#140字梅雨小説 のまとめ

ハッシュタグ企画、#140字梅雨小説のまとめです
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御門 楴 @daimikado

#140字梅雨小説 気付けば、もう降っていた。 あぁ、今日もか。 そう思いながら、私は家を出る。 目的はない。 人出が少ない、この時期の散歩が好きなのだ。 そよそよと降る雨。 時間が止まったような町並み。 濡れた紫陽花。 その全てを独り占めしたような、この感覚が好きなのだ。

2016-06-22 23:59:19
@ete0_0

好きだ好きだと、君は言う。共にいようと、君は言う。私は何も言わず、君の手を握った。好きとは言わず、君の肩に頭を乗せた。バカみたいだと思った。遠くで雨の音が聞こえた。何も信じていない癖に、温もりを求める私と、与える気もないのに差し出す君。お似合いだと思った。 #140字梅雨小説

2016-06-22 20:29:15
ふじ775@猫icon/25年以上のSEから転職 @KF7757

#140字梅雨小説 アスカ「一年で一番雨が多い季節はいつでしょう」シンジ「えーと、六月かな」アスカ「ハズレ」シンジ「ええ!?」アスカ「東京では九月の方が多いのよ」シンジ「知らなかったけど…もうだいぶ前だよね?」アスカ「そーねー今じゃ万年夏だもの」シンジ「…スイカでも食べようか」

2016-06-21 23:17:25
Youma. @UiMS_

雨。生命あるものに恵みを与える水と同じもの。すなわち、命の水。畑の作物はあれよこれよと、息を吹き返し、空気中の細菌どもは、ここぞとばかりに繁殖する。。ただ、決して私の相棒には接触させてはならぬ。一滴たりとも接触させてはならぬ。だって、ショートし、他界するから。 #140字梅雨小説

2016-06-21 22:29:40
ひいらぎ @yukina_hi_ragi

#140字梅雨小説 この時期は、空気が湿って、重くまとわりついて来る。私の頭からもきのこが生えてくる。 NaNaNa な な なめこ! 晴れも雨の日も はるなつあきふゆ 君と年中夢中! なめこ!

2016-06-21 22:28:25
月影星子 @hosiko2015

空気が湿り気で重くまとわりつき、紫陽花のグラデーションが濃くなる夕方。雲が気まぐれに水滴を撒き散らしている。人々は憂鬱な面持ちでセカセカと家路に急ぐ。その時西日が差し込んだ。紫陽花も凌ぐ、奇跡の七色の半円が現れたのだ。誰もが目を見張り空を眺め続けた。#140字梅雨小説

2016-06-21 22:17:15
ふじ775@猫icon/25年以上のSEから転職 @KF7757

#140字梅雨小説 鈍色の空は今にも泣きだしそうである。聴こえるのは団地一階の窓からか細く響く仔猫の声。君は傍に立って、ただじっと見つめていた。親猫はどうやら居ない。その目には何が見えているのか。鳴き声はやがて強くなった。母猫が来たのか。君は息をついて振り向いた。空が泣き始めた。

2016-06-21 22:12:11
しろかげ @Jyu_simaru

#140字梅雨小説 ざらりとした外の様子に不服そうにしている彼女は、雨の日になるといつも機嫌が悪そうだった。教室の窓際の席から遠くを見つめるその頬を雫がなぞるとき、ありもしない背景を思って密かに興奮を覚えるのだった。誰が気づくこともなく、知られることもない。僕は窓を見続けていた。

2016-06-21 21:36:06
Private String ご主人 @hasan_zzz

梅雨が来た。 私が嫌いな季節。 私は父の墓前にいる。 今日は父の日だから。 父さんに供え物をして、返ってくることのない会話をする、冷たい雨の日。 ただいつも 『じゃあね』と告げて空を見るといつも晴れ空が広がるのだ。 『泣かないよ』 冷たい夏の雨の帰路 #140字梅雨小説

2016-06-21 12:44:58
神代樹 in YW @itsuki9046

今頃あいつは、この空を見上げて困ってるんだろうな。今日の賭けはこっちの勝ち。さて今夜は何をおごらせよう。ナビに行先をセットして、出発まではあと25分。素敵なお店を調べる前に、スタンプ連射で目一杯の挑発。バッグの中のあいつの傘を確認し、アタシは煙草に火をつけた。#140字梅雨小説

2016-06-20 22:03:04
静寂 凪音@銀髪ツクラー @Naoto_Shijima

潸々と雨降る梅雨の季節。頭上を仰げば、生憎の空模様。あの曇天は、自身の心情を映したかの様だ。ふと視界を移すと、水溜まりに反射する光に目を奪われた。まるで、鏤められた宝石の様だった。「こんな日も悪くない」と微笑み、一歩、また一歩と、さざめく雨の中に消えて行った。 #140字梅雨小説

2016-06-20 21:17:48
海次@厨二ぼっち @mr_m1214

傘を忘れた。折り畳み、バッグに入れたと思ったのに。兄たちはもう帰ってしまったみたいだしどうするか悩んでいると、親友2人が声をかけてきた。2人も傘を忘れてしまったらしく傘を借りてきたそうだ。入れ入れと言われ入ったけど、3人の相合傘は狭すぎるのではないでしょうか。#140字梅雨小説

2016-06-20 17:11:50
kt @kotonoha0109

#140字梅雨小説 やばっ、マジやばっ、傘無いってェ、あたしツユとかきーてないし、ってかツユって夏だっけ? ってかマジやばッ、これ世界終わりじゃね? グチャグチャっしょっ? え、彼氏? 先帰ったっつーかマジあり得なくね? てかマジあり得ないわアイツしねよッ、ねえ傘、傘傘傘傘傘っっ

2016-06-20 17:05:50
海次@厨二ぼっち @mr_m1214

今日も雨。湿気で生温い暑さも感じる。外に出るのも億劫だ。同じ部屋に居る同居人も時折窓を見ながら気だるそうにため息をついている。そんな時、インターホンが鳴る。出てみると親友が2人、そんな気分を振り払おうと揃ってやってきた。気がついたら気だるさはどこかへ消えていた。#140字梅雨小説

2016-06-20 17:04:16
のんちゃ@ @non_non_cha

しとしと降り続ける雨の中、樹海で巨体な機械が独りきり、孤独に佇んでいた。降りやまぬ雨のせいか、もう、動く様子もない。身体は錆び、ところどころ朽ち果てている。そんな中、一人、傘を差した9つにも満たない少女が花束を置く。少女は呟く。「また、遊べる日が来るといいね」 #140字梅雨小説

2016-06-20 17:02:14
桃隆 @momoryu3535

梅雨入りしたとはつゆ知らず、朝、雨が降っていなかったのをいいことに、僕はうっかり傘を持たずに学校へと行ってしまった。夕方、帰る頃には雨がざあざあと降りしきっていて、同じ帰宅路の同級生もいない僕は、雨に濡れながら帰る。道路に、蛙が飛び出してきた。危ないよ、蛙さん。#140字梅雨小説

2016-06-20 16:48:49
kt @kotonoha0109

#140字梅雨小説 私は立ち止まる。そこには絶望の光景。一歩踏み出せば無数の刃が無慈悲にも人々を斬り付け、その身からすべての温もりを抉り取る残虐の世界。彼らに立ち向かうための武器は友と信じていた者に奪われた。こんな世界なんて滅んでしまえばいいのに。私は憎悪を胸に飛び出す。地獄へ。

2016-06-20 16:43:23
桜モチ @a_y0312

いつも使っている傘ではなく、今日は何故か折りたたみ傘を手に家を出た。 いつもと、同じ道を歩いているだけなのに何故だろう気分がいい。 すると、突然、子猫が道を横切りトラックの前に 気がつけば俺は走りだしていた。今日は何故だろう体がとても軽い。。 #140字梅雨小説

2016-06-20 16:25:04
まーくん@Vorpal Sword 無料BGM配布 @FG_VXACE

燦々と照りつける太陽。 メラメラと揺れる公園の入り口をボーッと眺めながら、みんなで冷たいアイスキャンディを食べる。そんな夏休みを想像しながら、窓の外に目をやる。 なまり色がグラウンドを覆っている。うだるような湿気が漂うこの時期だけは、まだ6月か…と溜め息が出る。#140字梅雨小説

2016-06-20 16:04:13
もざどみれーる@色々創作してます @moz_admirer

僅かに震える指先で便箋に「梅雨」と書き付けてはみたものの、僕にはどうもしっくりこない。いくら語源を辿ってみても、その表現は些か雅に過ぎる。光を隠して要らぬ涙を注ぐことくらいしか芸のない季節に、雅など一体何の役に立とう? むしろ「別離」とでも書けば事は足りる。 #140字梅雨小説

2016-06-20 13:35:27
ナルミ🍺🍹 @narumi_718

雨は今日もじとじとと降り続き、気分も低気圧状態である。しかし、大地に根を張り育っている作物には「恵みの雨」なのだ。この埃にまみれた世界をゆっくりと洗い流し、緑を映えさせてくれるなら……そう思い、窓から眺めやる雨は、存外悪いものでも無い。 #140字梅雨小説

2016-06-20 12:52:44
桃隆 @momoryu3535

毎日毎日、何故こんなに雨が降るのだろう。梅雨というシーズンを考えると致し方ないが、雨が降るとやはり鬱屈とした気分になってしまう。僕は出勤を考えて気が沈み、妻は洗濯物を外に干せぬと嘆く。しかし、一人息子は雨だ雨だと笑ってはしゃぐ。ああ、子どもの頃に戻りたいものだ。#140字梅雨小説

2016-06-20 12:46:12
藍津 海@船長 @UmiIzu

雨の日は、嫌な頭痛がして苦手だ。特に、じめじめした6月は一際辛い。少年時代は、よく姉にからかわれた。お前の頭痛が、雨を降らせているのだと。昔を思い頭を撫でると、夏の香りがつんと来た。暑い季節がこの体を焼く日も、もうすぐなのだろう。そう考えながら、眠りについた。 #140字梅雨小説

2016-06-20 12:34:39