『MOTアニュアル2016 キセイノセイキ』「戦争の記録と報道のあり方について」登壇:横田徹 藤井光 司会:長谷川祐子[メモ書き]

メモ書きを中心に 2016年5月8日(日)14:00-16:00 会場:東京都現代美術館 第一研修室(地下2階) 定員:20名、当日先着順(※13時より第一研修室前にて整理券を配布、ひとり1枚) 続きを読む
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椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

今回、都現美で展示が果たせず空になった戦災資料は、展示計画までなされながら1999年に議会で反対凍結された東京都平和祈念館で公開されるはずでした。先日の朝日新聞記事でも触れられています。digital.asahi.com/sp/articles/DA… twitter.com/seibishou/stat…

2016-05-09 07:03:27
高橋 裕人 @seibishou

MoT界隈で話題になっていて、あれ平和祈念館て住友ビルになかったっけ、と思ったら、都ではなく総務省委託とあった。 heiwakinen.jp

2016-05-09 00:54:53
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

【東京都平和祈念館(仮称)構想】東京大空襲の記憶を継承するため、90年代に都が検討を開始したが、展示案にあった「軍事都市東京」という言葉や、日本の加害の紹介をめぐり議論が起き、計画が凍結された。都は集めた資料を倉庫で保管し、市区町村への貸し出しを実施している。〜先の朝日記事より。

2016-05-09 07:04:43
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

東京都平和祈念館構想の活動母体となったのは1970年から活動を始めた「記録する会」。実現目前の突然の凍結にやむにやまれぬ思いで4000人超から民間募金を集め、戦禍のもっとも酷かった地で2003年に開いたのが東京大空襲戦災資料センター。tokyo-sensai.net/concept/index.…

2016-05-09 07:12:43
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

この東京大空襲戦災資料センターは、都現美から徒歩距離にあります。僕は昨日の関連トークに先立ちここに向かって資料を見て、職員の方から詳しいお話を聞き、その足で藤井光さん登壇のトーク会場に入りました。キャプションだけになった展示を自力で補填するためです。そうでないと質問が力を得ない。

2016-05-09 07:13:23
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

キセイノセイキ展はそれだけでは空白が多すぎる。関連企画もほぼ開かれず、いまだに図録も出ていない。しかし小泉明郎展示は無人島プロダクション個展、藤井光展示は東京大空襲戦災資料センターまで足を延ばすことでこの<空白/空気>に自力で抵抗・補填できる。これから同展に行く人にお勧めします。

2016-05-09 07:15:08

椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

みそにこみおでんさん @misonikomioden による昨日の都現美「キセイノセイキ」展関連トークのまとめがアップされていますが、本人も触れられているとおり実況ということもあり正確さには欠けるので、僕が終了直前に挙手、藤井光さんに投げた質問の要旨を以下、ツイートしておきます。

2016-05-09 08:54:25
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

〜藤井さんは今日「立ち位置」という問題に繰り返し触れた。その上で国家や企業の手で管理され可視化され(すぎた)戦争イメージと、戦地からSNS等で伝えられる当事者性の(高すぎる)戦争という現実の間で、横田徹さんはどのように映像を撮るのかについて質問し、横田さんもそれに応えた。だが、→

2016-05-09 08:57:42
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

→この問いは、そのまま藤井さんへの質問でもありうる。教科書などで刷り込まれた既存の戦争イメージと、戦災資料センターなどに行かないと見れない当事者性の高い戦争イメージとの距離を埋めるのが、公的な美術館で展示することの意義ではないか。しかしそのためには作家の立ち位置が重要だ。だが、→

2016-05-09 09:00:00
椹木 野衣 Noi Sawaragi @noieu

→今回の展示だけでは、この「立ち位置」がなかなか見えてこない。横田さんはそれを「物語」ということで話された。では藤井さんが東京大空襲を扱うにあたって導入しようとした「立ち位置」とはどのようなものなのか。それを教えてほしい。〜 以上、僕がトーク終了定時2分前に投げた質問の要旨です。

2016-05-09 09:06:55

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

『キセイノセイキ』展での「戦争の記録と報道のあり方について」で個人的に面白かったのは、椹木野衣さんの質問が「規制」の中身に触れそうになったのを打ち切ろうとした長谷川祐子さんが「皆さんもお疲れですから」と言って「民意」を理由にしようとしたけど、聴講者が席を立とうとしなかった時かな。

2016-05-09 16:36:24
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「聴講者が疲れているから」ディスカッションを終わらせてほしがっているという「民意」が捏造されそうになったが、聴講者たちはむしろ継続を望んでいるということを、席を立たず、動かないことで示した。ある種のオキュパイ的な意思表明の瞬間で、結果として時間を超えて長谷川さんを会場に留めた。

2016-05-09 16:38:53
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

あの瞬間、「司会者」というトークにおいて権力を持った存在を揺らがし、美術館という権力が引いた恣意的に引いた「規定時間」という規定の線をずらすことに成功していた。実際、「予定がある」筈なのに時間を超えて留まっていた。規制に抗して、ほんの少しだけ自由を拡張することに成功していた。

2016-05-09 16:49:37

キセイノセイキ終了後、藤井光が自身のfecebookにて展示作品である「爆撃の記録」についてコメントしているので追記した

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10153645787623317&set=a.10151640231163317.1073741826.559308316&type=3&theater

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