鏡越しの恋

Haru@ありがとう！！！ @Haru8ms

【ゆずはるコラボ①】 いつもの美容院。 中に入ると迎えてくれた知らん女の子。 「横山さんの担当美容師が辞めてしまったので……今日は私が担当させて頂きます。」 鏡の前に座り、 カルテみたいなんを眺めてる。 「茶髪も飽きて来たし、金髪したいねん。」 その言葉に顔を上げた。

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【ゆずはるコラボ②】 ｢金髪ですか？｣ 不意に目が合う 『に、似合わん…かな？//』 真っ直ぐに目を見て話す子は珍しくて、思わずドキッとしてもた ｢いえ、横山さんなら似合いそうですよ｣ そう言うと視線を下に戻してしまう 『え、ホンマ？/ 何か安心したわ 笑』

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【ゆずはるコラボ③】 優しく髪を触る指先を、つい見つめてしまう。 「横山さんの髪、サラサラですね。」 『そ、そうか？//』 「はい。素敵です。」 思わず赤くなる顔。 時間をかけ、金髪になった俺を見て、 「お似合いです。」 と言う彼女の事を、もっと知りたいと思った。

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【ゆずはるコラボ④】 『ありがとう// 次から、指名させてもろてええ？//』 ｢私でいいなら、ぜひ｣ それから美容院に行く度、彼女を指名するようになった 『こんにちわー』 ｢いらっしゃいませっ｣ いつも通り、すんなりと奥へ案内される ｢今日はどうされますか？｣

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【ゆずはるコラボ⑤】 『せやなぁ…どないしよ。』 パラパラと雑誌を捲りながらも、見つめているのは鏡越しの彼女。 「ん……？決まりました？」 『あ、いや……好きなんで、ええよ。』 彼女の好みの髪型に。 そんな事思うのは、初めてやった。 「じゃあ…黒、はどうですか？」

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【ゆずはるコラボ⑥】 『黒、好きなん？』 黒やと思てなかった分、ちょっと驚いた ｢黒髪の横山さん、まだ見たことないんで見てみたいなぁと…｣ それに、と彼女が言葉を続ける ｢横山さんの髪、すごいサラサラでしたから｣ にこっと微笑む彼女に赤く染まる顔

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【ゆずはるコラボ⑦】 髪を梳かしながら、金色だった髪を黒くして行く…… 『黒は久しぶりやなぁ……』 「きっと似合うんでしょうね。」 更に赤くなっているだろう頬を隠すように、雑誌に目をやった。 「じゃあ、流していきますね……」 そっとシャワーを当てられる。

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【ゆずはるコラボ⑧】 ｢お湯加減どうですか？｣ 『大丈夫やで』 シャワーって気持ちええよなぁ… 人に髪洗ってもらうからなんかなぁ ｢痒い所とかないですか？｣ 『おん』 めっちゃ優しく髪を洗ってくれる彼女の手が眠気を誘う ｢横山さん？｣ 『…うん？』

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【ゆずはるコラボ⑨】 「髪、乾かすので……」 『あぁ、』 イスに戻り、髪を乾かされる。 「きれい……」 『え？』 ドライヤーも終わり、セットされていると、聞こえた声。 「あ//黒、素敵だなって、思って……///」 初めて見る赤い顔…… 思わず、気持ちが溢れ出す。

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【ゆずはるコラボ⑩】 『あのっ、さ…っ』 うわっ、俺何言おうとしてんの！？// 『今日…仕事何時に終わるん？//』 ｢え？｣ 驚く彼女 やけど、切り出したからには引かれへん 『時間あったらでええんやけど…飯、行かへん？//』 断られるかもってビビってる俺、情けな…

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【ゆずはるコラボ11】 「もちろん、です//」 思いもよらない返事に驚く。 その後に続く言葉にも。 「横山さん、私横山さんの事が……、」 鏡に写るのは、真っ赤な顔の二人。 『なぁ……俺と付き合ってくれへん？』 鏡の中に、思わず告げた言葉。

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【ゆずはるコラボ⑫】 バッと顔上げた彼女と目が合う 『ホンマは飯行ってから言おう思てたんやけど…先に言われんのは男ちゃうやろ？//』 視線は交わったまま 『…返事、は？//』 口に手を当て驚いている彼女を促す ｢はい…っ、私も横山さんが、好きです…//｣

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【ゆずはるコラボ13】 『……っ///！』 仕事終わり、待っていたカフェに着いた彼女は、髪をゆるく巻きセットしていた。 「変、ですか……？」 『似合って、んで//』 彼女の知らない姿。 これからも沢山見つめて行けたらいい。 そう思った。 fin

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