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hana343664
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花*
@hana343664
アイロンかけは嫌い。なのに俺より上手いからといつもYシャツを押し付ける。お礼も言わないくせに！ 「お礼ならちゃんと伝えてる」 はあ？いつですか！？ 「タグ見てタグ。襟のとこの」 言われて見る、襟。ブランドネームの横にサイズを表す“39-82” サンキュー、ハニー。#twnovel
2016-02-07 23:19:23
花*
@hana343664
中学生の姉がくれた魔法の七色ペン。男子の名前を書くとその人と結ばれるって。人気者の彼の名前を書こうとしたらクラスの鼻たれ問題児が「おもしろいペン！」と奪って自分の名前をノートに書いた！わんわん泣いた私に慌てて謝った彼は。#twnovel その後イケメンに成長し、今や見事私のBF。
2016-02-11 22:28:36
花*
@hana343664
今夜も私は部屋の電気を付けたままで寝る。 『あんまり入り浸ってもだらしないしケジメも必要だから』と中々来てくれない彼が、バイト帰りに「また付けっぱなしで寝て」と呆れながら部屋に来て消してくれるのを期待して。#twnovel ガチャリと玄関の鍵が回される。私は彼の匂いを吸い込んだ。
2016-02-12 23:13:37
花*
@hana343664
嫌なことがあると彼女は大抵菓子を作り出す。そして泡立て器を回しながら笑って言うのだ、『これも人生のスパイス。波がなくっちゃ面白くない』。そう言いつつも決して傷ついてないわけじゃないんだけど。 奇しくも明日はバレンタインデー。嫌なことごと俺がそのチョコ食ってやるよ。#twnovel
2016-02-13 23:24:35
花*
@hana343664
理系組の彼にチョコを渡して告白したら「俺も前から可愛いなと思ってた」とまさかのOK！もうふわっふわしちゃって無重力の宇宙ステーションにいるみたい！と笑顔の私に「そこ正確には重力あるから。すごい速度で落下し続けてるだけだから」と冷ややかな対応。でもそんなとこが好き！#twnvday
2016-02-14 16:01:02
花*
@hana343664
さかあがりの練習をしてる。なんでできないのかなあ。 「おかあさんみたいにおしりが大きいのかな？」 「それおかあさんに言うなよ」 おとうさんがお手本を見せてくれる。おとうさんはわたしより大きいのにかるがる回る。 きっとおとうさんはその気になったら空も飛べるんだ。#twnvday
2016-02-14 16:11:54
花*
@hana343664
やさしいやさしいおかあさん。 「みーくんカバン持ってあげる」 「あいがと」 #twnovel 優しい優しい母さん。 「みーくんカバン持ってあげる」 「いいって。てか母さんの持つよ」 「なあにいつもは寄越すのに彼女の前だからって」 「…」 ち、違う！渡さないと拗ねて面倒だから…！！
2016-02-15 23:23:40
花*
@hana343664
当番で実験道具を片付けてるうちにチャイムが鳴る。 教室に戻ろうしたら、同クラの女子が廊下でうろうろしていた。半ベソで。 『迷って教室に戻れない』『同じような教室でわかるわけない』 …宇宙人を見る気分だ。 しかしその可愛さに、僕は彼女専属のナビゲーターを申し出た。#twnovel
2016-02-20 21:31:02
花*
@hana343664
「彼の教室寄るから先に戻ってて」 友達の一言に私は戦慄した。制限時間は10分。たぶん大丈夫。大丈夫な筈。#twnovel 半ベソで廊下を彷徨っていた私を救ってくれたのは日直の彼。 「校舎で迷うって、どんだけ…」 笑ったお詫び、と彼は専属ナビゲーター契約をしてくれた。 …専属？
2016-02-20 21:32:04
花*
@hana343664
方向音痴の彼女。 「曲がる度に何か目印をつけろ」と練習がてらショッピングモールのトイレに行かせたが、本屋で待つこと30分。仕方ない、救出するか…#twnovel 「だって角に赤いバッグ持った人が立ってたのに立ってなかったから探して」 「目印は動かないモノにしろ」 道のりは長い。
2016-02-20 21:33:36
花*
@hana343664
今日は学校公開。『算数の時間に来るらしい』『うちは音楽が見たいって』みんなはそんな風に自分のママの話をしてるけど、うちは私とママでしっかり打ち合わせ済み。#twnovel 「3時間目ね、10:35に昇降口ね！」 真剣な顔のママ。迎えに行かないと私の教室までたどり着かないんだよね…
2016-02-20 21:35:44
花*
@hana343664
ぎっこんばったん、おとうさんとシーソー。 でもおとうさんがぴょんってしないと私の足は地面につかないの。 うーんうーんとふんばってもういたまま。 「おかあさーん」 おかあさんが私の後ろにのる。 あれ？でも地面につかないよ。 おとうさんがわらった。 「体重かけろよー」#twnovel
2016-02-21 10:13:58
花*
@hana343664
「れーんずぱんだいすき」 そういうとパパとママはニコニコとわたしにじぶんたちのぶんもくれるの。カワイイ♡っていいながら。 #twnovel 小学生になった私はある日学校で喜び叫んだ。 「今日給食レーンズパンだ！」 それから私のあだ名はレーンズ。パパママ、何で直してくれなかったの…
2016-02-24 22:21:15
花*
@hana343664
こほんとマスクの中で小さく咳をして、隣の女子がのど飴の包み紙で何か折っている。てか器用だな。あんな小さいのに。あといま授業中なんですけど。#twnovel はい、と何故か完成品を次々渡される。鶴、手裏剣、騙し船。最後に渡されたのはハート型で。 …無言で筆箱の中にしまった。#包む日
2016-02-26 21:58:34
花*
@hana343664
毛布に包まれ眠っている小さな娘を受け取る。 「預かってくれてありがと」 「泊まってけば？」 「近いしまた今度」 実家から歩いて5分のアパートに帰る。 さて寝かせるかと布団の上で娘の毛布を剥くと。おくるみ。スリーパー。フリース。パジャマ。肌着2枚。 お母さん、包みすぎです。＃包む日
2016-02-26 22:10:02
花*
@hana343664
「すきっ」 「だが断る」 そう来ると思った！だからこう切り返す。 「2/29に女の子から告られたら断っちゃダメなんだよっ」 彼はぽいっと100円玉を私に投げた。 「…なに」 「罰金払えばいいんだってよ」 ええっ 「こっこれ返す！」 「むーりー」 #twnovel #うるう年
2016-02-29 15:21:58
花*
@hana343664
彼がうちに遊びに来て、私の部屋の雛人形を見て驚いた。「ほんとに飾るんだ」と。そういえば彼は男ばかりの三兄弟。確かに縁はなかろう。#twnovel 部屋で彼は何か落ち着きがない。私が席を外すのを嫌がる。 一瞬桃色な考えが浮かんだけど…彼の視線でわかった。 お前人形が怖いんだな！？
2016-03-03 19:09:32
花*
@hana343664
彼とのデートの帰り道。 「今日帰ったらお雛様片づけなきゃ」 「何で」 「片づけないと嫁き遅れるっていうでしょ」 「何で」 「いや…何でって…」 「あー。要件が終わってすぐに撤収できないだらしない女じゃ嫁に行けないってことなんだな成程」 理系オトコに風習は通じない。#twnovel
2016-03-03 21:54:17
花*
@hana343664
「私の所為よ…つい面倒でいつも3月に入ってから出して仕舞うのは月末で…だから30過ぎてもあんたお嫁に行けないのよ！」 いやいやお母さん大丈夫。お嫁には行きますよ。ずっと断ってたけど絆されちゃって。今度連れてくるけど驚かないでね。 彼、10歳年下だけど。#twnovel #雛飾り
2016-03-03 22:10:14
花*
@hana343664
やっぱそうだ。真っ黒な髪を梳きながら話しかける。 「三小で図工の先生してましたよね？」 鏡越しに目が合う。 「俺教え子です」「え」 先生全然変わってねえ。30代だよな。 よく工作ほめてもらったっけ。初恋だったんだよなあ …つーわけでロックオン。 「次から絶対俺指名してくださいね」
2016-03-03 22:12:16