2011年2月5日シンポジウム「COP17（ダーバン）に向けて」での気候ネットワーク平田仁子さんの「後退する地球温暖化対策」報告

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

2月5日（土）13時30分から　温暖化防止ネットワーク関西シンポジウム「COP17（ダーバン）に向けてーCOP16の成果と課題、後退する日本の温暖化対策」大阪府社会福祉会館403会議室 http://bit.ly/hmHF3H

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

大阪の温暖化防止ネットワーク関西主催のシンポ。気候ネットワークの平田さんの報告の報告です。「後退する地球温暖化対策ー地球温暖化対策基本法案をめぐる状況」。「くらいタイトルですが、明るく話したい」と平田さん

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）2007年当時の安倍首相は、欧州歴訪で気候変動問題への認識を高めたといわれる。2008年福田首相は、世界で半減。2007年頃から日本の政治の中でも大規模な排出削減への流れは作られていった

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）洞爺湖サミット後、民主党は、2008年6月、温暖化対策基本法案を提出。これがその後の政府の基本法案提出につながっていく。2008年11月麻生首相の下で中期目標検討委員会を設定、2009年6月、1990年比8％削減目標が提示。この頃から削減の「国民負担議論」が高まる

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）2009年3月、5月に産業界の全国紙一面広告。NGOも6月に日経新聞のみだが一面広告。2009年夏の政権交代後、9月国連気候変動サミットで、1990年比25％削減目標を発表

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）民主党政権交代マニフェスト：2020年に90年比25％削減、2050年までに60％〜削減を目標とする。国内排出量取引制度、地球温暖化対策税、全量買い取り方式の固定価格買い取り制度という主要3施策が盛り込まれていた

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）民主党政策集INDEX2009では、中期目標、長期目標、主要3施策を盛り込んだ基本法の制定を掲げていた

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）民主党の法案策定プロセス。政治主導で、閣僚委員会、副大臣級会合により法案を審議。環境省が法案のたたき台を策定。野党時代の法案を軸に、新しい要素も入れる。2010年2月から3月の法案策定過程で、各省が法案・修正案を準備し、政務三役が議論

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）その間温暖化対策基本法案の内容がずるずると後退。経済調和条項が多数入る。特に経団連、連合による激しいロビーが行われた。閣僚委員会・副大臣級会合は、いつ会議が行われ、どのような議論がなされているかもわからず、「政治主導」の下で、そのプロセスはよく見えなかった

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）基本法案の閣議決定前の争点は、1）国内排出量取引制度の取り扱い。経産省は、早期の導入に慎重、2）原子力の取り扱い、3）目標検証の第三者の委員会の設置。中期目標25％削減の前提条件：他の国の削減が衡平なものでなければ施行されないという規定を盛り込んだ法案になった

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）自民党は、与党時代の低炭素社会づくり推進基本法案提出。公明党が気候変動対策基本法案を提出。これはNGO提案に近い法案。自民党は、政局の道具として基本法案審議を利用したかのよう。衆議院委員会、本会議で強行採決へ。参議院での審議途中鳩山首相辞任。廃案へ

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）菅政権下の基本法案。同じ内容の法案を再度閣議決定。しかし審議未了で臨時国会閉幕。現在継続審議。2010年12月28日、マニフェストでうたった主要3施策の「後退」を決定

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）今後の基本法案の行方。修正協議が議論されるだろう。今国会で通すはずだが、主要3施策の見直しが行われるか。どこまで修正をするのか。25％削減目標も修正か？法案の審議はいつか。菅政権の優先具合は？キャスティングボートを握る公明党。自民党は政局に利用か？

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）温暖化対策基本法案の内容を理解し、推進する民主党議員が少ない。鳩山政権であれば既に通っていただろうに、菅政権の成立でタイミングを逸した感がある。民主党政権に期待されていたものと大きく違う反対の動き

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）どんどん後退する民主党政権下の基本法案、温暖化対策を前に、民主党政権へのNGOからの期待も大きく低下。しかし、いっしょに後退していくわけにはいかない

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）国内の大排出者の排出削減はたなざらしのまま、海外で削減を減らしましょうといった議論だけがなされている。気候変動対策を、国づくりの大きな転換を意味する国の重要政策と位置づける必要。エネルギー多消費社会からの革命的転換が必要。当然産業構造も変わる

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

（平田報告）低炭素社会をめざし、どのような産業、経済にしていくのかを考える必要

純全 @jytkmr

@yukaritaka 　平田報告は基本法案をめぐっての浮き沈みというか沈み沈みがわかりやすい。リアルタイムのレポートがtwitterならではですね。