うさぎ小説第五弾(みどりん)

ごちうさの青山先生とその担当の凛の百合小説です。
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「青山先生!」大声と共にラビットハウスの扉が開かれる。入ってきたのは作家・青山ブルーマウンテンの担当、真手凛であった。青山は一定の人気を得ていながら気まぐれな作家であり、しばしば執筆活動を放棄することがある。それを連れ戻し仕事を見張るのも凛の大切な任務だ。「今日という今日は絶対に

2016-02-17 00:03:45
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逃がしませんから!」テーブルの下に身を隠す青山を引っ張り出し、やれやれ、またかと言いたげな店員達を横目に凛は店を出た。 「〆切、3週間前なんですよ!」「あーあーあーあー」「先生、聞いてます!?」青山は耳を塞いだままである。「もう今日は私が付きっきりで先生を見張りますから」凛は青山

2016-02-17 09:01:09
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を引きずり、自宅へと向かった。 凛の自宅で、二人は向かいあっている。二人の間のテーブルには、まだ一文しか書かれていない原稿用紙と青山愛用の万年筆が置かれていた。「書いてもらうまで帰しませんからね?」「はい」青山は笑顔で答えた。「あ、私は何か飲み物持ってきます」凛は席を立ち、台所

2016-02-17 15:08:25
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に立った。湯を沸かし、カップを二人分取る。「二人分…?」熱くなっていく湯とは対照的に、冷静になった凛はこの状況を振り返る。「勢いとはいえ、青山先生をうちに連れてきちゃった…」しかし青山との付き合いは長い。さらに凛はしっかり者でもある。動じてはいなかった。コーヒーを持った凛が台所か

2016-02-17 21:39:11
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ら出てくる。机の前の青山は万年筆も持たず、何か考えているように虚空を見つめていた。凛は何も言わずコーヒーを前に置く。そのまま彼女の前に座り、自分の分を飲みながら青山の筆が動くのを待った。 日が暮れた。 「先生」「…」「先生!」「…んん…」「先生!!」「は、はい!?」こっくり、こ

2016-02-18 16:14:52
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っくりと前後に揺れていた青山は我にかえった。「もう暗くなっちゃったじゃないですか!結局一つも進んでないし!」「あっ、あーっ、今日はちょっと宇宙からの電波が足りなくて…」「電波ってなんですか!」凛はため息をついた。「…先生、作家というのも客商売なんですよ?買ってくれるファンのみなさ

2016-02-19 13:36:47
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んは青山先生の作品を楽しみにしているんです。その人達のためにも、早く書いてあげようって思ったりしないんですか?」「わかっていますよ」青山はいつもの笑顔を崩さない。「客商売だからこそ、私は作家になろうと決めたのです。全力で顔の見えない、私のお客さんとお相手したいですから」マスターに

2016-02-19 20:48:42
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勧められて小説を投稿し始めた青山は、顔の見えない沢山の読者に己の力をぶつけることに楽しみを見いだし、作家となった。学生だったころ、青山が文芸部にいたころから小説は書いていたが当時の青山は多才すぎるあまり憧憬と羨望の対象になるばかりの存在であり、そのイメージが評価らしい評価を得る障

2016-02-19 21:00:08
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害になっていた。それはあらゆる部活を成功に導いた「ミス・エメラルド」の、ある意味での孤独であった。しかし、凛は違った。その時から気まぐれな青山を探し回り、連れ戻してくれる。他の友人達が悪かったというわけではないが、ただ憧れるだけではなく、対等に付き合ってくれる存在は凛だけであり、

2016-02-20 16:02:31
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それは青山の大きな支えだった。「だから、読者のみなさんにも全力が出せる状態でお相手したいんです。昔、凛さんが私にしてくれたように」「…そう言って、また逃げようとしてません?」「そ、そういうわけでは…けれども、凛さんには感謝していますよ。凛さんがいなければ今の私はもっと別の何かにな

2016-02-21 19:09:53
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っていたでしょうから」「青山先生…」彼女に面と向かって感謝されると、さすがの凛も少し恥ずかしいものがあった。「もう日が暮れちゃいました。いきなりで失礼ですが凛さん、今日はお泊まりしてもいいですか?」「は、はい。書いてもらうまで帰しませんよ。準備してきます」 食事を済ませた凛は

2016-02-25 16:57:25
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湯船の中に浮かんでいた。本来なら客人である青山が先に入るべきなのだが、彼女が先に凛の入浴をすすめたのだった。「…」熱い湯につかり、頭が冴えてくる。「私を先に入れたぐらいなんだし青山先生、今頃しっかり原稿書いてるのかなあ」どうしてもその光景は浮かばない。口から今日二回目のため息が漏

2016-02-27 12:48:39
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れた。「全力、かあ」長く共に仕事をしてきた凛さえ、気まぐれな青山の言う全力が出せるまで待っていては、次の原稿が書きあがるまで何年かかるかわかったものではなかった。「もうやるしかない!お風呂から出たら、青山先生にちゃんと…」「どうかしました?」突然外から聞こえた声に凛はびくりとした

2016-02-28 19:49:59
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。「青山先生!?」透明な風呂場の戸にははっきりと彼女の影が見てとれた。「私も、いいですか?一度すっきりすれば、続きが書けそうな気がしまして」そう言いつつ、青山の影は既に、静かに服を脱いでいた。「入る気満々じゃないですか…いいですよ、もう」

2016-02-29 19:17:23
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からからという戸の音が浴室に響き、青山が入ってきた。「では、お邪魔しますね」「…っ!」身につけたものを全て取り払った、よく実った青山の体は女性である凛にとってもたまらなく魅力的に見えた。「すごい…青山先生」凛の湯船に浸かるその僅かな動作でさえも、その大きな胸を揺らすには十分だった

2016-02-29 22:43:54
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。「どうしたんですか?顔が真っ赤です。逆上せましたか?」「いや、その…青山先生の体、すごく綺麗でみとれちゃいました」正直に答えた凛に、青山は湯気の向こうから微笑みかけた。「こんな時くらい、翠ちゃん、と呼んでくれてもいいんですよ?凛ちゃん」堅苦しいのはなしにしよう、という青山の考え

2016-02-29 22:55:56
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であったがこの状況で凛ちゃんという親しい呼び方を久々にされ、凛は頭の何かが外れてしまったように感じた。「翠ちゃん…」思わず呟いてしまう凛だったが青山の前で腑抜けるわけにはいかない。凛は強く意思を保とうとした。しかしあまりに強い青山の体の魅力にあてられ、手はあらぬ所を撫でていた。「

2016-03-01 22:47:16
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おや?凛ちゃん?そこは…」「…はっ!?」「…私の前でなんて…ご無沙汰なんですね」学生のときから青山と共に風呂に入ることはあったが、これほどまで凛を動かしたことはなかった。青山の女としての成長と、彼女を追い続けて暇のなかった凛の生活がその原因であることに、凛はなんとか気付いた。「青

2016-03-02 19:17:00
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山先生が悪いんですよ!こんな…処理する暇もないのに、ふらふらどこかに行って手間かけさせる癖に、そんな綺麗な体見せつけて…」「それはごめんなさい。あと、そんなに気負わないで。青山先生、じゃなくて翠ちゃん、でいいんですよ」風呂の中で青山はゆっくりと、凛に近づいていった。「力を抜いて…

2016-03-03 00:12:53
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私に、任せてください」青山は凛の耳元で囁いた。凛の身体にぞわぞわと、胸の内、全身の細胞一つ一つが飛び出していきそうな感覚が駆け巡る。「あおや…翠、ちゃん。おねがい…」青山の手は壊れ物を扱うかのように、繊細に凛の体を弄り始めた。「きちんと責任を取って、すっきりさせてあげますね」青山

2016-03-07 21:35:45
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の手の動きは彼女の性格を反映したかのようにゆっくりとしていながらも滑らか且つ確実で、凛の感覚を少しずつ、少しずつ快感で征服していく。「はぅっ…」耳たぶを青山に甘噛みされ、凛は悶える。青山が動くたび、凛が震えるたび、ちゃぷちゃぷと水音が浴室に響いた。しかし半身を湯に沈めながらの情事

2016-03-09 23:03:11
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を続けるのは厳しい。いくら身体が火照っていたとしても、である。「凛ちゃん…逆上せないうちに、はやく上がりましょう。続き、してあげますから」凛は湯船から出ると、壁に手をつき、尻を突きだした。股からは湯と混ざった凛の体液が脚を伝い滴り落ちていた。「翠ちゃん、はやく」しっかりもので真面

2016-03-10 23:12:00
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目ないつもの凛はいずこ、娼婦のように裸の尻を振って青山を誘う。変わり果てた凛の姿を見ても、青山はやはり微笑みを絶やさない。凛を後ろから抱き抱えると、股に指をあてがった。「私、凛ちゃんのこんな姿、はじめて見ました」「私も、翠ちゃんにこんな気持ちにさせられたの、はじめて。ねぇ、翠ちゃ

2016-03-10 23:16:22
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ん…ここが、すごく切ない」「楽にして、凛ちゃん。しっかり処理してあげますから」青山の指が動き始めた。リズミカルな動きは絶妙に凛を悦びで塗り潰してゆく。「はぁうっ、翠ちゃん、みどりちゃんっ…きもち、いいよぉ…っ!」「もっと、してあげますよ」青山はそのまま凛の左足を抱えて股を更に開い

2016-03-10 23:23:32
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た。手は休むことなく、繊細に凛を責め続ける。「ああぁあーっ、みどりちゃん…」「凛ちゃん、きもちいいですか?」「もっと名前呼んで、凛ちゃんって、もっと呼んでっ」「いいですよ、凛ちゃん…凛ちゃん」名作を生み出してきた青山の指が、凛の股を愛撫する。数々の伝説的な助言をしてきた口は、凛の

2016-03-14 00:10:09