忍殺二次創作短編【イクサ・イズ・サツバツ・ライク・モノトーン・フラッシュ】

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

アステリスクの爆発四散痕は、瞬く間に雨に洗い流されていく。ワイルドローズはその様を眺めていた。どこか感傷的に。「……久々に滾る相手だったんだけど。ショッギョ・ムッジョ」「あの、センパイ。これを」駆け寄ったスクイールが、フロシキを破ってワイルドローズの胸を隠す。38 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「アリガト、スクイール＝チャン。ねえ、ニンジャのイクサってこういうものよね」「ハイ」「サツバツとしててさ。すぐ終わっちゃう。あいつ、相当な使い手だった」「ハイ」「これくらいの傷で済んでよかったわ」「……ハイ」ワイルドローズは微笑し、スクイールを優しく撫でる。39 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「さ、ビズは終わり。さらに追加のニンジャが来る前に戻りましょうか」「ハイ、センパイ」「ずぶ濡れね。風邪ひかない？」「ダイジョブです。ニンジャなので」「そう」ワイルドローズは溜息をつき、歩き出す。スクイールもそれに続いた。「ニンジャだものね。アタシも、アナタも」40 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ワイルドローズは天を仰ぐ。重苦しい灰色の雲。雨は止みそうにない。サイバーサングラスについた水滴を拭い、彼女は路地を後にする。スクイールがその肩にPVCコートを羽織らせた。「アタシ思うんだけれど」「ハイ」「アタシのイアイド、アナタの参考にならないと思うのよね」41 #4215tk

久慈良餅っ子 @Kuziramotikko

ここまでのセ管したとこまで追い付き、セミサイバネに重金属酸性雨が滲みなければいいのだが #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「そんなことないです」スクイールの声に、ワイルドローズは肩を竦めた。「……普通のカタナを使ったイアイのトレーニングもしましょうか。そっちのワザマエ、鈍ってないといいけど」「ハイ！お願いします！」……他愛のない会話とともに、二人のニンジャは闇に溶けた。42 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

【イクサ・イズ・サツバツ・ライク・モノトーン・フラッシュ】終わり #4215tk

久慈良餅っ子 @Kuziramotikko

オツカレサマドスエ、尻尾チャンの成長も楽しみだ #4215tk