やしサト死ネタまとめ

死ネタまとめ自分用
4
リンライ @rinrai_HQ0v0

八代が収監中に病気で死んだとケンヤから連絡がきて、刑務所内の安置室で数年ぶりに八代の顔を見る悟。手紙を何度も出した、面会の申請だって何度も、何度も出した。それを全て拒否して悟を遠ざけていた八代。数年ぶりに見るその顔は、記憶よりもすこしだけ皺が増えていたが、それでもあの頃のままの

2016-04-22 09:07:46
リンライ @rinrai_HQ0v0

悟のよく知った、ずっと見たかった八代の顔だった。「……会いたかったよ八代」閉じた瞼に触れ、その冷たさにもう二度と開かないそこに想いを落す。会えない間、思い出さない日は無かった。頑なに連絡を拒否する八代に苛立ちばかりが募った。自分を、友人、親までを手に掛けようとした八代に執着してる

2016-04-22 09:14:44
リンライ @rinrai_HQ0v0

自分に意味がわからなかった。手紙が返送される度、面会が叶わないたびに、もう止めようと思った。でも、無理だった。どうしたって繋がりを絶ちたくなかった。苛立ち、焦燥 、渇望その感情に最近やっと名前がついたのに。願っていた再会がこんな形になるなんて、あまりにもひどい結末だ

2016-04-22 09:19:40
リンライ @rinrai_HQ0v0

「アンタは、ひどいやつだよ。ずっと」「なんで会ってくれなかったんだよ」「手紙すら、受け取らなかった」「出所日に攫って、無理矢理にでも同居しようとか思ってたんだぞ、なのに」「こんなのは、あんまりだ」言葉が、止まらなかった。ひとつひとつに返事が欲しかった。何も返さない八代にまた

2016-04-22 09:26:41
リンライ @rinrai_HQ0v0

苛立ちが沸いた。「俺の心にまた穴を開けて逝くのか。今度は塞げない穴を」「あんたは満たされたまま、逝くのに」ひどい。ずるい。そんなのは、ひどい。

2016-04-22 09:34:42
リンライ @rinrai_HQ0v0

伝えたい事が、あった。やっと名前がついたこの感情を。二度と悟に応えることのない、体温も感じられない八代のカタチをした物に言葉を落とす。 「あんたへ向けた全ての感情が愛だったよ」 目の前の『 いとしい人のカタチをしたもの』に最初で最後の、告白を。

2016-04-22 09:39:23