最低賃金を上げると雇用が増えるモデル

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赤旗政治記者 @akahataseiji

【今日の赤旗】「最低賃金を引き上げても失業は増えません」。米労働省は、公式サイトに「最低賃金伝説バスターズ」コーナーをつくり、“最賃引き上げは経済や雇用に悪影響になる”などの俗説を否定している。解説の一部を紹介すると・・・ jcp.or.jp/akahata/aik16/…

2016-05-31 13:48:45
伝左衛門 @yumiharizuki12

最低賃金を上げると雇用が増えるいちばん簡単なモデルは買手独占。例えばアルバイトするのは主婦とか学生が多く、働く場所が自宅や学校の近くに限られるので、一定の独占力が雇用主に発生する。この場合、雇用は労働供給曲線の上で決まるので、賃金を上げると雇用が増えることになる。

2016-05-31 21:38:46
伝左衛門 @yumiharizuki12

これは不均衡モデルで、賃金が均衡水準(需要曲線と供給曲線の交点)より高くても低くても、雇用量は均衡水準より低い。雇用は需要と供給の小さい方で決まるので(不足側原理)。非正規雇用では労働者側が独占力を持つ可能性は低いから、賃金は均衡水準より低く、賃金を上げると雇用が増えることに。

2016-05-31 21:47:31
伝左衛門 @yumiharizuki12

逆に、賃金が均衡水準より高ければ、雇用は需要曲線上で決まり、労働者は割り当てを受ける。この場合、賃金を下げることによって雇用は増える。問題は現実の個別市場が買手独占、売手独占どちらにあたるのかわからないこと。エコノメ的に知る方法があるのかどうかはTLの学徒さんに聞いてくださいw

2016-05-31 21:52:12
伝左衛門 @yumiharizuki12

非正規労働者だって、どこか組合に加入してそこが賃金を交渉すれば、一定の独占力を行使することできる。こりさんのような労働法の専門家に怒られたが、私が「派遣」という形式に一定の評価を与えたのはそのため。派遣会社が独占力を持つほどの大企業であれば、このシナリオが成り立つ。

2016-05-31 22:00:25
伝左衛門 @yumiharizuki12

江戸時代、幡随院長兵衛が旗本水野十郎左ェ門と抗争して殺されたのは、結局、幡随院がそういう大きな派遣料金交渉力を持つ派遣会社だったからと、勝手に解釈しているw もちろん、派遣会社が労働者を搾取することも可能で、これが労働法専門家が指摘する問題点でしょう。

2016-05-31 22:06:46
伝左衛門 @yumiharizuki12

「独占だって一種の均衡だろう」と以前ツッコミがあったので、補足しておくと、それは言葉の問題で、私は、需要曲線と供給曲線の交点で決まる価格を「均衡価格」と呼んでいるだけ。もちろん競争価格と呼んでもよい。買手独占の場合は、雇用量は需要曲線上にはないという意味で、「不均衡」である。

2016-05-31 22:14:08