【キル・ザ・ユーサーパー】# 5
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(ブラックルークの多彩な武器の活用によりインコンパラブルは窮地に陥っていた。ブラックルークの電子音声が無感情に告げる。「アイスは要りますか」「アイス、だぁ……?」「今から溶けるのです」火炎放射器の炎がインコンパラブルのフルメンポアーマーを照らした)
2016-06-24 22:04:52インコンパラブルは咄嗟に状況判断する。可能な行動は二つ。一つはホバーによる推進力で距離を置くことだ。しかしそれではウカツとはいえ懐に入り込んだアドバンテージを利用できない。ニンジャのイクサは常に一瞬で決まるのだ。何より、長々戦っていい相手ではない。重サイバネゆえ持久力が違う。 1
2016-06-24 22:06:38プランB。インコンパラブルは歯を食いしばった。巨大アーマーの肩部が変形しハッチが開く。ミサイル発射口がブラックルークの頭部を狙った。「イヤーッ!」「グワーッ!」両肩から計四発のミサイルが発射、見事に命中!KABOOOOM!!当然至近距離ゆえインコンパラブルも無傷ではない! 2
2016-06-24 22:08:37ブラックルークは空中で二回転すると床に叩きつけられた。衝撃でバニラのアイスクリームが漏れ出す!インコンパラブルのアーマーの背中は削られた。ホバー移動不可。起き上がったほうが勝つ!ブラックルークは捻じ曲がった腕部を苦心して動かし、クロスボウをノールック連射! 3
2016-06-24 22:11:05これは実際視界が砂めいてザラついていたからだ。位置関係は完璧にポイント把握しており、今更サイバネアイに頼る必要もない。DOM!DOM!二発ヒットの音がする。ブラックルークが勝利を確信して起き上がると、巨大アーマーの右肩と左腰に見事に矢が突き刺さっていた。 4
2016-06-24 22:13:35「イィィ……ヤァーッ!」深い、重い、嗄れた声。それがブラックルークの真上から降ってきた。声の方を見る前に、ショックメイス腕は切断されていた。「グワーッ!」インコンパラブルには命中していたはずだ。先ほどのブラッディスウェットか?否!両脚スプリングブレードの……女! 5
2016-06-24 22:17:08バイオ筋肉を移植して太い右手にはショートダガーが握られているが、既に刃こぼれしていた。彼女は左のサイバネ義手で抱えたショックメイス腕を破壊すると、カーボンスプリングを跳ねさせてまた飛び込んできた。ハヤイ!ブラックルークは対応しきれぬ!ポイント表示は未だアーマーのままなのだ! 6
2016-06-24 22:21:28