「博報堂DYグループの株式会社LGBT総合研究所がセクシャルマイノリティの意識調査を実施」に、研究者の考察。

調査研究全般の問題点を考える上でも重要な考察と感じたので、まとめてみました。
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三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 今回の調査の目的は、LGBTの存在をできるだけ大きく見せて、そこに経済的需要(経済効果)があるように人々の意識を誘導すること。 そう言う意味では良い仕事をしていると思うが、結果をまともに信じては広告代理店の思う壺。

2016-06-02 12:00:36
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 電通も博報堂もさすがは一流広告代理店で、7~8%という数字は、広告的に「いい線」。これが3~5%なら今までの認識とあまり変わり映えしないからインパクトが薄い。10%だと「そんなにいるか?」と人々が疑いをもってしまう。

2016-06-02 12:47:12
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 広告代理店の企画会議で「その間、7~8%の数字で行きましょう」と相談しているのが目に浮かぶ。LGTのコアな部分の数値はそうは変わらない。LGBの周辺のもやもやしている部分(Xジェンダーなど)に名前を付けて、取りこめば数値は簡単に増やせる。そういうからくり。

2016-06-02 12:50:42
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 それに、後追いの博報堂としたら、電通の数値より低い値は出せない。それではインパクトがないから。だから電通越えの8%は営業的な要請。 この流れだと、次の電通の調査は、ぎりぎり9%で来ると予想。

2016-06-02 12:56:38
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 すいません、タイピングミスです。 (誤)LGB周辺の → (正)LGT周辺の

2016-06-02 14:00:25
三橋順子 @MJunko0523

@nagayasu_shibun もし、日本のLGBT比率が10%を超えるデータが出たら、世界的ニュースになります。 ロイターやAFPが取材にきますよ。 世界でそんなに高い比率の国はないですから。 そうなったら、広告代理店的には大成果でしょう。

2016-06-02 20:09:45
三橋順子 @MJunko0523

私は毎年1000人くらいの学生さんに講義しているが、Tの学生は100人1人はいない。だいたい300人に2人くらいの見当だと思う。つまり0.6~0.7%くらいだ。 でもこれは、かなり濃縮された数値だ。 (続く)

2016-06-03 00:56:23
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 講義がジェンダー論、もしくはセクシュアリティ論で、講師がトランスジェンダーということで、TもしくはXの学生が集まってくる。中には他学部からわざわざ履修してくれる学生もいる。おそらく日本の大学の講義では、有数にTの学生比率が高いと思う。

2016-06-03 00:59:41
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 それで0.6~0.7%なのだ。濃縮率がどのくらいかわからないが、少なくとも世の中全体としては、それよりかなり薄いのは間違いない。 私が、電通(2015)調査のT=0.7%、博報堂(2016)のT=0.47%を相当「盛られている」と考えるのは、そういう訳だ。

2016-06-03 01:08:27
三橋順子 @MJunko0523

@MJunko0523 濃縮率を10倍と考えれば0.06~0.07%(1万人に6~7人)、5倍と想定すれば0.12~0.14%(1万人に12~14人)。 まあ、実際はその間くらいではないだろうか。 あえて数字にすれば、Tは1万人に10人=1000人に1人=0.1%かな。

2016-06-03 01:15:58