『ONE PIECE』の物質的次元従属論 ~『魔法科高校の劣等生』を肴にして~

『魔法科高校の劣等生』の魔法理論を元に、『ONE PIECE』の世界設定を説明してみよう、という話です。 勝手な自己流解釈バリバリなので注意でござる。 佐島勤『魔法科高校の劣等生』 http://ncode.syosetu.com/n2569f/
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へっぽこぴーすけ @hpsuke

第3章を読んだ時くらいからずっと思っていたのですが、この小説の世界観(物事の在り方)って、『ONE PIECE』のそれにかなり応用が利くような気がしてなりません。ていうか、表現方法とディティールが少し違うくらいで、本質的には同じ構造なんじゃないかなと

2011-02-06 21:26:08
へっぽこぴーすけ @hpsuke

具体的には、『魔法科高校』に登場するエイドス(全ての存在に付随している、この存在はこういうものであるという情報)は、『ワンピ』では恐らく魂とか信念という呼ばれ方をされています。つまり、エイドス>事象であるように、『ワンピ』世界では信念>事象です

2011-02-06 21:31:14
へっぽこぴーすけ @hpsuke

私が考える『ワンピ』世界の「現実世界と大きく異なる2大設定」は、「全ての物体に魂と信念がある」「物質的次元は精神的次元に従属する」ですが、これってエイドスの話とほとんどおんなじなんですよね

2011-02-06 21:33:27
へっぽこぴーすけ @hpsuke

エイドスを書き換えられた事象は、その通りに実体を変化させる。情報を書き換えれば本体たる物質も同様に変化する。それと同じで、信念がある限り肉体的・物質的ダメージでは死なない。魂が宿っていればただの物体でも喋ったり動いたりできる。物質的次元は、一段上の他の次元の影響を受けるだけです

2011-02-06 21:38:03
へっぽこぴーすけ @hpsuke

たとえば、悪魔の実は「食べた人間に、その実固有のエイドスを追加付与できるツール」だと考えてもらえばわかりやすいかな。ゴムゴムの実は、人間のエイドスに、ゴムのエイドスを融合する道具です。だから、人間でありながらゴムの性質を同時に有することになります

2011-02-06 21:41:04
へっぽこぴーすけ @hpsuke

覇気もそうで、見聞色の覇気は精霊の眼(エレメンタル・サイト)、武装色の覇気は魔法による情報強化、覇王色の覇気はサイオン粒子を相手に直接ぶつける手法だと考えたらものすごくすっきりします

2011-02-06 21:46:32
へっぽこぴーすけ @hpsuke

不死身設定だって、『自身のエイドスを信念によって強化している』から死なない、と考えたらわかりやすいですね。肉体的には死んでる傷でも死なないのは、信念とか魂という名前のエイドスが肉体的次元とは違う次元にあり、肉体は現実の事象よりそちらの存在に強い影響を受けるからです

2011-02-06 21:52:43
へっぽこぴーすけ @hpsuke

まあ、何から何まで同じではなくて、『ワンピ』世界ではエイドス自体が意思を持っている、というのが最大の違いとして挙げられますが(つまり魂ですね)。「信念があるから死なない」のは、「そのキャラのエイドス=魂が意志に基づいて自分自身の情報を強化しているから」

2011-02-06 21:57:20
へっぽこぴーすけ @hpsuke

『ワンピ』世界のエイドスが、それがたとえ非生物の物体であろうとも意思をもつということは、メリー号の一件を見れば自明のことです。木と鉄と布でできた船が動いたり喋ったりしたのは、船というエイドスが己の意思を持っていて、物質的次元に干渉したからに他なりません

2011-02-06 22:00:24
へっぽこぴーすけ @hpsuke

剣の奥義の「呼吸を知る」というのは、物質のエイドスの持つ意思を感じて介入するということ。ロジャーの「万物の声を聞く」も同義です。心綱の様子を見る限りでは、やはり非生物より生物の方が声を聞きやすいようではありますが

2011-02-06 22:09:05
へっぽこぴーすけ @hpsuke

覇気が自然系能力者を無効化するのも、物質的次元ではなく、エイドスに対して干渉力を働かせているからたぶん煙や光のエイドスではなく、並存する人間のエイドスに対して攻撃を加えているものと思われます

2011-02-06 22:09:51
へっぽこぴーすけ @hpsuke

となると能力者キラーとなる海の成分「パイロブロイン」は、『魔法科高校』で言うところのアンティナイトの亜種みたいなもので、能力者本来の人間エイドスと悪魔の実の付与させたエイドスを強引に引き剥がし、その際の強烈な負荷をもって能力者を無力化する物質ではないかと考えられます

2011-02-06 22:14:30
へっぽこぴーすけ @hpsuke

あとしょーもない部分では、ハンコックの「死に至る病」も、「エイドス(魂)が物質的次元に影響を与えている」証左と言えるかもしれません。あ、非生物の砲弾までメロメロの能力で石になるのは、砲弾にもちゃんと意思があり、それがメロメロの能力によってメロメロになっているからです(笑)

2011-02-06 22:19:53
へっぽこぴーすけ @hpsuke

とまあこんな感じで、『ワンピ』のあんな謎やこんな謎を説明する上で、『魔法科高校』のエイドス設定を流用すればすっごーくわかりやすくなるな! ということを考えたりしておりました。あの小説を読んでそんなことを考えていたのは、たぶん私くらいだと思いますが…

2011-02-06 22:22:28
へっぽこぴーすけ @hpsuke

良くも悪くも深雪様に視線を「奪われ過ぎなかった」ことによる副作用なんでしょうね。隅っこに感情移入しちゃうのも、美少女云々がひっかかるのも、エイドスを『ワンピ』とくっつけちゃうのも、たぶん根っこは同じです

2011-02-06 22:26:22
へっぽこぴーすけ @hpsuke

ただ、物語を楽しむというその一点においては、恐らく非常にもったいないことをしていて、それがただただ残念です。コキュートスにやられて「達也くんと深雪様は蒼魔族に入れば兄妹婚できるよ!」とか言ってる方がずっと楽しかったでしょうから(笑)

2011-02-06 22:30:23
へっぽこぴーすけ @hpsuke

そんな感じで、おわります。TL汚し失礼しました

2011-02-06 22:31:44