アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、忍者マン一平監督13話(最終回):死人すら生きがいを求める。生きるとは何か
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カイジが好きというだけで手を突っ込んでしまった、カイジのシリ構、高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は同氏唯一の監督作忍者マン一平13話。 前回12話: togetter.com/li/974423 その他色々 togetter.com/id/makimogpfb
2016-05-26 23:09:49といっても、Dlife再放送録画できた高屋敷氏脚本のキャッツアイ4話についてちょっと先に。 まずは小ネタだけど、キャッツアイ3姉妹とエスポワールのカイジ組、カードが武器・切り札だったり、試しに並べると意外と共通してて笑った pic.twitter.com/VEPQEyEZ22
2016-05-26 23:15:56高屋敷氏脚本キャッツアイ4話b シンクロ現象。同氏エースをねらえ、家なき子演出、カイジのシリ構。キャッツアイは竹内啓雄監督はじめエースをねらえ!と家なき子スタッフがかぶっているためわかるが、それでもキャッツアイ3話に続き同窓会状態。 pic.twitter.com/ms1RJVVDHe
2016-05-26 23:20:53高屋敷氏脚本キャッツアイ4話c シンクロ現象2。新ど根性ガエル脚本・演出、ジョー2脚本と今回。また、話も、怪盗「ルパンの花嫁」とキャッツアイの、泥棒対決。高屋敷氏は赤ルパンの脚本や演出を数回やってるので、同氏赤ルパンの担当作と似てる pic.twitter.com/SH95SG2Ud2
2016-05-26 23:26:01高屋敷氏脚本キャッツアイ4話d シンクロ現象3 ブランデーぶっかけ→カイジ脚本のビールぶっかけw 話は二転三転(特徴)して、最後は義理人情・贈り物(特徴)で終わるのが同氏らしい。ちなみに「ルパンの花嫁」の声は不二子ちゃん pic.twitter.com/wT1D3vOEXL
2016-05-26 23:31:56ここから高屋敷氏監督作、忍者マン一平13話について。最終回。打ちきりとはいえ、大晦日で終わるので、きりのいい所ではある。ありきたりの大晦日話でなく、話が二転三転して内容が約20分に超圧縮されてるのも特徴的。脚本は浦沢義雄氏、コンテ小和田良博氏、演出はしもとなおと氏(既述)
2016-05-26 23:39:54この小和田氏・はしもとなおと氏、そして今回原画にいる、四分一節子氏は、出崎哲監督のキャプテンの主要スタッフ。高屋敷氏が出崎哲氏大好きっぽいだけに、なんか縁がある。実際、忍者マン一平も出崎哲氏的回転演出が沢山出た。 twitter.com/makimogpfb/sta…
2016-05-26 23:42:53高屋敷氏監督作忍者マン一平13話b 冒頭から同氏特徴、ものいわぬ静物=キャラである事の種明かし。墓石がくしゃみして、幽霊が出てくる。しかも腹がへっており、人間的であるのも特徴的。そして皆を見てる。他作品でも何かが見てる画は多数 pic.twitter.com/gKToqCl7Nn
2016-05-26 23:50:58高屋敷氏監督作忍者マン一平13c 一平達が皆で秘密基地の大掃除をしているが、「皆でやれば楽しいもんだな」(仲間愛)という台詞が高屋敷氏の特徴を表してる。浦沢氏脚本て、以前の回もだが高屋敷氏の作家性や特徴を確実に捉える事が多い。今回の幽霊も、高屋敷氏作によく出てくる可愛いおっさん
2016-05-26 23:59:12高屋敷氏監督作忍者マン一平13d 一平達を見守り、一平達の人間関係を把握した幽霊(名は山田)は、空腹を満たそうとして、アゲハちゃんに化けて皆の家に行き、食べ物にありつこうとする。そのため、飯テロ(特徴)の連続。また、化けの皮の中の本性、本質の表現も、高屋敷氏特徴の一つ。
2016-05-27 00:04:06高屋敷氏監督作忍者マン一平13e 親しい人物に化けて散々飲み食いする話は、高屋敷氏演出の元祖バカボンにもあり、可愛い仕草をおっさんと子供とで差別化する演出の絶妙さが出ていた→togetter.com/li/843944 今回も、外見がアゲハちゃんで仕草がおっさんの差別化がある
2016-05-27 00:11:51高屋敷氏監督作忍者マン一平13f 高屋敷氏特徴の、可愛く幼い集。ど根性ガエル演出の頃から、手足をバタバタさせたり、ジャンプしたり、手を握ったり、といった特徴がある。ジョー1脚本疑惑・ならびに演出の手伝い疑惑回でもその特徴はある。 pic.twitter.com/re3kgCdxZU
2016-05-27 00:18:10で、毎回不思議なのは、カイジやワンナウツなど、絵を管理できない脚本でもこういった同氏の可愛い・幼い動作演出(大人含む)が出ているところ。シリーズ構成なら、監督と密に話をする事は当然あるだろうけど、ゲスト脚本でもそうなる twitter.com/makimogpfb/sta…
2016-05-27 00:23:20高屋敷氏監督作忍者マン一平13g 山田は、食べ物にありつけず行き倒れる。アゲハちゃんに化けたままだったため、一平と三平に助けられる(特徴:ぼっち救済)。正体がバレても、一平と三平は山田に食べ物を与え、愚痴も聞くなど、お人好し(特徴)。人の家で泥酔は、元祖バカボン同氏演出回にもある
2016-05-27 00:30:16高屋敷氏監督作忍者マン一平13h 何年かぶり?の食事&ビールを味わう幽霊の山田と、禁欲からのビール→豪遊のカイジ(脚本)。そして飯テロ集。今回と、カイジ・ジョー2脚本。禁欲からの反動で暴飲暴食は、高屋敷氏脚本・演出で多数ある pic.twitter.com/xKzQqLtzvC
2016-05-27 00:35:49高屋敷氏監督作忍者マン一平13i 一方、一平がアゲハちゃんを家に連れ込んだと誤解した伝宅達は、アゲハちゃんと間違えたまま山田を拉致し、時限爆弾を一平宅に置く。一平は、全てを見ていた手下のウサギのブッピの言葉を理解し(特徴:言語を超えた会話)、忍術で爆弾を処理し、山田救出へ動く
2016-05-27 00:44:20高屋敷氏監督作忍者マン一平13j 一方伝宅達は、拉致してきたのがアゲハちゃんではないことに気づき、現代社会にお化けなんていらないと、怪人に改造する手術をしようとする。この、いきなりなマジキチ展開が浦沢氏の特徴なんだろうか。一方、山田を救出に来た一平・三平に、伝宅トリオは完全敗北
2016-05-27 00:49:19高屋敷氏監督作忍者マン一平13k 一平が伝宅達をまとめて瞬殺したのが最終回らしいといえばらしい。山田は、世話になった礼に、一平ほか仲間含めて、旅行をプレゼントしたいと言い出す。喜び集まる一平達だが、行き先はあの世なので、行くには死ぬ必要があると、色々な死に方を提案し皆を襲う
2016-05-27 00:55:16高屋敷氏監督作忍者マン一平13l 怖がり逃げ惑う一平達を見て、山田はお化けとしての本分を取り戻し、生き甲斐?を感じる(特徴)。皆でドタバタし新年を迎える。ところで高屋敷氏は山田洋次監督が大好きぽいが、山田洋次監督作に「馬鹿が戦車でやってくる」というのがあり、この場面でも戦車が出る
2016-05-27 01:02:20高屋敷氏監督作忍者マン一平13m これが山田洋次監督作「馬鹿が戦車でやって来る」にあやかったっぽい戦車シーン。偶然にも、この幽霊の名前も「山田」。次々と死に方を紹介する山田のシーンが浦沢氏の狂気っぽい? pic.twitter.com/3spE58DMWT
2016-05-27 01:05:52高屋敷氏監督作忍者マン一平13まとめ 幽霊の山田=山田洋次監督リスペクトかもしれない、のは今気付いたwピンクルパン(ルパン3期)の高屋敷氏脚本に「ルパンが戦車でやってくる」というのがあり、また、ジョー1脚本疑惑、ど根性ガエルコンテ疑惑回で寅さんがまんま出てくる。
2016-05-27 01:10:36高屋敷氏監督作忍者マン一平13まとめ2 高屋敷氏の演出・脚本は、おじいさんに優しくする話が多く、忍者マン一平でも、おじいさんに優しい。これが、はだしのゲン2脚本では爆発し、うつ病老人を子供達が家族として迎えるまでの優しさとなる。カイジも、カイジのおっさんに対する優しさは天使レベル
2016-05-27 01:14:43高屋敷氏監督作忍者マン一平13まとめ3 今回は、皆が怖がることでお化けとしての生きがい?を見つけた山田の話だが、高屋敷氏シリ構・脚本のアカギやカイジにおいて、アカギや鷲巣は、互いに生き甲斐を見つけ、雀士の本分を取り戻す。カイジも、生きるとは何かを問いかけ、彼なりの悟りを開いていく
2016-05-27 01:23:57高屋敷氏監督作忍者マン一平13まとめ4 一見狂気にしか見えない、幽霊山田の豹変だが、こうして見ていくと、過去・未来の作品とつながっていることがわかる。死人すら生き甲斐を求め、取り戻す喜びを味わうのは、カイジにおいてもカイジが、希望に生きるのが人生ってもんだろ、と言うのに繋がる
2016-05-27 01:31:44高屋敷氏監督作忍者マン一平13まとめ5 以前の浦沢氏脚本回で、高屋敷氏の演出や脚本で、なぜ手を握る演出が多いのかの答え(手を握れば友情が生まれる)が出て驚いたが、今度はアカギやカイジで、高屋敷氏が原作通りでありながら封入したテーマ「生きるとは何か」を浦沢氏は開示した。カイジだけに
2016-05-27 01:40:18