間抜けな三十路女が自力でインド行ってきた

サリー試着体験

タクシーの運ちゃんに勧められて、サリーを着てアグラ観光をすることに。どこの国へ行ってもそうなのだが、現地で見る民族衣装ほど可愛いものはない。ご多分にもれず、サリーもちょっと欲しかったが、さすがに日本では着れないしレンタルで我慢することに。一人当たり1000ルピーということもあり、かなり高いけど、日本でやるよりは断然安い。あと、着て外を歩いて良いというのもいい。ちなみにアクセサリーのレンタルは+1000ルピー。日本人ツアーの団体さんの写真をたくさん見せられた。

タージマハルへ

駐車場からタージマハルへまでは1キロと微妙な距離があると言うことで、運ちゃんがオートリクシャーを連れてきてくれた。2人往復で100ルピー。距離的に考えれば高いわけだけど、灼熱の観光地で、土地勘のないアホ面の外人女がサリー着てちんたら歩いていたら、カモ以外の何物でもないのはさすがにわかったので、素直に提案をうけることにした。道がわかりづらい上に交通量が多く普通に歩ける感じでもなかったので、乗ってよかったと思う。
突然、チケットを買うまでのガイドさんだという女性が乗ってきて驚いたが、本当にチケットを買って手荷物検査所を抜けたら颯爽といなくなってしまった。チップすら渡しそびれたぐらいに素早い人だった。ツアー料金に入っていたのかと思って確認したが、特に書いてなかったので、結局あの女性が何者だったのかは分からずじまいだった。

昼食を終えて、タージマハルからほど近いアグラ城へ。見学できるスペースは、どちらかというと居住エリアと言う感じ。現在も軍が施設として使っているため、全部は見れない。ざんねん。

渋滞に巻き込まれながらも、デリーに無事帰着。間に合えばシロダーラ（頭にオイル垂らすエステ）をやりたかったが、普通に間に合わず。エステの上の階にあるバーでオクラ丼を食べた。

6日目　デリー市内で買い物

最終日ということで、一日買い物デー。

我々の記憶から省略されたレッドフォート

早朝、オールドデリーのレッドフォートに行ったが、何となくただの庭園にしか見えず、二人ともテンションが上がらなかったので割愛（綺麗でしたよ）。
入場料が今年の4月から値上がりしており、500ルピーに。インドの重要史跡はほぼ500ルピーほど入場料をとられているが、ここに関しては本当に高いと思った。もちろん、外国人価格であり、インド人はタダ同然の値段だ。

メトロに乗る

デリー市内はメトロが走っている。トークンと呼ばれるプラスチックのコインみたいなものが切符になっている。全ての駅に自動改札があり、デリーのカオス具合から考えるとすごく綺麗で近代的。本数も1分に1本みたいな感じでむちゃくちゃ走っており、すごく便利。改札でボディチェックと手荷物検査をしているので、そこそこ安全。市内の移動はこれがよいと思う、本当に。

レッドフォートを見た後は、外国人と金持ち御用達の高級ショッピングスポット・カーンマーケットへ。金持ち向けとはいえ、1000円ぐらいからエスニックな可愛い服が買えるので全然アリである。日本ではエスニック風となると派手なものしかないが、シンプルなデザインのものも充実しており、個人的にはとてもよかった。柄最高。

その後はデリーの中心ぽいところ、コンノートプレイスへ。行ってはみたけどカーンマーケットと似たようなラインナップ＆広くてよくわからず、マクドナルドに寄った後はすぐ退散。

メインバザールで紅茶とよくわからない置物とかこまごました物を買い、さらに空港で紅茶の買い足しとかわいいティーポット、ずっと探してたけどわざわざネットで買うほどでもなかったカーマスートラの図鑑を購入、満足のいく買い物ができた。

帰国

無事に生きて帰りました。

感想　己の間抜けさを深く恥じたが、それはそれとして普通に楽しかった、石窟は最高

インドはアレな印象が独り歩きして行く前はすごくビビっていたが、行ってみたら他のアジアの観光地よりは確かに小汚いなァってぐらいで、そこまでキツイ国だという印象は受けなかった。幸運なことに、大小含めて何も事件が起きず、身の危険も感じず、体調も崩さず、気温47度とかにもならず、人懐っこくて優しいインド人がニッコリしてくれたからだとは思うので、一概に素敵な国だとは言えないが、とにかく「インド、思ったより良かった」ってのが第一。

一にも二にも石窟最高

これに尽きる。
高校生の時に教科書で見た壁画が目の前にあると思うと興奮したし、なにより規模のでかさ、サイズも時間もクオリティも、桁違いで、これだけでもあぁ来てよかったなァと胸が震えた。史跡はどこも綺麗に手入れが行き届いていて、インド人が歴史を非常に大事にしていることも感心したし、なにより、とにかく美しい。インドに汚いというイメージがつかなかったのも、とにかく史跡が綺麗すぎたのがあるのかなと思う。
今までいくつか仏教国で関連史跡を見てきたが、どれも毛色が違って本当に面白い。やたらナイスバディな彫刻も独特でインドらしいなと感心したし、ヒンドゥーやシークなどの他の宗教と入り混じった心地よい混沌が印象深い。
今回、城はあまり見れなかったがこちらもかなり興味深く、荘厳で美しくそれでいて堅牢で、なんというか、こう、湧きあがるものがあるのだが、この辺にしておく。
とにかく、インドは史跡が本当に素晴らしい。

衛生と治安

綺麗めの外国人向けのレストランを選べばそこまで世紀末でもないし、観光地や空港、駅などは軍が警備し、きちんと手荷物検査とボディチェックが行われているし、外人向け高級店はドアのところに警備員さんがいるし、それなりに安心感はある（いちいち面倒だけど）。
ただ、バザールとオールドデリーを歩くのは少し怖かった。人と車両がとにかく多く、事故やら窃盗やらかどわかしやらがいつ起こってもおかしくない。なるべく危ない地域には立ち入らず、声をかけてくる人はガン無視、リュックは身体の前に抱いてサッサカ歩き、夜は不用意に出歩かない。基本的に女子供のいるエリアしか行かなかったので、そこまで怖くはなかったが、メトロで周りが男性客ばっかりだった時はさすがに緊張した。ケツをソフトタッチされただけで済んでよかった。

外人スナップコレクター

GWだったので日本人観光客もそれなりに見たが、やはり現地では極東アジアの人間は珍しいようで、かなりジロジロ見られる。あちらの人は珍しい外人の写真をコレクトしているようで、いろんな人から一緒に写ってほしいと頼まれた。家族連れなどにつかまってしまうと、次から次へと人が集まってくるので、ある意味要注意。個人的には可愛い女の子といっぱい写真が撮れたので、それはそれでって感じでもあるが、これのせいで予定がだいぶ押したのは間違いない。あと、常時スッピンだったので、あれが世界に発信されるとちょっと嫌である。
インド人は人懐こくていいのだが、なにぶん数が多いので全てを相手にすると日が暮れる。あと、セクハラ野郎がたまにいるのでこちらも注意。

イケメンパラダイス

インド人は顔の彫が深くハッキリした顔立ちをしている人が多いので、美男美女が多かった。ジョニーデップとかの濃いソース顔系が好きな人にはパラダイスみたいな国だと思う。simカードをチャージしてくれた、メインバザールのお兄ちゃんが超絶イケメンで、ちょっとボられたっぽいけど、イケメン過ぎてどうでもよくなってしまった。ただしイケメンに限る。少年少女もまつ毛が長くてみんな可愛い。

インド、たのしい。

今回の失敗はインド関係なく己のうっかりとすっとこどっこいと確認不足がすべてだったので、そこは海より深く反省するとして、インドはいつかまた訪れたいなと思える国だった。今回はたまたまラッキーで何事もなかっただけかもしれないが、いろんな人に助けてもらって、教えてもらって、声をかけてもらって、嬉しかったのは確か（例えチップをとられても）。もちろん変なやつはいたが、そうじゃない人もたくさんいたので、いろいろ含めて面白い国だなァと思った。

そんな感じで、移動ばかりの6日間という短い時間だったが、すごく発見の多い充実した旅になった。一緒に行ってくれたばんちゃん、どうもありがとう。飛行機移動の反省点は次回に活かしたい。あとこれは毎回言っているが、もう少し英語も本腰入れて勉強しようと思った。

そして、注意力って何を食べたらつくんでしょうか。誰か教えてください。