第４回おそチョロわんこそば

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【学生】そっと赤の筆箱からペンを取りだし交換する。…別に女々しく見られても良いし。ただ、どうせ告白何て出来ないのだからこれくらい許してほしい。…まぁアイツの事だから筆箱に入ってるだけで使わないんだろうけど、アイツの持ち物には変わりないし。好きな人のもの持つくらい許してくれるよね？

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【学生】「おそまつこっちこっちー！」「あ、おい待てよ！」木の枝を振りかざし山に向かって走る。今日はアイツと俺が一緒にいれば、なんて小さな独占欲。笑い合って、一緒に悪戯して、あぁなんでこんな楽しい日がずっと続かないんだろう。なぁおそ松、俺らもいずれ離れちゃうのかな？

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【学生】別に生徒会で遅くなるアイツを待っていたとかじゃなくて、偶然、そう偶然寝てたらお前が終わって戻ってきたんだよ！と必死に言い訳をして机につっぷして寝たふりをする。そうすればアイツは呆れながらも起こすだろうし、それに合わせて帰れば、って…え、今頬に柔らかい感触が、って、え？

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【補習】「なーサボっちまおうぜ―」文句を言う兄を引っ張って夏の暑い時期に学校に向かう。「ハイハイお前を連行するためだけに行く僕に謝れ」そうは言うけど実はほんの少しだけ、二人で入れるのが嬉しいなって、思ってしまうんだよね。絶対調子に乗るから言ってやらないし伝える気もないけど！！

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【学生】歓声があがる。普段窓際の席で本を読んでる真面目ちゃんが、息を切らしてゴールのテープを切った。「すげぇなチョロ松！お前足速ぇ！」「チョロ松くんすごいね！」一気にクラスの奴らに囲まれて戸惑う弟の肩に触れている手に、際限無く嫉妬が渦巻く。触んじゃねぇよ、そいつは俺のなんだから。

ﾌｸﾞﾊﾟﾝﾁきぬさや( '-' @MotimotiSasan

【学パロ】「あーあ、ゆーとーせーがこんなところでサボっていいの？」青空の下でタバコをぷかぷか吸う長男の横にすとんと腰を下ろし、かけていたマスクをはぎ取る。「大丈夫大丈夫。今の僕は松野チョロ松じゃなくて松野一松だから」ははーんとしたり顔で頷く彼のタバコに、自分のそれを押し付けた。

原稿中につき低浮上ありーしゃ @areesha_arsha

【学パロ】松野と呼ばれて同時に振り返る。どうやら僕ではないらしい。赤い方らしい。なかなか学校で居ることも減った。僕と違って、人付き合いのいい兄さんの周りには人がたくさんいる。それはもちろん羨ましい。だけどそれ以上に兄さんの隣は誰のものでもない。いつになったら僕の特等席になるのかな

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【学生】「あーせっかくの夏休みに勉強とかメンドクセー」全く。何いってるんだこいつは。「僕なんかお前連行するためだけに学校行くんだからな」僕は別に行く必要なんてないのに。しかもこんな暑い日、外になんか出たくない。「でもチョロ松と二人きりならいっかなー」すぐそうやって僕を甘やかす。

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【学生】ったく。一緒に帰るっていうからたまには、とか思ってたのに、あいつはいない。鞄はあるから呼び出しか？いつもとは違うあいつの席に座り外を眺める。って、なんで律儀にも僕は待っているんだ。いつ戻ってきても良いように寝たふりをする。「あ、チョロ松？寝てるよな？」なんでキスするの…？

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【バルファウ】高い所の物を取ろうして横着したのが行けなかった。あと少しで届くから、と椅子の上で手を伸ばしているとぐらりと揺れ身体が放り出される。あ、これは危ないと死を覚悟すれば暖かい感触「…バル？」「おっま、何してんの！？馬鹿なの！？」慌てた声で怒られ安堵する「…ごめん助かった」

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【バルファウ】知識がほしい、知識があれば、とそう思っていた。だけどそうではない。知らなくてもいいことだってあるのだと今更気づいてしまった。と同時に、知識だけでは知りようがないことにも気づいてしまった。「考え事？」しっぽをうねらせ目の前をぱたぱたする。お前を見る度にそう思うんだ。

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【三男とかよちん】『わたしがアイドルになれるなんて全然思ってなかったけど、背中を押してくれたみんなのおかげでこんなに大きなステージに立つことができました…！』そうステージの上できらきらと輝く彼女たちは本当に眩しくて僕は思わず目を細めた。大好きなはなよちゃんが僕の目の前まで来て手を

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振ってくれる。夢中で振り返すと、はなよちゃんの背後から小さな人影が思いっきり抱き着いた。「り、りんちゃん…！」「かーよちん！」緊張してる？とこつんとおでこをくっつける二人には尊いという感情しか浮かばない。それでも、「……っ」彼女の揺れる瞳になぜこんなに胸がずきずきと痛むのだろう。

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【雨】あぁくそ失敗した。今日は気分が良いから行けるぞと思って意気込んで行ったというのに結果は惨敗。しかも帰りには大雨と来たもんだ。くっそー傘買うと負けた気がするから走って…って、「チョロ？」「兄さん？」見れば慌てて走ってくる弟。…いや、お前濡れ過ぎ、ってか、色っぽすぎだろ！？

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【煙草】二階のベランダでゆっくり煙草を吸ってればパチンコから帰ってきた長男。「んーなんとなく」「ふぅん、あ、火頂戴」お前も吸うのかよ、とライターを渡そうとすれば何故かスルーされて近付く顔。あ、と思った時には遅く煙草の先を近付けられてシガーキス。…恥ずかしいから嫌なんだけどなこれ

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【マフィリー】「いやぁおにーさん運悪いねー」そう言う見知らぬ男に腕を引っ張られながら後悔する。僕は偶然届け物を渡しに来ただけだというのに、何で、何で抗争に巻き込まれてるの！？いや、確かに僕が来たタイミングで襲撃が来たけど、いやいやいや僕一般人！目の前の人は楽しそうだけど勘弁して！

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【先生生徒】見つかれば危ないのは自分だというのに、この男は毎回毎回ギリギリの所を楽しもうとする癖がある。放課後にメールで呼び出したかと思えば使われてない教室に引きずり込まれる「…先生、危ないですよ」「だってもう足りないから充電させて？」…まぁそれで承諾しちゃう僕も甘いのだろうけど

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【雨】「おっ俺もいっれてー！」緑の傘を持った弟を見つけて突撃する。俺の手に傘はない。「お前予報雨だって言っただろ、なんでいっつも傘持ってこないの」「え～だってめんどくさいし～」それにお前いつも入れてくれるじゃん。まぁ俺がお前とくっつきたくて持って来ないとか思ってないんだろうけどさ

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【先生×生徒】 「先生って案外いくじなしですよね」プリントを俺に渡す教え子に思わず首を傾げる。なんだそれ。「俺が？」「だって、先生すぐ手出しそうなのに」そう言って顔を逸らすチョロ松の顔は真っ赤で。「お前ね、そゆこと言うのやめなさい」俺がどれだけ我慢してるか、思い知らせてやろうか。

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【雨】「寒い」「寒いな」公園の遊具の下。お互いずぶ濡れになった状態で空を見上げる。これは暫く止みそうもない。「濡れて帰る？もう濡れてるし」「んー」僕の言葉に渋った兄さんに、ぎゅ、と肩を抱き寄せられる。「もう少し、待とうよ」ああこりゃ風邪引くな、と溜息をついて、その背に腕を回した。

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【煙草】その唇から吐き出された紫煙が空気に溶け、指の間に挟まれたそれから灰を落とす。慣れた仕草で肺に毒を吸い込む姿を見つめていれば、にやりとその瞳が笑んだ。「なぁに、チョロちゃん」誘われるようにその首元に手を掛けて引き寄せる。「僕も吸いたくなっただけ」触れた唇からは、毒が香った。

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【悪童時代】 「おそ松！お前今日なんで俺を置いて先に行ったんだよ！」腰に手を当てて憤慨するチョロ松に、ふいっと視線を逸らす。だって最近、おかしいんだ。お前といると楽しいのに、心臓が痛くなって、呼吸が苦しくなる。「…俺そのうちお前に殺されそう」「はぁ？」なぁチョロ松、俺を助けてよ。

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【先生×生徒】 「先生って案外いくじなしですよね」プリントを俺に渡す教え子に思わず首を傾げる。なんだそれ。「俺が？」「だって、先生すぐ手出しそうなのに」そう言って顔を逸らすチョロ松の顔は真っ赤で。「お前ね、そゆこと言うのやめなさい」俺がどれだけ我慢してるか、思い知らせてやろうか。