- RiverInWestern
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「黙れ」うんざりしたように言ったのはショートセンテンス。デバ・ナイフをホルダーにしまいこんだ彼は、シートにもたれかかる。「ジューテイオン=サン。何度だ」「あァ?」「何度イクサする。お前の予定では」ジューテイオンが渋い顔をした。「俺が知るかよ、そんなこと」9 #4215tk
2016-06-25 16:36:18「ならば無謀だ。エンデューロ=サンの計画を優先」「こんだけニンジャがいるんだぞ!?やれねえことはねえ!」「向こうには我々より多くのニンジャがいるのだ、ジューテイオン=サン」エンデューロが締めくくる。「気持ちはわかる。抑えてくれ。頼む」そして頭を下げた。10 #4215tk
2016-06-25 16:40:16ジューテイオンは黙り込んだ。気まずいアトモスフィアが車内に広がる。そのときだ!ジャーン!ジャーン!ジャーン!屋根の上で銅鑼が掻き鳴らされる!「見つかったか……!」エンデューロが舌打ちした。ナムサン!これはリトリートゴングが敵を発見した合図に他ならぬ!11 #4215tk
2016-06-25 16:44:08「上から来るぞォーッ!」リトリートゴングの声が空気を引き締まらせる。次の瞬間!「イヤーッ!」ルーフを突き破り、ジューテイオン目掛けカタナの切っ先が迫る!アブナイ!だがジューテイオンは不動!「イヤーッ!」ショートセンテンスがデバ・ナイフでその切っ先を叩き折る!12 #4215tk
2016-06-25 16:48:16ショートセンテンスはジューテイオンが動かぬ理由を把握していた。前方にもまた二つの影があるからだ。ニンジャの影が。その背後に控えるのは無数のクローンヤクザ!「やる気かァー?」ジューテイオンが唸る。「ちょうどいいぜ!叩き潰してやらァ!」そしてアクセルを踏み込んだ!13 #4215tk
2016-06-25 16:52:50ギャリギャリギャリ!ヤクザベンツ急加速!エンデューロら三人は「「「イヤーッ!」」」ドアを蹴破り離脱!ジューテイオンのみがアクセルを踏み込み、さらにヤクザベンツを加速させる!ヤバレカバレか!?否!「死にくされェーッ!」ギリギリまで加速させ、彼もまた離脱!14 #4215tk
2016-06-25 16:56:14敵ニンジャたちは動かぬ。いや、動けぬのだ。リトリートゴングが先ほどから響かせている銅鑼の音が、彼らの動きを阻害している。リトリートゴングのオト・トン・ジツ。ヤクザベンツはキャノンボールめいてザイバツの尖兵に迫「イヤーッ!」ご、ゴウランガ!?15 #4215tk
2016-06-25 17:00:18身を竦ませる二名のザイバツ・ニンジャの前に、新たなニンジャが舞い降りる!そのビッグニンジャは地を踏みしめ、暴走するヤクザベンツに両手に持った盾を構えたのだ!KABOOOOM!ヤクザベンツ衝突、炎上!……連続バック転で仲間に合流したジューテイオンは舌打ちした。16 #4215tk
2016-06-25 17:04:26「チィーッ……三人か、向こうは」「いや、四人だ」リトリートゴングが空を指差す。見るとそこには浮遊する「肩こってしまう」ネオン看板。そしてその上で不敵にこちらを睨む女ニンジャ!「さっきアンブッシュをかけてきた奴だ。仕留め損ねたわ」その顔が悔しげに歪んだ。17 #4215tk
2016-06-25 17:08:15爆炎が晴れる。その中から盾持ちのビッグニンジャが姿を現した。その盾や装束は煤けているものの、ほぼ無傷!なんたる二つの盾とビッグニンジャ耐久力が生み出すタフネスか!「なんでもいい。ひとまずあいつら全員潰せばすむ!」ジューテイオンが叫ぶ。エンデューロが進み出た。18 #4215tk
2016-06-25 17:12:31