りこまとめ2016の段 (2016/12/18更新)
ぽとんと落ちる denkinovel.com/stories/579/pa… ユーザー(tukano_07)パスワード(presleep) 昔、こんなのも作ったんだけど、エロ有り二次だとパス有りにしかできなくて、参照するのはめんどろくさいのが難点。
2016-08-03 23:43:53鏡に映るは、見知らぬ女の人の姿。その女の人を見たのは、あの人との情事の後のこと。寝台の横に置かれた鏡をぼんやりと眺めれば、あの人と彼に寄り添う見知らぬ女の人の姿があった。鏡の中だけに。あっと声を出せば、あの人が不機嫌そうな声でどうかしたかと訊ねてくる。鏡に女の人がと言いかけて、
2016-08-05 00:31:31@tu_2z ぼくは気付く。鏡の中には、あの人しか映っていないことを。言いかけた言葉を呑み込んで、何でもないですと言えば、あの人の眉間の皺が深くなる。失敗したと思いながら、あの女の人のことについて訊ねたら、素直に答えてくれたかしらと思ったのだった。 #怪談っぽい何か
2016-08-05 00:55:22首を絞める、首を絞める、首を絞める。何故、首を絞めるのですかと君に訊ねられて、唇を歪める。何でだろうねと少し指の力を弛めて私が問い返すと、君は小首を傾げる。何も解っていない顔で。その様子に無性に苛立って、私は不満そうに唇を尖らす君の小指に強く噛みついたのだった。#1日_1利こま
2016-09-18 20:15:11髪の毛が欲しいと言われたのは、口吸いをした後のこと。うっとりするような口吸いにぼんやりとしながら髪の毛をどうするのですかと訊けば、あの人は内緒と言う。髪の毛くらい別にいいかと思って、こくりと頷く。すると、ついでに小指もくれないかとあの人は事もなげに言ったのだった。#1日_1利こま
2016-09-18 21:04:49気持ち良くて死んじゃいそうですと、君は私の事を身の内に深く咥えて身も世もないかのように喘ぎまくる。よがりまくって、はしたない子だねと詰れば、君は困った顔をした。情事の後、他の相手とするなよと指切りしながら言えば、君はまたして下さいねとにこりと笑ったのだった。#1日_1利こま
2016-09-18 22:03:58股の内側に、墨で正の字を書かれる。何をしているんですかとぼくが訊ねれば、あの人は済ました顔で致した回数を記録しているんだよとにこりとした。お風呂に入ったら消えてしまいますよと言うと、あの人は顔を顰めた後に消えたら、また書いてやるからと苛々とした声で言ったのだった。#1日_1利こま
2016-09-18 22:05:41入門票を書いてあげるから好き勝手させてくれないかと言えば、君はいつも好き勝手なさるじゃないですかと不思議そうに小首を傾げる。そうだったっけととぼけると、君は拗ねたように唇を尖らせた。じゃあ好き勝手させてくれないのかと詰れば、君は薄く頬を染めて首を左右に振った。 #1日_1利こま
2016-09-18 22:06:25長期休暇で実家に戻った夜、あの人がぼくの部屋に忍んで来る。忍んで来たあの人は、いつもの通りにぼくの事を犯す。そして、お休みの間中は、毎日忍んで来るからとあの人はぼくの耳元で囁く。その言葉を聞いて、あの人wを深く咥え込んだぼくの下の口がきゅうと悦んだのだった。 #1日_1利こま
2016-09-18 22:06:43しゃらん、しゃらんと音がする。根元が縛られたぼくの慾の吐き出し口には金属製の簪が突き刺さっていて、後ろから突き上げられる度に涼やかな音を立てていた。しゃらん、しゃらん、しゃらん。音が鳴る度に妙に恥ずかしくて身を捩ると、何を今更とあの人が低く笑ったのだった。#1日_1利こま
2016-09-18 22:07:03先日、私に変装した誰かが来たと君は言う。何故、気づいたんだと笑いながら訊けば、君はきょとんと小首を傾げる。何となく解ったんですよねと満面の笑みを浮かべる君に、何で私が誰かに変装した時には気づかないのに、私に変装した誰かには気づくんだろうねと訊きたくなった。 #1日_1利こま
2016-09-18 22:07:29来客の気配に門まで行くと、あの人が不機嫌な顔をしていた。入門票にと言い掛けると、あの人は相変わらず杓子定規な子だねと言って名前を書いてくれる。その筆の動きをじっと見ていると、あの人はぼくの頬に筆を寄せて自分の名前を書いた。何故、あの人はそんな事をしたのだろうか。 #1日_1利こま
2016-09-18 22:07:59暑い暑いと喘ぐ唇。中と外のどっちがあついと笑いながら訊けば、君は潤んだ瞳で両方と呟く。真昼間から君の肌に欲情して、深く躯を繋いだのは少し前の事。もっとあつくなろうかと言えば、私を咥え込んだ君はこくんと頷いたのだった。 #1日_1利こま
2016-09-18 22:08:23ところてんを知っているかいと入門票にサインをしているあの人に訊かれて、ぼくは首を傾げる。そんな事位は幾ら何でも知っていますよと言えば、あの人は『食べるところてん』ではないんだよと笑う。その言葉に小首を傾げると、あの人は今夜部屋に行ってもいいかいと言ったのだった。 #1日_1利こま
2016-09-18 22:08:51情事の後、俺が浮気したらどうすると訊くと、君はきょとんと小首を傾げる。寝ぼけて意味が解らずにいるのだろうかと訝しんんでいれば、元々こぼれそうに大きな目を更に大きくした。何を言うのだろうと思っていると、意中の方ができたのですかと言って、君は私を狼狽させたのだった。#1日_1利こま
2016-09-19 08:31:37あの子が行方知れずになった話を聞く。用事ができたと外出届を出して、慌てて出かけたまま帰って来なかったらしい。実家にも戻っていない事務員をどこかで見かけなかったかと世間話に訊いてきた父親に、全く知りませんねと答えた私の唇が歪んでいたことに気付かれなかっただろうか。#1日_1利こま
2016-09-21 22:01:13君の中にもサインをしたいと言われたのは、入門票にサインをいただいていた時の事。そのまま庭の隅に連れて行かれて、あの人のものを下の口に咥えこむ。君を抱きたくて帰って来たんだという掠れた声を聞きながら、今日は女の人の匂いがしないのですねと呟くと、頭をポカリと殴られた。#1日_1利こま
2016-09-22 08:55:50文を握り潰す。あの人に渡して欲しいと頼まれた文をぼくは無意識に握り潰していた。しまったと思っても後の祭り。こんな事をするつもりはなかったのにとぼくは首を傾げる。ただ少し胸が痛んだのは確か。首を傾げていると、何をそんなに考えこんでいるのかとあの人に声をかけられた。#1日_1利こま
2016-09-22 08:56:12小指を絡ませた。無駄な約束事をするのは嫌いなのだけどねと言えば、君小首を傾げる。どうせなら、髪を切って小指の爪を剥いで小指を切り落としてくれないと信用できないねと意地悪く言えば、君はそんなので良いのですかと言ってにこりと笑うと、懐から小刀を取り出したのだった。#1日_1利こま
2016-09-22 08:57:35最近、良く町でお会いしますねと団子を手に君が何気なく言う。その言葉に、私の顔に苦笑めいた物が浮かぶ。偶然だと思うのかと嫌味たらしく訊ねたい衝動を私は抑えて、営業用の笑みを顔に浮かべる。驚いたような顔をした君に、私は低い声でこれから時間はあるかいと言ったのだった。#1日_1利こま
2016-09-22 09:00:06