【実況】▲黄昏のブッシャリオン▲第八章・第70話「徳溢れる島」&Tips「『マロ』(仮)(Lv 1)」
- tasobussharima1
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少女は水上で暫く息を整えた後、海岸へ向かい泳ぎ出した。彼女の遥か遠くには、巨大な吊橋の橋梁がその骸を静かに横たえる。巨大な渦潮を湛える海を、少女は容易く泳いでいく。 彼女の名はヤオ。彼女の両親は、この海峡を渡る大鳴門海底徳エネルギーパイプラインの管理者であった。
2016-04-11 21:24:02ブッシャリオン追いつき。オヘンロ・エンジンで緩やかに頭脳を傷めつつ、功徳汚染という謎めいたテーマにわくてかしたり #徳パンク
2016-04-11 21:24:41骸ってことは通行はできないんだろうなあ。まぁ積極的に行き来しようとするような場所ではなくなってしまったようだけど。ヤオは徳ネームではないのかな?それとも八百比丘尼的な何かだろうか? #徳パンク
2016-04-11 21:27:59総延長1098km。人類の作り出した、最大級の循環型徳エネルギー機関。オヘンロ・エンジン。現代文明の生み出した万里の長城。 生産される徳エネルギーは徳島島内での消費量を遥かに超え、余剰エネルギーはこのパイプラインを通じて近畿・瀬戸内の工業地帯・人口密集地へと送らていたのだ。
2016-04-11 21:28:01クレイドル地下の徳ジェネレータは水を使って徳エネルギーを輸送していたから、流体を使って徳エネルギーを運ぶ技術は確立されていたのだろう #徳パンク
2016-04-11 21:30:15そんなもん作ってるから徳カリプス起こしたのでは……。似たようなのが世界に何カ所かあるみたいだし…… #徳パンク
2016-04-11 21:30:20そして……そのパイプラインは、未だ稼働を続けている。海の向こうの『誰か』の下へ、徳エネルギーを供給し続けているのだ。だからこそ、彼女もまた既に亡き両親の後を継いでパイプラインの点検作業を続けている。 だが、その徳エネルギーの源たるオヘンロ・エンジンは既に無い。
2016-04-11 21:32:07まぁどんな仕組みか分からないけどオヘンロ・エンジンが徳カリプス後もまともに稼働してるとは思えないもんなぁ。しかしそうなるとパイプラインはどこから来た徳エネルギーを運んでいるんだ? #徳パンク
2016-04-11 21:34:3014年前。地球全域を覆う強制解脱現象、徳カリプスによって徳島は壊滅的打撃を受けた。海底のパイプラインは殆ど無傷だったが、地上の徳ジェネレータ群は全損。大半の住民が解脱し、僅かに生き残ったヤオ達も、一時は生活にすら困る有様であった。
2016-04-11 21:36:01一時は。徳ジェネレータなしで徳エネルギーを手に入れる方法……何らかの手段で重度功徳汚染地帯からブッシャリオンを含んだガラスやコンクリートを「採掘」できればあるいは……? #徳パンク
2016-04-11 21:39:55しかし、徳エネルギーの供給は程なくして復旧された。徳カリプスの跡地に残された、『赤い石』。それが今の彼女達を支える動力源だ。 そして徳カリプスによって破壊された徳ジェネレータは、それから程なくしてやって来た異貌の男が復旧した。
2016-04-11 21:40:09やはりそうなるか。しかし赤い石を回収できるのは重度功徳汚染地帯に入っても強制解脱しない人間に限られるぞ。そしてここで出てきた第四の徳技術者(ミラルパ老含む) #徳パンク
2016-04-11 21:43:32白塗り顔のおかしな喋り方をするその男は、郊外に巨大な屋敷を構え、機械達を召使にしながら誰とも会わずに暮らしている。一人の少女……ヤオを除いては、だが。 「おじさん!おじさん!『マロ』さーん!」 「……麿は、『マロ』という名前ではないでおじゃる」
2016-04-11 21:44:02