位の確認と配置転換の取り消しを求める訴えを岡山地裁倉敷支部に起こしました。

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続）山口さんは、２００７年から幼児教育学科の準教授として授業を行っていましたが、網膜色素変性症という眼の難病の為視力が低下。現在は文字が読めない状態となっています。 訴状によりますと、短大側は山口さんがゼミの授業中に学生の飲食に気づかなかったことなどを理由に、

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続）来年度から授業や卒業研究の担当を外して事務職に配置転換。研究室の明け渡しも求めたということです。 荻上チキさん：山口准教授は今日、厚生労働省で会見を行いました。その会見の模様を取材しました、毎日新聞社会部の東海林智さんにお電話でお話を伺いたいと思います。

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続）荻：さて視覚障害を理由に配置転換されたという短大の準教授･山口雪子さん、本日会見を開いたということなんですけれども、会見ではどんな主張をしていたのでしょうか？

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続）東海林智さん：今回「教える」ということを取り上げられたということがですね「理不尽だ」ということを主張なさっているんですけども、今ニュースの紹介でもありましたけども「学生が飲食していることに気づかない」とか「授業中に無断で教室を抜け出した学生を発見できず、指導できなかった」と。

橋本 至 @kid75

続）そういうことで「教員としての能力がない」ということを言われているわけなんですけれども、見えない人に「見ろ」ということを言っているわけですから。それで「教員の資格がない」と。

橋本 至 @kid75

続）これまでずっと教えてきているわけですから、「今更そういうことを言うということは理不尽だ」ってことをおっしゃってました。

橋本 至 @kid75

続）荻：なるほど。今日の会見というのは、弁護士の方も一緒に会見をされていたのでしょうか？ 東：そうですね。弁護士の方もそうですし、視覚障害をもって先生をやっているグループの方ですとか、労働問題に取り組んでいる弁護士さんとかね、色んな方が参加なさっていました。

橋本 至 @kid75

続）荻：そうした方からの主張･ポイントというのはどういったものだったのでしょうか？ 東：そうですね。やはり学校側の措置がいかに理不尽なものであるのかということを主張されてましたけれども、今回の措置がですね、一種のパワハラにあたるんだという主張がありました。

橋本 至 @kid75

続）パワハラって言うとですね、圧力をかけてり、いじめたりというのが頭に浮かぶんですけども、今回のケースでいえば、教えることができる山口さんから「教える」ということを取り上げて、研究室も取り上げる、と。

橋本 至 @kid75

続）そういう風に本来できることをさせない、小さい方向･過小な要求をすることもパワハラにあたるんだということを主張されていました。これは非常に印象的でした。

橋本 至 @kid75

続）荻：なるほど。今回はパワーハラスメントの文脈で見るべきだ、それから差別の文脈でも見るべきだ、いろんな指摘があるかと思いますけれども、当事者のグループの方々はどういった主張をされていたのですか？

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続）東：彼らが一番怒っていたのは、４月１日から施行される差別解消法ですね、あるいはそれに伴って改正された障害者雇用促進法、この二つの法律が施行されるのに、それと全く逆行するようなことが障害者の労働の現場で起きているっていうことがやはり許せないっていう主張でした。

橋本 至 @kid75

続）荻：今回の会見なんですけれども、厚生労働省の中で会見が行われたということなんですが、何か政府機関に対する要望などもあったんでしょうか？

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続）東：厚生労働大臣である塩崎さんに対して要請書を出していますけども、今言った二つの法律が新たに施行されるときにですね、このようなパワハラ或いは障害者差別解消法に逆行するようなことを許していては、共生社会というのは望めないのだから是非とも強い指導してくれ、という要請でした。

橋本 至 @kid75

続）荻：なるほど。今回障害者差別解消法が４月からスタートするということなので、そうしたタイミングで政府の側もこうした問題に注意をしてくれという呼びかけになるわけですよね。

橋本 至 @kid75

続）東：そうですね。特に障害者雇用促進法では今回の改正でですね、新たに会社に義務付けたことがあるんですね。それは障害者がですね、障害をもった人が職場で働くにあたって、支障になるようなことを改善するための措置、これを使用者に義務付けたんですよね。

橋本 至 @kid75

続）ちょっと難しい言い方ですけども、例えば車椅子の人が、障害をもって車椅子で動いている方が働いている職場では、ちゃんと車椅子が通れるようなスペースを空けるとか、或いは車椅子に乗った状態でものが取れるような高さのテーブルを用意するとか、

橋本 至 @kid75

続）障害者が働きやすいようにですね配慮をしなさいということを義務付けたんですね。そういう意味からいっても今回の山口さんのケースは視力が弱くなって見えなくなって、生徒さんが飲食するのがいけない、或いは教室から出て行くのがいけないというのであれば、

橋本 至 @kid75

続）補佐人といって彼女が授業をするのを補佐する人をつけるとかね、そういった措置をすべきであって、それができないから教員として授業をさせないっていうのはひどいんじゃないか、っていうことなんですね。

橋本 至 @kid75

続）荻：そうですね。だからこういった問題について、提訴つまり裁判を経由してですね学校側がどういう風に対応していくのか、変化していくのかということがまずは最大の論点ということになるし、

橋本 至 @kid75

続）これからはそうした事案というものを政府･国としてどのように防いでいくのか、予防していくのかということが大事な論点になっていくということですよね。