拝啓 新緑の候~天下人の面影を訪ねて~

青江や櫻本丸の刀剣たち、そして個性的な使い手たちと共に京都へ行った時の記録だ。 柵越えネタがあるので気を付けてくれ。
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旅が好きな三日月宗近とクマ近・ウサ近 @mikazuki_trip

祇園甲部の舞は、井上流。 能の動きを取り入れていて、凛としている。 例えば、踊りのなかでおなごの涙をふく仕草一つとって他花街と較べても、受ける印象が違う。 心なしか、毅然としているような… ぴしりと伸ばされた指先には、思わず目がいってしまうな。

2016-05-02 22:02:42
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圓徳院 豊太閤の正室・北政所こと、ねね殿が晩年を過ごした場所だ。こぢんまりとした 寺だが、美しい庭がある。 五月八日まで、太閤の念持仏であった三面大黒天の特別開帳があるぞ。 pic.twitter.com/SkanPMbGwI

2016-05-02 22:05:21
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あと、今は三面大黒天の写し絵をさせてもらえるぞ。簡易版写仏だな。 ここの拝観所要時間は、スタッフさんいわく15分。写し絵は、選ぶ絵の種類にもよるが、10~30分だが… 拝観所要時間は30分くらいはかかる気がするな。 ちなみに我々の所要時間は、写し絵込で90分。閉門故其処までだった

2016-05-02 22:59:19
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時間が足りなかった…写し絵抜きでも90分以上は必要だったなぁ、我々は…… さて、三面大黒天とは何ぞやと思うたであろ? 正面、向かって左・右と、三つの顔を持つ。各々大黒天、毘沙門天、弁財天だ。 一度拝めば福・健・徳のご利益があるという pic.twitter.com/JqacasUWRf

2016-05-02 23:26:47
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斯くして初日は、北野天満宮にて豊臣家華やかなりし頃を偲び、最後は圓徳院にて、豊臣家の興亡すべてを見届けたねね殿を思う旅となった。 盛者必衰は人の世の理…なれど、ねね殿の心中は如何であったものか。 この身には、五七桐がある故、な。 判官びいきと言われるやも知れぬが。

2016-05-03 16:01:32
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さて、二日めだ。 まずは広隆寺。国宝第1号である、弥勒菩薩半跏思惟像がある。 それ以外の仏像も、迫力のある非常に素晴らしいものだ。 丁度躑躅が満開でなぁ。 浄土とはこのような場所であろうかと思うたよ。 pic.twitter.com/B82FZ1rrCI

2016-05-03 22:46:16
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とかく躑躅が沢山植わっているのだ。 それらがすべて満開なのだから、壮観よ。 新緑との対比がまた実に良い。 pic.twitter.com/T8seP24Sr2

2016-05-03 23:08:29
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ついで、建勲神社だ。 夏とは違う道から上ったのだが、いきなりオオスズメバチに遭遇。肝を冷やした… だが、そのまますぐに引いてくれたので助かった。心静かに詣で、社務所で話もきかせていただけたとこ…祭神・織田信長殿の配慮に感謝だ。 pic.twitter.com/L7LaY5PwWf

2016-05-04 07:51:08
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ここ、建勲神社の籤は凶が多いことで有名らしいな。 俺か?昨夏は吉、今回は大吉だ(^^) 籤を引いたら、吉凶よりも和歌や漢詩等の方に重きをおいて読むことだ。 それこそが、神仏の御告げよ。 ここ、建勲神社の籤には古事記の一節が書かれておるぞ。

2016-05-04 08:08:55
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建勲神社のある船岡山は、史跡公園でもあり、応仁の頃の陣屋の遺構が残っている。 今は緑豊かな公園故、散策には最適だ。来た時と同じ北参道を下っていたのだが野生の藤を見つけた。 行きには気づかなんだ。 少し得をしたようで、嬉しかったな。 pic.twitter.com/LOxNWHchd7

2016-05-04 08:30:22
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建勲神社の北参道の、道路を挟んだ向かい側が今宮神社。 疫病が広まらぬ事を願う「やすらい祭」や、玉の輿祈願で知られるな。 徳川家光の側室・桂昌院(お玉)は、この神社に詣でていたという。玉の輿は、それが由来とも言われているが、はてさて。 pic.twitter.com/2oFmuOiUUr

2016-05-04 21:20:11
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毎月一日は、境内でふりいまあけっとなるものがおこなわれるぞ。 我々が訪れたときも、賑やかに開催されておったなぁ。 軒先をひやかすのも、また楽しいもの。

2016-05-04 22:22:03
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これは、境内社の台石にある彫刻。 鯰は、ある神の使いだ。 なかなかに格好良く写っているだろう? 鯰の主に「悪用はせぬ故」と頼み、鯰にも声を掛けたら、俺の写真の腕にしては良い顔に撮れたと思う。 この鯰の主は宗像三女神(弁天さん)だ。 pic.twitter.com/eiqVOWuXQv

2016-05-04 22:37:16
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大徳寺。 今宮神社からも建勲神社からも、歩いて行けるぞ。 pic.twitter.com/bEy2HQh6CB

2016-05-05 00:08:05
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大徳寺塔頭・総見院。 信長殿の墓所と称する物は各地にあるが… ここは、秀吉殿が七日にわたって信長殿の葬儀を行った場所であり、勅使も参向した唯一の場所だ。 そして、信長殿の生前の面影を良く伝えると言われる、等身大の木造がある。衣冠帯刀姿のな。眼光の鋭さに、思わずぎくりとするな。

2016-05-05 00:15:00
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総見院内。 ここは、茶筅塚というのがあってな。 以前は法要が行われていたそうだ。 pic.twitter.com/vPsEi8SrlF

2016-05-05 10:44:07
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掘り抜き井戸。今も現役だ。 本堂では、この水を使ったお茶をいただきながら説明を聞くことができるぞ。 やはり水が良いと、茶も美味い。 この石は、加藤清正どのが朝鮮より持ち帰ったもの。 覗くと顔が映るほど清い水だ。 ……落ちんようにな pic.twitter.com/4v1yuUpIVt

2016-05-05 18:30:01
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屋根裏に輿が収納されておった。 信長殿の木像が本山から戻る際に、此に乗った物。 此の寺も、廃仏毀釈の波を受けてな。寺宝と共に信長殿も、僧達の手に抱えられて避難したのだ。 様々な人々の手により、俺達は今、此処に在る。 感謝あるのみ。 pic.twitter.com/MI0wTeaaa3

2016-05-05 12:31:09
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大徳寺の公開期間だが、総見院、興臨院等については京都春秋@kyotoshunjyu、本坊については禅文化研究所@zenbunka zendera.info を見てくれ。 寺によって、公開期間が異なるのでな。 pic.twitter.com/NyhbbbTCkt

2016-05-05 15:21:45
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いやー… 京都旅行の話がおわらんぞ(笑) その他に食べ物の話と、天下人ではないから省いていた高台寺党(御陵衛士)の話があるんだが( ̄~ ̄;) ま、おいおい。 とりあえず、大徳寺の話は最後までやるぞ。

2016-05-05 23:37:56
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大徳寺本坊。 中は一切撮影禁止だ。 普段はここで修行や生活・寺務宗務が行われているため、そもそも非公開でなぁ。 孔雀の彫刻が施された、華やかな唐門、法堂に描かれた狩野探幽筆の鳴竜…実に迫力のあるものであったぞ!! pic.twitter.com/gnxC7V8zhD

2016-05-06 07:38:39
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唐門は、またの名を日暮門という。京都の三大日暮門の一つだ。 法堂(はっとう)の天井画である鳴竜は、その下で実際に手を打つことができる。 もしもグルグル…という竜の声を聞くことができたなら、よき事の訪れがあるやもしれんなぁ(^^)

2016-05-06 07:45:47
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興臨院。前田利家殿所縁の塔頭だ。二枚目の写真は、葉書の語源になった貝多羅樹(ばいたらじゅ)。三枚目の花は、住職の奥方が毎日生けておるそうだ。 美しいな。 pic.twitter.com/sAbQ08eCby

2016-05-06 21:01:55
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最後は、中にはいれなかったが、見てきたものをちらほら。 石田三成殿所縁の塔頭と、金毛閣だ。 金毛閣は、二階部分を千利休殿が寄進した。その時、自らの木像をそこに置いたことで太閤の怒りを買い、切腹の遠因となったという。 pic.twitter.com/1rSuxfVxBV

2016-05-06 21:26:19
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では、此処からは拾遺だ。 月真院。 新撰組と袂を分かった、伊東甲子太郎・藤堂平助らが御陵衛士としてここに屯所を構えた。 ここは高台寺の塔頭なので、彼らの事をを高台寺党とも言うのだ。 この寺は、普段は非公開でな。 幸運であったよ。 pic.twitter.com/BXRVybE7BQ

2016-05-07 23:20:46
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